中原くんと宮田部長120、121、122話
やぎり先生が「アホっぽいラブコメ」という本作だが最近のタイトルがえらいことになっている。
120話「コースケ、誘われる」
121話「加地、擦られる」
122話「加地、かけられる」
凄いことが起きている。
ふたりにとって大事なことの、過程や心情を丁寧に描いてくれている。
やぎり先生は彼らに真摯に向き合っている。
コースケは、好きだから触りたいとまっすぐに伝えてきた。体を重ねてたしかな関係になるのを急いでるようにみえる。憧れの人とやっと付き合えたのだから。
加地は、もともとノンケであろうコースケのことを、キレイと表現する。
17歳にして経験豊富な加地だが、どんな体験をしてきたのだろう。自分を汚いもののように感じたことがあるのだろうか。
加地のして欲しいことをしたいコースケと、
コースケを守りたい加地。
憧れの人との行為にたまらなくなるコースケと、やさしく愛でる加地。
107話でコースケが「今この時間が大事」と加地に迫ったが、このとき加地は受け入れなかった。
121話で加地は先を急ぐコースケの首元に「今の時間大事だろ」とゆっくり唇を這わす。
加地は、想いを託すようにキスをする。
宮田へのアツい報告のあとのちょっと気恥ずかしい空気感がよかった。
コースケに下心ナシで優しくされると加地は嬉しそうだ。素直になれる。
しかしコースケのガンガンいくけどこられるとドギマギしちゃうとこ可愛すぎる。
加地もこられると恥ずかしそうだが、いざリードするとウワテなかんじ。
どっちも良い。さいこうに良い。
恋をしたふたりのいろんな表情。
初登場からげんなりしていたコースケの、満開の笑顔にキラキラおめめ。
加地の優しい笑顔に照れた顔、照れたのを隠す顔、妬いてムッとした顔。
122話のラストのコマの加地の、ほてった顔に嬉しさとちょっとの驚きがにじむ、かわいい表情がすごくすき。
コースケは加地になにをするんだろう。
どんなふうに、どんな想いを伝えるんだろう。