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冬の静けさと夏の煌めき【クレナズム】
好きなバンドを問われると、
とめどなくいろんな名前を挙げてしまうのだが、
「好きな音楽ジャンルは?」と問われると、
私は真っ先に、「シューゲイザー」と答える。
もちろん、他にも好きなジャンルはある。というか、ジャンルで区分しだすとこれまたキリがなくなりきっととめどなくあれこれと挙げてしまう気がする。
いろんなジャンルを思い返して、どれが好きだろう…、と改めてぐるぐると思考を巡らせて一巡した後、やっぱり私にとって一番好きな”ジャンル"としては、"シューゲイザー"を挙げるだろう。
最近の私の音楽との出会いは専らSpotifyだ。
いいな〜と思った曲は、ポチッとハートマークを押してお気に入りへと登録する。
そして、アーティストページへと飛び、適当にシャッフルで曲を流す。
そこでさらにお気に入りになる曲を探す、という流れが、私の新しい曲・アーティストとの出会いの1つである。
[クレナズム]との出会いも、それだった。
初めてバンド名を認識したのが、実は1、2ヶ月前。
たまたまSpotifyで流れてきた曲を聴いて、いいな〜とぼんやり聴いていたのが始まり。
いつものようにアーティストページに飛んで他の曲をぼんやりと聴いていた。
好きな曲があれば、ポチッとお気に入りへ。
そして次の曲。
イントロやサビ、メロディライン、どこか1つでもビビッときたらお気に入りへ。
そして次の曲。
と、4曲ほどの過程を経て、私はハッとしたのだ。
「4曲全部お気に入りに追加してる……」
普段なら、追加しても2、3曲ほど。
それがここまで連続でお気に入りに追加するなんて。
Spotifyで出会ったバンドで、そんなことが今までにいくつかあったけれど、どれもこれも平成初期のバンドで、すでに解散しているバンドが多かった。
だからこそ、これは私にとって異常事態だった。
慌てて私はもう一度、Spotifyにある曲を全てじっくり聴いた。
私がクレナズムに惹かれた理由は、すぐにわかった。
繊細で浮遊感のあるメロディ。
そして透明感のある歌声。
凄まじい歪みこそないものの、ベースとドラムがしっかりとライン取りをするメロディ、軽やかなメロディと繊細なメロディを奏でるギターからは確かにシューゲイザーを感じる。
女声voは可愛らしい声だけれども、しっかりとした芯を感じる歌声。
「これは、いいバンドを知ったぞ……!」と、新しい出会いに心が躍った。
そして、タイミングがいいことに、私がバンドを知った約1ヶ月後、新譜がリリースとなった。
【Touch the figure】
過去作品を、1,2か月前に知ったため、私にとっては、新譜も旧譜も全てが新しい出会いでしかなかった。
なんだかこの感覚はすごくレアな感覚なのかもしれない、と不思議に思いながら、旧譜と交えながらこのアルバムを聴く日々を過ごした。
アルバム全体でいうと、クレナズムの透明感とシューゲイザーの煩さを取っ払った感じが前面に出ているアルバムなのではないかと思う。
(※シューゲイザーの轟音はもちろん大好きですが、敢えて”煩さ”と表現してますので悪しからず。)
このアルバムが纏う空気は、冬の季節みたいな静けさなのに、
『積乱雲の下で』や『杪夏』(※杪夏=晩夏と同じ意味合い)という夏を表す曲名がこのアルバムに入っている。
“冬の空気を纏った夏”というあまりにも矛盾している言葉が、このアルバムにはぴったりなんじゃないだろうか。
Spotifyのアーティスト説明欄に載っている
「シューゲイザーとJ-popの邂逅」という謳い文句は、
クレナズムの奏でる曲が、すっと自分の中に入ってくることに対する疑問への100点満点の回答だった。
シューゲイザーらしい、儚さ透明さを残しつつも聴きやすい楽曲たち。
歪みよりもクリーンで繊細なメロディ。
これは私が何度も挙げていることだが、
POPな曲は大衆に響きやすいし、聴きやすくて耳馴染みしやすい。
「シューゲイザーとJ-popの邂逅」
という言葉がこんなにもしっくりくるとは。
曲・歌声に関しては、先に挙げたように、
シューゲイザーらしい透明感を感じさせる歌声なのだが、
触れるだけで壊れてしまいそうな危うさは全く感じなくて、むしろその逆である。
透明で実態は見えないけど、一本しっかりまっすぐ伸びている線がある、
そんな意志を感じる歌声。
浮遊感のある曲がしっかりと地に足をつけているのは、この歌声のおかげなのかもしれない、とすら思うほど。
新譜を含めて感じた、少しの懐かしさと耳馴染みの良さと新しさ。
これからどんな世界を拡げてくれるのか、
新譜が楽しみなバンドがまた1つ増えました。
そして、新譜とともにライブチケットも取ったので、 しっかりとこの目で耳でクレナズムを体感していきたいところ。
曲の予習はもうバッチリなので、どういうライブをするのか、、楽しみだなぁ〜
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今週はオンライン含めて、ライブの予定が詰まってます。(嬉しい悲鳴…)
今月は他にも行きたいライブがたくさんあったのですが、どうしても休みが合わず断念したものも多く、、何も考えずに行ける日に予定を入れたらなぜか今週に大集中しちゃいました。笑
ライブ後1週間くらいはライブの余韻に浸るのですが、
今週は浸るものが多すぎて、耳と時間が足りないことが容易に想像つきます。
困った……笑
きいろ。
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