滋賀で死にかける、著作権ギリギリ事件…「これだから滋賀は」制作裏話!
どうも!極貧美少女漫画家の若林アスカと申します!
さて本日、
となりのヤングジャンプさんにて10ページ読切
「これだから滋賀は」が公開されました〜!!
うれしが!(黙れ)
見てない人はぜひ見てねん(^^)↓
今回は「これだから滋賀」に関する裏話をたっくさんするからぜひ見てってね〜!!
①そもそもなぜ滋賀の話を
描こうと思ったのか?
担当編集さんと漫画の打ち合わせ中、
ちょくちょく雑談するんですが
私の出身・滋賀県の話になり、私は
「滋賀はマジでなんもない」
「チャリで琵琶湖沿い漕ぐと季節感じる。
夏は暑すぎるし冬寒すぎ」
「都会になろうとすんな、お前(滋賀)は
そのままでええねん」
「イオンしか遊ぶ場所ないから休日人が
集まりすぎる」
「滋賀は西川貴教氏に頼りすぎている」
と、滋賀ディスりをかましていたら
担「滋賀めっちゃおもろいですね!滋賀のJK漫画とか面白そうですね〜」
私「確かに!めっちゃ良いかもですね!」
となり、滋賀の話を描くことになったのだ!
滋賀ディスりならワイは日本一と思っていたが
こんなに滋賀に頭を狂わされるとはこの時思わなかった…
②滋賀、なんもなさすぎて描くことない
じゃあ滋賀の話描くで〜!!と意気込むのも
束の間、私はとある壁にぶち当たった。
それは「滋賀の何のことを描くか」!
大体の流れは頭で把握してたんす。
滋賀県が嫌なJKが▶︎ラストはやっぱ滋賀ってええなぁ
ってなる感じのやつ!
でもさ…
滋賀ええなぁってなるんは景色くらい
しか思いつかへんのよ!!!!
(最低)(バリバリの滋賀県出身)
滋賀ってほんまになんもないねん!!
そこで担当さんに相談した所、
滋賀を知らない人にでも分かりやすい、
東京と滋賀の比較でもいいんじゃないか?
とアドバイス頂き、
それや!!!!!と思い立った。
テーマは決まった。じゃあ構成はどうしようかと
考えた。
今まで描いてきた読切はラブコメだったから会話劇なんて初めて描く。
しかも、会話劇の構成全然分からん!
…そこでだ。
面白い会話なら、漫才を参考にすれば良いの
では?と考えた!
お笑いライブスタッフをやってたくらいお笑いファンである私は、ごまんといる芸人さんを思い浮かべ、
「せや!ローカルな漫才をしてるU字工事さんと謎掛けでお馴染みのねづっちさんを参考にしよう!」と思った。
U字工事さんって栃木のネタするじゃないですか?でも私たちって栃木のことを全然知らない。なのに栃木でめっちゃ笑えるし栃木にどんどん興味も湧いてくる。
それは何故なんだろう?と思いネタを分析して、
東京と栃木を比較しているネタがあり、
東京あるあると栃木あるあるを分かりやすくかつ面白く構成されてて、
「これや!!!これなら滋賀を知らん人が見ても東京と比較できるから分かりやすいかも!」と思ってU字工事さんの漫才を参考にすることになったのだ!
そしてねづっちさんも参考にした!
例えば同じ「釣る」という意味でも
東京▶︎今頃東京のJKは男釣ってるよ…
滋賀▶︎なんでうちらは外来魚釣ってんねん…
とか!ちゃんとした謎掛けではないけど、この謎掛けの原理がめっちゃ役に立った!!
あとねー、ミルクボーイさんの「滋賀」っていうネタも少し参考にした!!
よし!構成はこれにしてあとは滋賀のネタ探しや!!と意気込み
そこから滋賀県のことについて一から調べることになったのだが、
…私は知らなかった。
まさか滋賀で○にかけるなんてー...
③ワイ、滋賀で死にかける
とりあえず私は6月中旬、滋賀に帰ってみた。
相変わらず空気がうまくて水道水が日本一うまい。
滋賀ディスラー(なんやそれ)からしたら憎いが誇れることでもある。
漫画の設定はちょこちょこ決まってた。
JK2人の苗字は滋賀出身の芸人・野性爆弾さんから取ったり、
会話の雰囲気は私と妹との感じをモデルにしたり(基本は私がボケ、妹が呆れながらツッコむ)、
城野がつけてるハートの髪飾りを滋賀県の県章をモチーフにしたり!
で、背景とかの自然はせっかくなら滋賀のものにしたいな〜って思い滋賀に帰ったので、
2日目は自然の写真を沢山撮りに行くことに。
私は車の免許を持ってないので当然チャリ移動。
…知ってる?滋賀県ってチャリは死ぬねん。クソ不便。車ないとほんまに不便。
真っ昼間だったため日差しがガンガン照ってた。
日焼けが死ぬほど嫌な私は黒い帽子に黒いズボン、黒い日除け腕カバーをして黒い手袋をした上に黒い日除けパーカーを羽織り、万全の日焼け対策格好で家を出た。(もはや不審者)
自然のありそうな所にレッツゴー!
しばらく漕いでて琵琶湖沿いの道路に達した時、
…暑い。暑すぎじゃね?死ぬど??
