入院しておしりを切り刻んで貰った話


タイトルの通りです。
ついでにnote初投稿です、対戦よろしくお願いします。

注意書き

本記事にはテーマの都合上、少々グロテスクな表現やトイレに関する話題が含まれております。
お食事中の方、または上記の2つに耐性のない方はお気をつけくださいませ。

フォロワーの皆様は耐性が無くても頑張ってください。




概要

-今回やったこと、これから書くこと


結論から言いますと、県内にあるそこそこ大きな病院で痔核の切除手術を受けてきました。

突然専門用語を出されてもわからないよ!という読者やフォロワーの皆様のために恥を忍んで痔核とは何かと説明いたしますが、肛門管の内部組織の一部分が何らかの要因によって膨張し、その組織が怒張時に体外へと脱出する症状。

肛門の三大疾病として挙げられるものの一つ。

つまり、イボ痔でございます。

なので今から皆さんには、一人の男がイボ痔と戦った記録を読んでいただくということになります。覚悟してください。

また、この記事が同じ症状を持つ人の治療へと踏み出すキッカケになってくれると嬉しいなと思いながら、半ば体験記のような形としてこちらに書かせていただきます。よろしくお願いします。


-痔核のステージについて

悪性新生物に関する話で耳にした方も多いかもしれない"ステージ"という用語ですが、痔核にもその状態を客観的に示すための役割を持つ臨床分類が存在します。
種類はいくつか存在しますが、その中でも世界的に汎用されているGoligher臨床病期分類では以下の様に評価されています。

grade Ⅰ:排便時に肛門管内で痔核は膨隆するが,脱出はしない
grade Ⅱ:排便時に肛門外に脱出するが,排便が終わると自然に還納する
grade Ⅲ:排便時に脱出し,用手的な還納が必要である
grade Ⅳ:常に肛門外に脱出し,還納が不可能である

引用:日本大腸肛門病学会 https://www.coloproctology.gr.jp/uploads/files/journal/koumonshikkan_guideline2020.pdf

この分類に則ると、私の症状はgradeⅢに該当するものでした。


治療に至るまでの大まかな流れ


入院中に起きた出来事が気になる人は下の小見出しは全部飛ばしてもいいよ
嘘。全部読んでくれると嬉しいにょ

-イボ痔との邂逅

執筆している現在(2025/01/12)からおおよそ8年ほど前から排泄時に肛門付近に違和感がありましたが、当時はそこまで症状として大きくはなく、排泄後には違和感も消えていたため、日常生活にも支障をきたすことが無かったので全く気にしていませんでしたし、この程度であれば放っておけば直に治るだろうと高を括っていました。(実際周りの人間にもそう言われていた)



しかし!それがイボ痔くんの逆鱗に触れた────。


-悪化の一途

邂逅から時は流れてから1年と半年ほど前の話になります。
イボ痔はそれから肥大化を続け、途中で色々あったのか突如として2つに増え、遂には排泄後に脱出するのは勿論のこと、先述したGoligher臨床病期分類のStage Ⅲに記載があるような"用手的な還納を必要とする"病態、つまりお手々で直接イボ痔を肛門内に押し込まなければ戻らないような状況にまで陥ってしまいました。
最早ここまで来ると日常生活に支障をきたすレベルなので、よく考えずともここで通院をするべきでした。

しかし

私は割と弩級のアホなので、ここまで来ても(まだそっとしておけばワンチャン治るやろ…)ぐらいに思っていました。
そんなことを思いながら押し戻す作業のために赤ちゃん用のおしりふきを持ち歩いていた私の姿は今思い返せばお笑い草でしかありません。

そうして時は流れて……。


-END OF ASS(おしりの終焉)

上の項目から大体半年後、つまり執筆時現在の2025/01/12から大体1年ほど前の話になります。
これまでの項目でイボ痔くんの成長記録日記を付けてきましたが、ここで突如新メンバーが登場します。

