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自社でイベント救護室を設置する



1.自社でイベント救護所を設置する手順


イベントにおける救護所の設置は、参加者の安全を確保し、緊急時に適切な対応を行うための重要な要素です。適切な救護体制を整えることで、主催者の責任を果たすとともに、参加者に安心して楽しんでいただける環境を提供します。
また、参加者だけではなく、時には演者の救護対応が必要となるケースがあります。

・救護所設置場所の決定
①まずは、以下を参考にし、救護所の設置場所を決定します。

  • トイレ近く

  • 音や騒音を避ける

  • 楽屋近く

  • 運営本部近く

イベント規模により、複数箇所に設置しましょう。

②次に、救護所をテントにするかコンテナにするか決定します。
テントは雨風に弱いことが難点です。野外イベントでは、熱中症対応ためにもコンテナを用意することが望ましいでしょう。数カ所にわけた救護所であれば最低でも1カ所をコンテナにすると安心です。
過去に開催された屋外イベントでは、数カ所あった救護所の1つが強風により吹き飛ばされた事例があります。
コンテナはエアコンや手洗い場の設置がされているものを選びましょう。

③準備する救護物品を考え、設置します。
医療機器に加えて、テーブルや椅子、ベッド(簡易式OK)が必要です。
弊社では、一般的な医療機器を3,000円(送料込)~レンタルサービスしております。

レンタル救護物品内容
レンタル基本救護物品

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その他の医療物品
AED、熱中症対策グッズ(氷、アイスノン、スポーツドリンク、冷蔵庫、クーラーボックス等)、ペーパータオル、手指消毒アルコール、アルコールウェットティッシュ、包帯、手袋、酸素缶、テープ付ガーゼ、滅菌ガーゼ、バンドエイド、ビニール袋、紙袋、ワセリン、イソジン消毒、ストロー、アクリノール液、湿布、生理用ナプキン、テープ、綿棒、通常マスク (N95マスクの上から着用)、N95/KN95マスク、フェイスシールド、フェイスシールド各個人保管袋、ガウン、塩、糖分タブレット(低血糖)、ディスポシーツ、目薬、レスタミン軟膏(虫刺され)、救急箱、舌圧子、文房具(ペン、マッキー、蛍光ペン、ファイル、はさみ)、レンタル(体温計、爪切り、ニッパー、ピンセット、毛抜き、爪やすり)等
なお、救護物品コンサルティングは30,000円(税別)でお受けしております。

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2.イベントにより異なる点とは?

屋内/屋外、天候の影響、年齢、性別、怪我リスク等
イベント内容により準備をする救護物品が異なるため、下記の表を参考に必要な救護物品を考え、リストにして、必要個数を考え、発注します。

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3.野外イベントで救護所を設置する際に、季節ごとに注意すべき点とは?

野外イベントで救護所を設置する際、季節ごとに注意すべき点はそれぞれ異なります。季節の特性に応じて、参加者やスタッフの健康を守るために適切な準備をすることが重要です。以下に、季節ごとのポイントを挙げてみます。

 春(3月~5月)

  • 温度変化への対応: 春は昼夜の温度差が大きくなることがあります。救護所内でも適切な温度管理を行うために、暖房や冷房を考慮することが大切です。体温調整がしやすい環境にしておきましょう。

  • 花粉対策: 花粉症が多くなる季節なので、救護所内に空気清浄機を置いたり、マスクを提供したりすると良いです。目のかゆみや鼻水に対する対応も必要です。

  • 風の強さ: 春風が強い日もあるため、風の影響を避けるために救護所をしっかりと固定し、風の吹き込みを防げるように配慮します。

 夏(6月~8月)

  • 熱中症対策: 高温になるため、熱中症対策が最も重要です。救護所には冷却シートや氷嚢を用意したり、氷枕を使うなど、体温を下げる方法を準備します。また、飲料水やスポーツドリンクの供給を確保することも必要です。

  • 日差しと紫外線対策: 夏の直射日光を避けるため、救護所の屋根やテントをしっかり設置し、日陰を作ることが大切です。

  • 蚊や虫対策: 夏は虫が多くなるため、軟膏や炎症止めを用意しましょう。

  • エアコンや扇風機の利用: 高温の中では、救護所内が蒸し暑くなることもあるので、エアコンや扇風機を利用して空気を循環させ、涼しい環境を作ることが大切です。

 秋(9月~11月)

