私を変えた魚たち。
お久しぶりです。きいろ。です🌼
今回は、私の好きな音楽の話。思い出話。
ずっと昔、私がまだ中学生だった頃。
好きな漫画家のプロフィールを
なんとなく見てたら、
好きなアーティスト名のところに、
見慣れぬ名前が。
「サカナクション」
変な名前だなぁ、
と妙に頭の片隅に引っかかっていたバンド名。
特に、曲を聴いてみようともしなくて、
たまたま車のラジオで耳に入ってきたのが、
サカナクションの「ネイティブダンサー」だった。
好きなアーティストは?という質問に、
周りの子達は口を揃えて、よく聞く流行りグループ名を挙げる。
校内放送は、ドラマの主題歌か、アイドル曲か、ボカロ曲。(当時、丁度初音ミクが流行っていたときだった)
私は周りに染まるのが嫌で、ずっと好きなアーティストとして、RYTHEMを挙げていた。(実際、一番好きだった)
でもRYTHEMの解散、そのあと好きになったレミオロメンは活動休止。
私は音楽の拠り所を失った気分だった。
私の知らない、新しい曲を聴きたい。
その気持ちもあって、ラジオを聴いたあと、
TSUTAYAでサカナクションのアルバムを借りた。
あの「ネイティブダンサー」が入っている
「シンシロ」を。
ポップしか知らない私にとって、ロックバンドのアルバムは未知のものだった。(レミオロメンもロックバンドだが、私が好きになった時期が遅く、ポップな楽曲が多かった。)
アルバムを借りて、PCに読み込んで、曲順に、
いざ再生。
……
え、なにこれ。。
キーボード?の音すごいし、テクノ……?
なにこれ……
「ネイティブダンサー」は、情景が浮かぶくらい、スッと身体に入ってくるくらい、聴きやすくて、すごく綺麗で、歌詞も巧妙で、本当に素敵な曲だった。
でも、他の曲の大半は私には理解し難かった。
聴きやすいポップミュージックばかりを聴いてきた私にとって、
サカナクションの楽曲は、違和感、異物感でしかなかった。
それから、折角借りた「シンシロ」をあまり聴かなくなった。
聴かなくなった、
はずだった。
違和感のあるあの音、声、曲構成、歌詞、、
1、2回しか聴いてないはずなのに、
頭の中で自然と再生されてた。
違和感だったはずなのに、ずっと私の頭の端っこにそいつは居座ってた。
そして気づいたら、残りのアルバムも全部借りてた。
聴き漁ってた。
そして新しいアルバムが出た時も真っ先に借りに行った。
そして、サカナクションがツアーで四国に来ると知り、
HPでチケットを申し込み、初めてライブハウスに行った。
(厳密にいうと初めてではないが、バンドのライブという点では初めて)
そこは小さいライブハウスだった。
今思うと、結構ゆとりのある空間だった。
低音が好きだから、左側にいたのに、ベースの人が右側で、え!?ってなったし、
曲が始まった途端、前に向かっていく人がいて、びっくりしたし怖いなとも思ったっけ。
「ネイティブダンサー」ではシャボン玉が飛んで、雪が降ってきた!って思ったし、「朝の歌」は本当に心に染み入るようだった。
私の身体全体に音が降り注いだ。
衝撃と感動と感激と興奮で、終わった後、暫くぼうっと立ちすくんでいた。
帰りの車の中では、もちろんサカナクションをかけて、
ライブでこの曲やったよね!この時の盛り上がりすごかったなぁ!
あぁこの曲も聴きたかったなぁ!あ!私はこの曲のこの部分がすごく好きで!この時の演出もすごかったよね!レーザーすごかったねー!メンバーの距離が近くて!
ライブハウスってぎゅうぎゅうだけど、逆にあの環境だからこそあんなに楽しめたのかなぁ!楽しかった!すごかった!!次はいつライブあるのかなぁ!!
帰り道、ずっと興奮状態で、
そんな話をしていました。
今でもはっきりと覚えてる。
サカナクションと出会っていなければ、
今の私は音楽に無頓着だったのかもしれない。
軽音サークルに入ることもなかっただろうし、
ライブに行くこともしなかっただろう。
一人でバスに乗って、大阪や名古屋まで行くこともなかったし、
こうやって自分の気持ちを発信することもなかっただろう。
今でもサカナクションはライブをするたびに、
私たちに新しい体験をさせてくれる。
毎回ワクワクしてるし、新しい発見をさせてくれる。
そんな素晴らしいアーティストに出会えて、
本当に、心の底から良かった、と思えます。
そんな人生変えるくらいの大きな出会いを、
音楽で、いろんな人に体験してもらいたいなーって私はずっと思ってる。
大きな出会いっていうと、壮大で難しいけど。
明日がちょっとだけ良くなるような、
気持ちが少しだけ前向けるような、
そんな小さな出会いでもいいかな。
そういう何かができればいいな、と思って、
今回ひたすらに自分のことを綴ってみました。
もっと気楽に、書きたいときに、note更新していこうと思います🐟
音楽以外のこともね💐
きいろ。