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私が大学4年の時の卒論⑯

では、経営者はどのような考えを持って行動しているのだろうか。スティーブ・ジョブズが持っていた行動規範のひとつ、反骨精神というものがある。

フジテレビのドラマ『リッチマン・プアウーマン』の主人公でありIT企業社長の日向徹もこう言っている。「世界を変えた人間に共通する言葉は反骨精神だ。」日本の経営者には少ないと言われているが、実際どうなのだろうか。例えば、またスティーブ・ジョブズに話を戻してしまうが、彼はものすごく反骨精神を持った人である。まずは客観的事実として、この一節を引用したい。マッキントッシュを開発しているときの話である。

スティーブジョブズ心に『新たな火がともった理由は、マシンだけではなかった。チーム―反骨精神を持ちマッキントッシュの開発に熱中する5人、アップルⅠとⅡを作り上げた情熱と同じものを持つ5人が火をつけたのだ。』(引用注15)スティーブ・ジョブズは自分に刃向かうものをよく好んでいた。そして自分自身もその精神を大事にしていた。スティーブ・ジョブズの反骨精神が外部に対して強く表れたのは、この広告ではないか。

『ようこそ、IBM殿
心から歓迎申し上げます。
35年前にコンピューター革命がはじまって以来という活気あふれた重要な市場へようこそ。貴社初のコンピューターを発売されたこと、お慶び申し上げます。個人の手に真のコンピューターパワーが届けられるようになった結果、人々の働き方、考え方、学び方、意思の伝え方、余暇の過ごし方が進化しつつあります。コンピューターリテラシーも、すぐに、読み書きと同じ基本的スキルになるでしょう。当社では、最初のパーソナルコンピューターを考案した際、その便利さを知れば購入したいと考えるだろう人の数が、世界で1億4000万人をこえるものと予想しました。このような理解にいたる人の数は、来年1年間で100万人をゆうにこえることでしょう。今後10年間、パーソナルコンピューターは爆発的に普及していくものと思われます。アメリカが誇るこのテクノロジーを世界に広げるという偉大な仕事において、責任ある競争が繰り広げられることを楽しみにしております。また、貴社参入の重要性を高く評価するものでもあります。我々の仕事は、個人の生産性向上を通じて社会資本の充実をはかることです。この重大なる任務にようこそ。』(引用注16)

引用15 『スティーブ・ジョブズ 偶像復活』ジェフリー・S・ヤング ウィリアム・L・サイモン p116
引用16 同上 p132

#卒論 #スティーブジョブズ #リッチマン・プアウーマン #IBM

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