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紙きれ と 予言書~アガスティアの葉 Ⅲ~

 現地語で書かれた占いの事を色々な所で話していると、元青年海外協力隊のスリランカ隊員の人に繋がった。情報は発信する所に集まるものらしい。

 その人にシンハラ語で書かれた占いの原文をFAXで送る。占い独特の古典的な言葉でネイティブでも読み解くのに苦労する類いのものだと言っていたが、幸いスリランカ人の留学生も手伝ってくれたらしく、2週間くらいで解読してもらえた。

 そこには、“星回りが良いから強運”とか“良い守護神がついている”という漠然としたものから、“2009年9月24日からの一年間は運気が良くない、目の病気、腸の病気に気をつけろ”といった具体的な内容のものまで書いてあり驚いた。さらに、その占いをした次の年の人間ドックで、“緑内障の恐れ”という診断が出てゾッとしたが、さっさと眼科で検診を受けて事なきを得た。
 占いの真髄は危険回避ができる可能性なのか。紙きれが予言書に化けた瞬間である。

 結局、アガスティアの葉は見つからなかったけど、占星術での“星回りが良い”という言葉によって、前向きに生きる為の小さな種を手に入れた気がして、とても清々しい気分だった。

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