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エッセイ

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音で見る夢

音で見る夢

(プラハ紀行文)

プラハは、27年前に父が訪れた街。
父が私に勧めてくれた映画の一つに『存在の耐えられない軽さ(unbearable lightness of being)』がある。政治的激動を経験する1968年のプラハを舞台に三角関係を描いた物語で、2年前に私は映画を観たけれど、173分あった上にえらくエロティックで、そして哲学的で、当時の私には難しかった。
ただ、主人公の恋人テレザの「あなた

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