そう、琵琶湖沿いは夏暑すぎるのである!!!!!!!
(日焼け対策格好のせいもあると思うけど)
6月のくせに気温がサウジアラビア。
ここ滋賀やぞ。しばくぞ。
でも景色がいい感じだったので怒りを堪えて数枚パシャリ。
あぁ、ここで2人釣りしてそうやわ〜ダベってそうやわ〜
みたいなとこは全部写真撮った!
ほんでその自然を見た時、
「なんかこういう道路沿いの田舎道でインタビューされてる番組あったよな…」とぼんやり思い、
頭の中のBGMは「笑ってコラえて!」の
何て言ってんのか分からん曲
「♩ウ〜ウウ〜ウャェイャェイトォ〜クェェェエイ」が流れていた。
その後数カ所周り写真撮ったりして、
ほな次ここの場所行こ〜と思ってチャリ漕ぎ始めたら、
なんかちょっとふらつく。めまい?
え??もしかして熱中症なりかけ!?!?
止まらない汗、照りつける日差し、赤くなる顔、光を吸収しまくる黒の着用物ー…
あかん、漫画描く前にワイ、
滋賀で死んでまう!!!!!!!!!
待っていやや!!わざわざ滋賀に来て死ぬん!?
漫画描く前に!?!?!?
咄嗟に命の危機を感じたので急いで家に帰った。
漫画に使う写真撮りに来たのに死ぬとこやった。危なぁ。
んでちょっと回復した後、親に車を出してもらい本屋に連れて行ってもらった。
(さすがにチャリはやめた)
ほんで滋賀のコーナー(滋賀の観光とか歴史についての本だらけ)に行って、
参考になりそうな滋賀の本を買い帰宅。
そしたらさぁ…えっぐいこと書いてあったんだよ!!(黄色のマーカーで引いてるとこ)↓
マジかよ!!!滋賀出身やけど知らんかったわ!!!
滋賀の人ってエ〇い人多いんや!!
そしてどんどん調べていくうちに県民性が
おもろいことに気付き
「よし!それなら滋賀の県民性についての漫画を描くぞ!!ワイの視点も入れながら!」
で描く内容も決まった。
駄菓子菓子!!!
ここでとある大問題にぶつかってしまうのであるー
④著作権ギリギリ事件
漫画を見てくださった方はもしかしたら気付いたかもしれないが「これだから滋賀」、
著作権あたりが結構ギリギリなので
ある(KAT-TUN)
実は3ページめの2コマ目、セリフは
「サブカル界の大スターイケオジに
抱かれるんや」と書かれているが本当は
「リ〇ー・フランキーに抱かれるんや」
だったんだ!↓
あと6ページ目の1コマ目
「ムーディ〇山…」の挿絵も
本当はご本人の絵↓だったがさすがに
著作権アウトなので
↓に差し替えたら、どうやらこれもギリギリだったみたいで
↓になった!KAT-TUN!!
同じく6ページ目の5コマ目もセリフが
「イケオジの要素を兼ね備えてる」(挿絵なし)
でしたが本当は
「リ〇ー・フランキーと顔の系統が同じ」
(しかも挿絵付き)
と描いてました!(そらアウト)↓↓
そして最後飛び出し看板が出てくる所も、みんながよく道路で見かけるあの飛び出し坊やを描いていたが、
担当「もしかしたら飛び出し坊や自体が著作権あるかもです…!」
となり、めっちゃ調べたら恐らく飛び出し坊やには著作権があるっぽかった!
なので飛び出し坊やの絵を変えてそれっぽくし、
「飛び出し坊や」▶︎「飛び出し看板」のセリフ変更をした!!(元はこれ↓)
まじKAT-TUN!!!ギリギリ!!
って考えたら「銀魂」ってエグいな!!
そうして滋賀の漫画が完成したのだ…(色々ありすぎやろ)
⑤結局、滋賀を愛している
今回さ、滋賀漫画を描くにあたって色々調べたり行ったり結構時間かけて滋賀を知っていったのよ。
一個分かったのがここまで散々滋賀を
ディスり倒して来たけど今思えば、
滋賀のことを愛しているからこそ
自虐したり、
ディスったりするんやと思う。
大阪は怪文書を何回も見つけたり変な人いっぱいおって刺激的でおもろいし
東京はやっぱ最先端で都会で感動する。
でも滋賀は普通。
でもそれがいい。落ち着く。
描くにあたって滋賀のこと色々調べたりしたけど、やっぱり滋賀はなんもない笑
なんもないししょーもないけど、そのしょーもなさがやっぱり好きなんよなぁ
はい。
…ってことで良い感じに締まりそうになったので
最後はネタ資料を大公開したいと思います!!
よっ!!(急)
私は漫画を描く時、脳を整理するためにまず思いついたことをノートにビャーーーって描くんですが、今見たら意味わからんおもろいことちょこちょこ書いてたので載せてみるよ…
最初の方に出て来たU字工事さんの漫才の分析とかねづっちさんの謎掛けとか色々書いてます!!あと普通に滋賀の悪口書いてるわ!!でもな!
それはお前を愛しているからやで!それは分かってな!(いらん落書きもしてるけどまぁ許せ!)
って感じです!!
最後まで見てくれてありがとうだよ!!
これからの作品も楽しみにしててくださると嬉しいです!!!
ほなね!!