HOMESICK EISEI 03

やっぱ無理してでも行くべきだと思った




2ヶ月連続の福岡
前回は櫻坂46のツアー
今回はBUMP OF CHICKEN

櫻坂46とBUMP OF CHICKENは似ていると思う

1つは活動の向き合い方
櫻坂はパフォーマンス、バンプは演奏と唄に、誠実に、真摯に向き合っているように思う
櫻坂がもし楽曲やパフォーマンス重視ではなく、アイドルらしい活動しかしなくなったらたぶん推さなくなる
バンプもテキトーな活動しだしたら、と思ったけど、彼らがそんな活動をするとは思えないので、応援しなくなることはないな笑

もう1つは内輪ノリが強いところ
バンプはメンバー4人の、櫻坂はメンバーの、あの空気感やノリが好きだ
さすがに櫻坂はアイドルだから対外的な活動も必要だし、大衆ウケは求められるけど、他のアイドルに比べたら内輪ノリ感が強いように思う
バンプは言わずもがな

仮に、彼らと彼女たちのライブが重なったらどうするか考えたことがあるけれども、BUMP OF CHICKENを基本的に優先する
ただ、櫻坂にとって重要なライブだったらそのときはそちらを優先する(アニラとか好きなメンバーの卒コンなど)

自分にとってBUMP OF CHICKENは一番好きな存在に変わりない
そんな人たちをこの10年ほど何度も観ることができているありがたみを感じている




4/7
マリンメッセ福岡

現地にはグッズを一旦買いに行き、その後はご飯を食べたり宿に荷物を置いたり、マクドで一息ついたりしながら時間を過ごす

開演20分前に入り、席に着く
今回はスタンドで、ステージ下手側のメインステージにけっこう近い位置どり
奇しくも、櫻坂のツアーで見た位置と線対称でだいたい真反対

開演予定時刻10分くらいで暗転




SETLIST
01.星の鳥〜メーデー
02.才脳人応援歌
03.ラフ•メイカー
04.アルエ
05.ハンマーソングと痛みの塔
06.ひとりごと
07.花の名
08.飴玉の唄
09.東京讃歌
10.真っ赤な空を見ただろうか
11.かさぶたぶたぶ
12.望遠のマーチ
13.ray
14.プレゼント
15.fire sign
16.星の鳥reprise〜カルマ
17.voyger / flyby

encore
18.とっておきの唄
19.リトルブレイバー




まず今回自分が感じたこと
SNSで見ていてもあまり誰もそう感じていなかったようで、自分の勘違いかもしれないけど、書いてみる
藤くんの体調がおそらく悪かった

まず1曲目の歌い初めからなんとなく違和感があり、声がつらそうに感じる
近年の藤くんの喉の調子はだいたい良くて、特に1日目や1day公演の時は凄まじい
ただ、仕事のお休みの兼ね合いで大体2日目公演をよく見ていて、なんとなくだけれども2日目の喉の調子はわかっているつもりではある
そんな中で、声に不安を感じるのは本当に久しぶりだった

次に、汗の量
これはいつもの感じを覚えているわけではないけど、なんとなく汗の量がいつもとちがうように思えた

そして転換中のギターを下ろしたりギターを掛け直す動作がだるそうだったり、全体的な動作のもっさりした感じだったり、あまりステージを徘徊しなかったり、よろめいているように見える時があったり、動作や挙動が気になる

最後は藤くんが曲をはやくしたそうだったり、センターステージのMCでメンバー紹介を端折ったところだったり、チャマが喋る量が最近の中では少し多かったように思う
メンバー紹介を端折るのは意外で、藤くんに話を振らないための配慮なのかな、と

あとは藤くんの表情に生気がないようにも感じて、どうしても不安になってしまった
もし調子が悪いのなら、ゆっくり休んでほしい

というか、藤くんはなにか深刻な病を抱えているような気がしている
これは完全に予想でしかないけど、なにか嫌な直感がある
ただの思い過ごしで、無事でありますように




上記のことがあり、ライブになかなか集中できない自分がいたけど、どこか昔のヒリヒリするようなライブに感じた
安定していないからこその藤くんの焦燥感やヒリついた感じが序盤はあって、それこそホームシップ衛星の頃を想起させてくれた
才脳人応援歌はそういう意味で藤くんが自分自身に歌っていたのかなと今書きながら思った

ハンマーソングと痛みの塔あたりからは、声の感じはいつも通りな感じはした




ひとりごとあたりから、このツアーをしてくれている有り難みを改めて思い始めた

彼らはまだまだやっていないライブがある
例えばアルバム再現ライブだったりリクエストライブ
アルバム再現ライブやそれに近いものはまだありえるとは思うけど、リクエストライブはやらない気がしている
曲が選ばれるという行為を彼らがよしとする気がしない

そういう意味では今回のツアーの特異性が際立っている
あの頃の空気感を少し感じつつ、今の彼らが披露してくれる意味を考え、最大限の感謝を述べたい
2008年に行われたホームシック衛星/ホームシップ衛星は過去最長クラスのツアーだったこともあり、この時期に一度はライブを観たという方も増えたと思う
自分もそうだし、実際チャマのMCで当時のホームシック衛星に参加していた人も多数いる状態だから、みんなにとって思い入れを持ちやすいツアーだと思う
むしろ行ったことない人からすると、当時のセトリを追体験できる別の喜びもあったと思う

