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一人で忍者村(肥前夢街道)に行って“辻占い”をした話。

プロローグ

僕ね、好きなんですよ、一人旅。

ある朝、突然、温泉に入ろうと思い立ち、佐賀県は嬉野に向かったんです。

嬉野温泉は日本三大美肌の湯のひとつ。弱アルカリ性の泉質で、クレンジング作用や保湿効果があるといわれている温泉です。

まず、日帰り入浴が可能な施設を探すため、嬉野温泉観光協会の観光案内所へ。一覧から好みの施設・適した営業時間の温泉を選び、現地へ向かいます。

今回の“好み”の内容はふたつ。『貸切風呂』であり、そして『露天風呂』であること。それに加えて今回は唯一“有田焼の浴槽”を使っているお風呂に決定しました。

その前に、早く着きすぎて営業時間までまだ1時間くらいあったので、豊玉姫神社へ。

豊玉姫神社のなまず様

「つるつる美肌になりますよーに」

さて、温泉に向かいます。といっても350mしか離れてないんですけどね。笑

嬉野温泉(悠然の宿東海)

『悠然の宿東海』

左の施設が貸切風呂。湯船はその前に置かれている湯呑みのようなものです。

「ショボ……」って思いました?

これは入ればわかります。嬉野温泉の弱アルカリ性の泉質ととても相性のよい湯船です。ツルツルとした湯船とそれに触れる肌……気持ちいいんですよ。

有田焼の貸切風呂

嬉野温泉のお湯でスベスベになっていく肌に触れるツルツルの湯船……これは快感です✨✨

宿泊もものすごくリーズナブルみたいなので、一度宿泊してみたいなぁ……。貸切風呂は別料金みたいだけど。笑

ランチ(中華料理英林)

目的の場所は「ランチのみ休業」だったので急遽、通りすがりの町中華「英林」さんに。

酢豚定食980円(英林)

品数が多すぎて圧倒……お腹いっぱいになりました。

味も量も大満足ですっ!!!!!

そんなこんなで最終目的地……

 『 肥 前 夢 街 道 』

に男1人で行ってまいります。
目的はね、昔の日本の建物の写真を撮りたくて。

肥前夢街道・忍者村

さて、到着しました肥前夢街道。

(これは大丈夫なのか……)

テーマパークの入り口で入園料1100円を支払い入園。

なんだか思ったよりも地味。。
一抹の不安を覚えながらも、肥前夢街道を散策する。

人影はそこそこあるが、小学生の子供を連れた親子連れが多く、子供は大体忍者のコスプレをしている。

男性1人は、完全に浮いている。
そんな人は周囲を見回しても誰1人いない。
完全に場違い。。

スタッフの方々は、まるで大道芸人のよう。
そして語尾に「ござる」をつける。かわいい。
おっさんだろうが、坊主の兄ちゃんだろうが「ござる」をつける。かわいい。

奉行所に入って写真を撮ったり、周囲の木々の写真を撮ったり、旅籠屋を撮ったり、そうして園内を回るうちに、とある看板を見つける。

そう、「辻占い」である。

辻占い

僕は占いが好きである。
昔は、“めざまし占い”を毎朝見ていたくらいには好きである。

過去にも数回、占いと言うものをしたことがあるが、「前世はスペイン人(女性)で愛人をしていた」だとか「浮気相手」だとか、結果は割と散々である。

そんな経緯があるので、興味はあるものの、なんとなく入るのに抵抗がある。でも、気になる。ものすごく気になる。入りたい。

辻占いの建物の前を、数回往復し、厠(トイレ)に行き、心を整えて、意を決して入店した。

占い師の先生登場

店内右手に小柄な老人がいる。
ちょっとアインシュタインに似ている。(たぶん違う)

ありがちな占い屋の光景。赤いテーブル、不思議な置物。人柄の良さそうな穏やかな表情で、彼は私を迎え入れた。

手相

「何を占ってもらうか考えてないんですよね」そう僕が言うと、占い師は「大丈夫ですよ。手を見せてください」と。言われるがままに手を差し出す。自慢ではないが、僕の手はシワが少ない。ひらがなの“て”しか書いてないくらいシワがない。
(占い師は何と言うのだろうか)そう思っていると、「これは良い手相ですね」と一言。

