【海外医学部】医師国家試験予備試験の過去問集(令和3年度第2部)
はじめに
医師国家試験“予備試験”は、海外の医学部を卒業した方が日本の医師国家試験を受けるため合格しなくてはならない試験の一つです(注)。合格率の低い試験であり、年に一度の実施であるため、受験者にとっては非常に厳しい試験です。
今回、令和3年度予備試験の過去問の解答と解説を作成しました。予備試験を受験予定の方、あるいは海外医学部に在学中または進学を検討中の方にご活用いただきたく、PDFとして販売します。
予備試験第2部の概要
予備試験は第1部と第2部から構成され、さらに第2部は筆記試験と実技試験から構成されます。第2部の筆記試験は【午前】と【午後】の2つのパートから構成され、時間と出題科目は次の通りとなります。
第2部【午前】
試験時間:2時間20分
出題科目:内科学20問、小児科学、精神科学、外科学、整形外科学、産科・婦人科学 各10問 計70問
第2部【午後】
試験時間:2時
出題科目:皮膚科学、泌尿器科学、耳鼻咽喉科学、眼科学、放射線科学、救急医学(麻酔科学を含む。)各10問 計60問
第2部の実技試験に進むためには、この筆記試験に合格することが必要となります。また、第2部筆記試験の合格に必要な基準点は公表されていませんので、受験する方は可能な限り高い点数を目指さなければなりません。
なお、第1部については下記の記事をご参考ください。
予備試験第2部の対策
どのような資格試験でも共通すると思いますが、過去の試験問題(過去問)を教材にすることが合格への近道です。実際の試験で、どのような問題が、どれくらいの深さ(細かさ)で問われているかを把握することができれば、以後の学習の指針となります。
ここでは、令和3年度予備試験第2部の問題に、解答と選択肢ごとの解説を付したPDF冊子を販売します。PDFは2つあり、それぞれ【午前】70問と【午後】60問の問題・解答、解説を含みます。
お試しのサンプルとして、実際の問題をいくつかお示しします。
【正答と解説】
a:群発頭痛、緑内障発作を疑う。
b:正しい。頭蓋内圧亢進に伴い頭痛と嘔吐がみられる。
c:片頭痛、緊張性頭痛などの一次性頭痛を疑う。
d:くも膜下出血を疑う。
e:帯状疱疹を疑う。
【正答と解説】
a:コルサコフ症候群でみられる。
b:正しい。解離は意識や記憶に関する感覚をまとめる力が一時的に失われた状態であり、PTSDやうつ病などでみられる。
c:言語を制御する脳部位の損傷により発症する。
d:認知症などでみられる。
e:パーキンソン病などでみられる。
【正答と解説】
下腿内側の皮膚分節に感覚鈍麻を認め、膝蓋腱反射の減弱を認めることからL4神経根の障害を疑う。L4神経根はL3/L4の椎間板ヘルニアにより障害されるため、正答はcとなる。
なお、別の記事では令和3年度予備試験第1部の過去問集を販売しておりますので、興味のある方は是非、併せてご覧いただけますと幸いです。
注:予備試験に関する情報は厚生労働省のこちらのサイトをご参考ください。
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