肛門ポリープくんです。
🍄<コンニチハ!
挨拶が元気で可愛いですね。

彼は基本的に、肛門管の粘膜へ繰り返しの刺激があると出勤してくる嫌なやつなのですが、ここで私の便硬すぎ体質が奇妙なシナジーを発揮し、イボ痔で散々狭まった肛門管をほぼ完全に埋めるようにして彼は生まれてきました。こうなってしまえばもうおケツは終わりです。終わり。

彼はイボ痔くんと連携し、排便の度に肛門管内の健康な組織ごと体外に無理やり脱出してくるので、当然その健康な組織は伸び、そして耐えきれずに千切れ、最終的に私のケツは排便の度に便器内へ鮮血を吹き散らかす魔物へと成り果ててしまいました。

あーあ。いわゆる裂肛というやつです。嫌な汗が滲む程には痛いです。
具体的にはウォシュレットが傷口に当たると激痛で体が跳ねます。


-病院との出会い、そして入院

前述した鮮血噴出が常態化してから大体半年と少しが経った頃でしょうか。日付に起こすと2024年の10月頃です。
いよいよもって病状に危機感を持った私が向かったのは地元の小さな肛門外科でした。症状を伝え診察を受け、先生に診断を伺うと、デカ病院を紹介するのでそちらに行くようにと伝えられ、紹介状を持たされて寒空の下に放り出されました。
あまりの素っ気なさに少し傷つきながらも、後日その紹介先を受診しました。
すると…

先生「あー急ぎで手術やねこれは(笑)」
ぼく「あちゃー(笑)」


実際にはもっと色々会話こそありましたが、概ねこんな感じの内容でした。
そこからはトントン拍子で話が進み、2025年迎えてすぐの1/6から検査と手術のため入院をすることになりました。

入院中の出来事


これまでに心優しい友人たちから何度も入院について聞かれていて、その度に私は(いい友人を持てて嬉しいよ…)と思いながらもすべて黙秘してきました。
なぜならこの記事が書きたかったからです。
記事を書きたいって欲に負けた俺をぶつならいくらでもぶってほしい。

ここからは入院中に何をしたか、どんなことをされたかについて書きます



-入院1日目(検査準備日)

この日は手術のための大腸内視鏡検査をする下準備をする日でした。
…なんだか長いですが、要するにうどんと流動食だけ食べてお風呂入って下剤飲んで寝る日でした。
この病院、設備が超綺麗な上に𝑺𝒑𝒂があって初日は結構はしゃいでました。

お昼に出てきたふやふやのうどん


こっちは夕ご飯の流動食
右がコンソメで左はなんか甘い麦茶みたいな謎液体


-入院2日目(検査日)

午後に控えている大腸内視鏡検査のために、1日目の就寝前に飲んだ下剤に加え、朝から腸管洗浄剤を合わせて2L飲み肛門から放出する作業をしました。これが本当に苦しい。まず何と言っても洗浄剤の味が本当に酷い。極限まで水で薄めたスポーツドリンクに苦味とえぐ味を足して毒を混ぜたような味がします。
そして何より、ケツが激痛の中その作業をするのが本当に辛かった。二度と飲みたくない。

そして午後の内視鏡検査。人生初でしたが、鎮静剤の作用も手伝っていつの間にか終わっていました。別に苦しくはなかったけど何か大切なものを失った気はしました。翌日は手術のため夕食だけ。内容は前日の流動食と同じでした。

夜は𝑺𝒑𝒂で整って寝ました。大きなお風呂、好き。


-入院3日目(手術当日)


担当医さん「鎮静剤使うと術後説明が後日に伸びちゃうからさ、使わなくていい?」
アホぼく「いいんじゃないっすか~?」

ということで鎮静剤抜き下半身麻酔ありの状態で手術を受けてきました。ちょっと勢いで返事しすぎたかなと後悔はしました。実際手術中とか心拍数すごかったし、何より下半身麻酔が初めてだったから不安がすごかった。

そんな不安をよそに手術は何事もなく終わりました。術後に取れたやつ見る~?って聞かれたから超見たいッス!って答えたらめっちゃ近くで見せてくれた。大体十円玉ぐらいのサイズのブツが2つ取れていてなんとなく気持ちよかった。

