映画観ました報告『紅花の守人 いのちを染める』
日頃映画を見ない私の映画見ました報告。
今日見た映画は「紅花の守人 いのちを染める」。
https://beni-moribito.com/
山形在住の監督・プロデューサーにより4年間の撮影期間をもとに作られたドキュメンタリー。昨年ポレポレ東中野で上映され、4ヶ月の時を経て山形でも上映されている。
舞台は山形市七浦、小学校の学区が隣なので土地勘のある舞台。
一度は戦争で絶えた山形の紅花栽培の復活と、紅花染の伝統をつなぎ続ける生産者、染物職人たちの活動を追いかける内容。
山形は江戸時代、北前船による海運で紅花の染料は京都に運ばれ、商人は山形に戻り上方の物産を山形にもたらす。
山形の近世の文化と経済両方が垣間見える現代ドキュメンタリー。山形という地元にいながら、なんとなく紅花が名産であることを意識はしていても、文化経済史のひとつとして捉えるチャンスはなかなかない。
淡々とした日々の生産活動を追いかける内容だが、郷土史を概観することが出来た1時間半だった。
身近な土地に息づく人々の歴史が、全国で順次ロードショーされているのは誇りに思ってもいいと思う。