見出し画像

冬至とドライフルーツ

とても とても とても 久々の投稿です。
寒いからか、色々と思いを巡らせることが多くなったので、ひさしぶりにnoteに書くことにしました。 

明日は冬至。
日本でも「日短きこと至る」とされ、魂が一時的に仮死し、冬至が明けると甦ると考えられていたそうです。
昔の人は、稲穂を摘むことで穀霊が一度死ぬと考えて、稲の初穂を持ち帰り、添い寝をして、新しい稲魂の生育を祈ったそう。新穀は復活の歌を歌いながら脱穀し、新米を炊き上げ、神様と一緒にいただくことで、新たな生命を得るとされていたそうです。

1年で1番陽の短い、陰のバランスが強くなる日。
体調を崩したり、気持ちが重たくなっている人も多そうですね。このところ色々気忙しくしていたわたしも、年内の予定の終わりが見えると共に気が抜けたようで、昨日から少し風邪気味です。地球のバランスに沿っている証拠だなと、ありがたく感じます。


先日、刊行された友人の編集するzineで、幼少の頃に通った教会でクリスマスに食べたニンジンケーキについて寄稿させて頂き、その起源について調べました。

クリスマスは、キリストが誕生する以前に古代北欧であった「Yule(ユール)」という冬至祭が元になっているそうです。キリストの誕生日には色んな考えがあるみたいだけど、食物が育たない陽の短い日が明けるのはとても喜ばしいこととされ、太陽の一番短い日(冬至)が明ける=喜び=キリストの誕生というイメージのようですね。
ユールではユール・ログと呼ばれる丸太に火を点け、保存食のドライフルーツやナッツを入れたケーキを食べたそうです。
連日、丸太に火を灯し、火を絶やさず冬至の日を迎えられたら、翌年は豊作になるだろうと伝えられていたそう。豊穣の神フレイの聖獣とされる雄豚をお供えした後に食べた事から、今でもヨーロッパではクリスマスに豚肉を食べるのだそうです。ユール・ログを模して、フランスの古いお菓子屋さんが作ったのがビュッシュ・ド・ノエルとされています。

ドイツのシュトーレンやイタリアのパネトーネは、冬至にドライフルーツのケーキを食べた歴史から来てるんだろうなと思うと、わたしが幼少期に食べたニンジンケーキも、冬至祭のケーキだったんだなぁと合点しました。

国が違えど、太陽を神として崇めていたことは同じ。

思えば2012年12月22日、そうたくんと鎌倉のお店をオープンしました。
あの時は暦の事なんて何にも考えてなくて、年内にオープンする目標なだけだったけど、あの冬至の日から始まって、豊穣の地、九州に来ることは決まっていたのかも知れないと思うと不思議な気持ちです。

今年のクリスマス、我が家に来るサンタさんは、プレゼントを玄関に置いていってくれるみたいです。煙突ないし、鍵開けておくのも不用心だし、開いてないと入ってこれないし…ということで、玄関に。

週末はクリスマスですね。 
良いクリスマスをお過ごしくださいね。

いいなと思ったら応援しよう!