この日は下半身麻酔が切れ次第痛み止めを服用して眠りにつきました。
ここまではマジでずっと無痛。現代医学ってすごい。

辛かったのは尿意が麻酔でわからなくて膀胱が爆発しそうになったことぐらい。
尿管を入れられるのだけは避けたくて意地でなんとかした。尊厳。


-入院4日目(経過観察日)

朝4時頃に凄まじい鈍痛に襲われて起床。慌ててナースコールを押して痛み止めを持ってきてもらった。ありがとうボルタレンとロキソニン。もう第一三共さんと同仁医薬化工さんのある方向に足向けて眠れない。偉大。

なんとこの日から固形物の食事が解禁(!)。久しぶりに食べた白米が香り豊かで甘みが深くて泣きそうになった。多分あの瞬間世界一白米を美味そうに食べてたと思う。

白米と味噌汁に魚の煮付けって中々手が込んでる
めちゃめちゃ美味しかった

夕方頃に点滴も抜いてもらいました。刺してた左腕が自由になった喜びがすごかった。
術後1日目の入浴は制限があり、シャワーのみとの事だったのでそのようにしました。お尻が歩く度に激痛を迸らせていて、正直気が気でなかった。

担当医の先生とツーショ撮った
実は俺、ギャルです


-入院5日目(経過観察日)

この日は前日に遠慮なく食べた物たちが一斉に弱った肛門へと押し寄せてくる最初の関門。うんちを出そうと踏ん張りすぎると縫合した部分が裂けてDEAD END。
途中で諦めるとうんちが詰まってDEAD END。
かなり詰みの状況を切り抜けられるのか。

結果、頑張って出しました。強いので。

しかし、直後に臀部に激痛が走り、額からハンカチをしっとりと濡らすぐらいの量の汗が吹き出てきました。これは術後初めての排泄なら必ず起こる痛みらしく、顔を真っ青にして震えながら病床に戻り、頓服の鎮痛剤を服用して布団の中で呻いていました。術後最も苦しい瞬間だったかも。

この日から入浴が許可されたので痛み止めを飲んでから𝑺𝒑𝒂に行きました。
この瞬間のために生きている。

ちなみにこれはありえないぐらい豪華な朝食
これが朝食ですよ皆さんすごくないですか


-入院6日目(退院日)

あれだけお尻をぶった切られたのに、もう退院ですか?って正直ちょっと思った。でも退院らしい、おめでとう俺!!
朝ご飯を食べて荷物を片付け、毎食後に服用する薬(院内で服用していたものと同じ)と頓服の痛み止めを追加で処方され、無事帰宅。
正直最終日はあんまり書くことないです、今帰ってきてすぐにこのnote書いてるぐらいしかやってることないので。


入院を終えて

-手術を受けての感想

手術受けて良かったです。これは絶対に言い切れる。
冷静に考えてうんちを出す度に体の中身が一部分出てくるのキモすぎるだろというのもあるし、何より内痔核の脱出って痛み以外にも下着が腸内分泌液で汚れるっていう致命的なところがあるので、その2つを今回の手術で無くせたのが本当に嬉しいといった感じではあります。まだ排便後の激痛はあるけどね、仕方ない。

-他の人におすすめするかどうか

もし今あなたが私より軽度、もしくは同程度の症状で苦しんでいるのであれば、今すぐ病院を受診することをおすすめします。マジで。

というのも、内痔核の手術にはいくつか種類があり、今回私が受けた外科的切除による治療は正直体にかなりの負担がかかります。なにせ体を切りまくってますからね。しかし、症状がある程度軽度であれば、切除せずとも患部へ注射するだけで治療が終わる方法などの幅広い治療法の選択肢を取ることが出来るかもしれません。

正直最初の受診はかなり恥ずかしい気持ちもありましたが、苦しむよりはずっとマシだと私は思います。現にそういう気持ちで手術まで漕ぎ着けたと言っても過言ではありません。まずは受診。話はそれからです。

あとがき

あとがきってメスガキみたいだよね
読んでくれて本当にありがとう!それじゃあね!
みんなもお尻のことを気遣ってあげてね。マジで。急に牙剥くから。


初投稿の話題がおしりってマジ?


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