「行動力もある、頭も良い、お金にも困らない、やれば何でもできる。そういう手相だ。ただ人間関係がねぇ…」

あぁ、間違ってないなぁ。頭が良いかわからないが、そんなに困った事は無い。“人間関係以外”。笑

僕は少しだけ、占い師がどういう話し方をするかや、心理学的な要素を聞きかじったことがあるので、もちろん冷やかしではないのだが、興味深く占い師を観察していた。

目の前の老人は不思議にキラキラとした目をしていた。比喩ではなく、本当にそう見えたのだ。

生年月日

占い師は続けた。「干支はなんですか?生年月日を教えてください」と。私が答えると、「午年だね。そして四緑木星。とても優しい人だね。すごく優しい。やはり人間関係かな」。

僕は「そうですね、特に困った事は無いのですが、やはり人間関係ですね。」としか答えられなかった。

「あなた次第だね。我慢するとか」

いやだ。やだすぎる。人並みには我慢しているつもりだ。いや、むしろ人並み以上かもしれない。(それはないか。笑)

名前

次に、占い師は「名前を書いてください」と言った。僕が名前を書くと、名前の横にすらすらと画数を書く。自分が把握していた画数と違うものがあったので、聞くと「流派によって画数が違うものがあるんだよ」と占い師はいう。

「とても良い名前だね。大吉。ただ……」

(また人間関係か)と考えていると、占い師は、名前の横にそっと『女』と書いた。「女性関係がね」と一言。

嫌だ。嫌すぎる。モテるわけでもないのに女難の相とは。仕事柄、僕の周囲には女性が多い。女難の相にとって最悪の環境だ。

まとめ

「全体的に問題はなくて、ただ人間関係に気をつけなさい。特に女性関係。晩年はうまくいく。全く問題がない。どんどんやりなさい」

とてもありがたい。人間関係(特に女性関係)に気をつけながら、今後とも好きにやらせてもらおうと思った。

「ありがとうございました」

そう言って、僕は、2000両(円)を払い、辻占い屋を後にした。

占いの感想

占いとは何とも不思議なもので、その結果をもとに新たな人格が形成される。そんな気がする。

今回僕は、①割とそれなりにこなせて運が良い②とりあえずお金には困らない③女難の相がある と言うペルソナを手に入れた。笑

あまりスピリチュアルなどは気にしないけれど、占いとは本当に面白いものだ。そして占い師とは不思議な職業だな。

占い師の先生の言葉の裏を考えながら、話を聞いていたのだけど、言葉にできない説得力がある。相手の心に寄り添い、逆らわず、その人の未来を促していく。とても素敵な職業だ。

十分に楽しめた。そして前に進む元気をもらえた。
「それだけでいいではないか」心からそう思った。

エピローグ

帰宅して、インターネットで肥前夢街道の占い師の先生について検索したところ、なかなか有名な先生であることがわかった。

東洋易学運命鑑定所「中尾宗倫先生」という方で、ネットでの評判もかなり良かった。かなり長い間休業されていたらしく、この2月2日から占いを再開されたようだ。

たまたま思いつきで行った嬉野日帰り旅行。写真を撮るために行った肥前夢街道。長い休業期間を終え、営業再開したばかりの先生。火曜日と金曜日が休みなのに、祝日営業でいてくださった。11時半から15時半までの営業時間。迷った末に入った辻占い。

どこかすれ違えばお会いできなかった。
全て数奇な運命の巡り合わせではないか。
こういうのは僕の大好物なのだ。ありがたい。

こうして僕の思いつき嬉野一人旅は終わった。

これからも頑張ろう女性には気をつけて────。

── 旅籠屋の二階から ──

以上で記事を終わります。

少し長くなりました。ここまで読んでいただきありがとうございます。

肥前夢街道は地味だけど、日本の文化を楽しんだり、忍者ごっこが楽しめたり、占いがあったり結構遊べるテーマパークでした。
佐賀県嬉野市に行くことがあれば、ぜひお立ち寄り下さい。

きっと楽しめると思いますよ♬✨☺️

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チップって日本の文化にあまり馴染みませんよね。笑 日本人は感情を金銭で表現するのが苦手。 だからこそ、チップを戴けることには大きな意味がある……そんな気がします。