可能であれば6•5•6•11周期でまたホームシック衛星を開催してくれたらとは思ったけど、まあ無いだろう




花の名はこの日もすごかった

彼らのライブに行くようになってから度々聴くことができているにも関わらず、何度聴いてもすごい
始まる時の空気感、藤くんの佇まい、そして歌詞

自分の音楽の聴き方はどちらかというと歌を音で捉えて聴く節があって、歌詞に浸って聴く方ではない
彼らの音楽は少し例外的な部分はあるけど、それでもライブ中は歌詞よりも藤くんの発する歌声に集中しているように思う

ただ、花の名はやけに歌詞が入ってくる
聴き取りやすいのもあるだろうけど、藤くんの歌声と歌詞が異様にマッチしているからだと思っている

あとは花の名は歌詞変えの宝庫で、これまで数多のその日だけの花の名を聴けた
これまで聴いてきたものの中でもトップクラスによかった

早く技術が発達して、その日のライブ音源を帰りながら聴ける、そんな夢のようなサービスができたら嬉しい




福岡の客層って、いい意味でなんとなく変な気がしていて
なにが変かというと難しいけど、どこか空気の読めない感じがある
それが面白くなる

例えば、客席から愛してるー!という声が響いた直後に、近くの誰かが俺もー!と言った瞬間の予想外の声で笑いが溢れたり
その意外性が面白い方向に転がる気がして、藤くんが客の声を拾って面白そうにしていた

大阪もヤジ文化はあるけど、どこか伝統文化的な趣があるし、空気を読める人が多い
静かになる時は静かやし

どこか読み取れない面白さが福岡にはあるのかなと思った




このツアーでしか聴けないかもしれない、voygerとflybyの合体曲を生で聴く最後の日
ぜひライブ版でもいいから音源化して、時折アンコールとかで聴けたらうれしい

flybyだけの方が爆発力はあるけれども、合体曲はトータル的な美しさがある
演奏や歌詞の付け足し部分も違和感がなく、綺麗にまとめてくれた

ただただこの曲をこのツアーのために作ってくれて感謝の気持ちしかない




アンコールについて

正直、本編中は藤くんの体調が気が気でなくて、アンコールも大丈夫かなと思ったけど、曲を始める前に藤くんが結構話してくれて、テンション的にここまできたらやりきってホテルでぶっ倒れる覚悟なんかなと思い、心の中で頑張れー!と思った
そしたら、本編とは同じ人とは思えないくらいエネルギッシュでびっくりした

しかも1曲目にとっておきの唄
広島2日目で披露していて羨ましいと思っていたから、ここで聴けるとは思わなかった
PATHFINDER以来

アンコールでやってくれてこれほど嬉しい選曲はない
FLAME VEINという最初期のアルバムというのもあるけど、このアルバムの各曲のタレント性や独自性が強く、アンコールのように単発で、流れでやらないからこそ映えると思う
しかも藤くんの本調子で聴けたのも大きい

FLAME VEINの楽曲の中でも最初にめっちゃ好きとなったのはこの曲だったと思う
あとは、とっておきの唄のとっておき感が名実ともにあって、今後も時折ふらっとやってほしい




1曲目が終わり、機材を変更しない
例えばButterflyをやるなら藤くんがギターをアコギに変えるはずなので、新しめの曲ではないなと思った
そしたら、リトルブレイバー

まず、とっておきの唄からのリトルブレイバーという選曲
FLAME VEIN繋がりというだけではない
あまり気にしてなかったけど、リトルブレイバーにとっておきの唄という一節があったことをXで見ていて思い出した
熱すぎる流れ

そして、大阪の時と同じ特別版を軽くやってくれたこと
今回は暗闇版の最後の1分ほどを同じ感じでやってくれたこと

忘れないで
今君がそこにいて
その手を
高く遠く
誇らしく掲げた今を
暗闇に歌を放つ仔猫のように
〜〜
できないことなんて
一つもないさ(ぜ?)

大阪は曲中のアレンジがすごくて、2番のサビとかは別物だったけど、今回は原曲に忠実な感じ
個人的には、暗闇に歌を放つ仔猫のようにという一節が聴きたかったから、ついに本懐を遂げた

フルバージョンではないけれども、2回も特別版を、昔からずっと憧れていたこの曲を聴くことができて、感無量だった
始まってすぐに気付いた瞬間、目を閉じて口を両手でおさえて、天を仰いだ
その多幸感できっととっておきの唄という歌詞に気付けなかったんだと思う

どうせならツアーファイナルでフルバージョンのリトルブレイバー暗闇版を披露して、ライブ音源化して永久に聴かせてください



アンコールの藤くんの語りも良かった
いつもとまたちがったタイプの語り

今生きている、これまで生まれてきた人間の数とか
洞窟の中でダイヤモンドのように輝いているとか
青空の下で暗黒の中を生きているかもしれないみたいなニュアンスで話してくれた時、これぞ藤原基央の言葉選びで感動した

どんな虹やオーロラよりもキレイだった
またこんなライブを観たい

もうこのツアーを最後にアホほど彼らのライブを観に行くのは止めようと思ったけど、彼の歌や言葉には抗えない
まずは福岡に行くかどうか迷ったけど申し込んだ自分に感謝しかない




福岡はチャリ文化で安く乗ることができる
宿まで乗ろうかと思ったけど、余韻がすごくてのんびり歩いていた
ニコニコ動画にあったリトルブレイバーの暗闇版を聴きながら

そしたら目の前をネコが通過していった
夜の闇に消えていったネコにニヤニヤしつつ、幸せな気持ちで帰っていった

ではでは、また。

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