  • 急な天候変化への備え: 秋は台風や急な雨が予想されることがあるため、救護所を防水性の高いテントやコンテナの検討が必要です。雨具や予備のタオルを用意しておき、濡れた場合に備えます。

  • 温度差の対応: 朝晩が肌寒くなるため、暖房設備や温かい飲み物を準備することを考慮しましょう。防寒具(ブランケットやヒーター、湯たんぽ等)を備えておくと良いでしょう。

  • 風の強さへの対策: 秋風が強くなることもあるため、テントの固定や風対策をしっかりと行い、救護所が飛ばされないように注意が必要です。

 冬(12月~2月)

  • 低温・凍結対策: 冬は寒さが厳しく、救護所内でも低温による体調不良(凍傷や低体温症など)が起きる可能性があります。救護所を暖房で暖かく保ち、参加者が体温を維持できるようにしましょう。また、寒さ対策としてブランケットや湯たんぽ、温かい飲み物を準備することが重要です。

  • 風の冷たさへの配慮: 暖房付きのコンテナを準備しましょう。室内の場合は、隙間風の無い場所を選び、テントを張りましょう。

  • 積雪や凍結対策: 雪が降ったり道路が凍結したりする可能性があるため、救護所の周辺の雪かきやアイスバーン対策を行い、参加者が安全に歩けるようにしましょう。また、屋外に設置する場合は積雪による重みでテントが崩れないよう、強固に設置します。

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4.医師と看護師の違いは?

医師

  • 診断と治療の責任者
    患者の病気やけがを診断し、治療方針を決定して実行します。

  • 医療行為の主導
    手術、薬の処方、診断検査の実施や解釈を行います。

  • 高度な医学的判断
    症状や検査結果に基づき、複雑な医学的判断を下し、最適な治療方法を選択します。

看護師

  • 患者のケアが中心
    患者の健康状態を観察し、快適に過ごせるようサポートする。食事や排泄の補助、清潔保持などの日常的なケアも行います。

  • 医師の指示を実行
    点滴や投薬、採血など医療行為を実施する際には、医師の指示に基づきます。

患者や家族への精神的サポート
患者や家族とのコミュニケーションを通じて、不安を軽減し、病気や治療に関する教育も行います。

・看護師と医師のペアが一番安心です。
医師は薬に関する知識を幅広く有し、看護師は外傷手当てや患者ケアに関する豊富な経験を有しています。
一般的に、医師は指示をする立場のため、実際に処置をすることは看護師の方が長けている場合があります。

・医師の病院勤務や看護師の病棟経験が長いと、『応用ができない(その場にあるものを使用して処置をする)』ことに不慣れな場合があります。そのため、要望が多くなることがあります。例えば、「ネット包帯がほしい」「手動血圧計がほしい」など。

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5.見積はどのように出せばいい?

正しい人材採用とイベント内容に合わせた最低限の救護物品で、コストを削減することができます。
まずは、派遣会社やイベント救護会社へ必要な情報を送り、見積を依頼してください。(*1)
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・日時:2024年12月1日(日)10:00ー18:00
・イベント内容:音楽イベント/祭りイベント/スポーツイベント(*2)
・イベント開催住所:東京都中央区×××
・職種:医師or看護師
・性別:男・女・希望なし
・経験:医師であれば、
看護師は病棟&イベント経験者希望(*3)
・人数:1名
・休憩:有・無(常駐の場合は無。休憩はとれるときにとってもらう)
・救護物品:要・不要
・弁当飲み物の支給:有・無(*4)
ーーーーー
*1.派遣会社により見積もりを出すまでに1週間~1カ月かかるところがあるため余裕をもって見積依頼をした方が良い。
*2.イベント内容により適した医療従事者を探すため、詳細をお伝えしたほうが良い。
*3.イベント救護経験者であってもすぐに救急車を呼んでしまい、『高額請求』により、後に患者様からクレームが来ることもあるため、注意が必要です。
病棟経験は、救命救急病棟または循環器または脳外が良いでしょう。スポーツイベントの場合は、整形外科医でも良い。
*4.常駐の必要性があれば弁当や飲み物を支給します。近くにコンビニ等があり、常駐は不要で、携帯電話で連絡がとれればOKとする場合は、弁当等の支給は不要です。

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★医療通訳/看護師マネジメントサービス★
杏美株式会社
東京都中央区銀座7-13-6 2階
TEL : 03-4400-2866
E-mail : ambico2015@gmail.com
https://www.medilator.com/event
営業時間:平日9:00~17:00
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