[現場リポート]片づけの際の寄り添いや声がけ
最近行った片づけの話。
詳しい話は書けませんが、高齢の女性の移住に伴う片づけ。
何よりモノが部屋中に溢れていて、かなりの難関なお部屋でした。
移住もすぐでは無いので、引っ越しの品の仕分けはしなくて良いみたい。
仕分けも必要なのだけど、何よりも
「必要なモノがあるかも知れないので、確認しながら片付けたい」
というご要望です。
こういった仕事は弊社は女性スタッフがいるので対応しますが難しい面もあります。
ただ、男性だけで、「えいやっ」と全部捨てる片づけでは出来ないジャンル。
ご依頼者のご家族にも諸々の話をお聞きして、
3日間、男女比も女性多めで作業を進める事になりました。
使わないので捨てるモノがほとんどなのだけてど、
だからと言って
モノの捨てる捨てないを、人から指図されるのって、嫌ですよね。
それと、インターバルを置くというか、
少し考える間を開けて、宿題にしておくのも腑に落ちる点かと思います。
家の中が分厚い層になっていると、
手前の品が最近使っているよく使う品、賞味期限前の食品で、
奥の方(層の下)にある品は、劣化して使わない品なので、その選別も必要になります。
その為には「あなたの気持ちを尊重します」と信頼して頂く事が大切になります。
なので、今回の3日の予定に、2度の事前ミーティングを行い、
①日目=要らないモノをできるだけ出して、必要な品を置くスペース作り
②日目=残す家具を移動しながら、要不要の品の置き場所を明朗にする。
③日目=最終的な処分品を出すと同時に、家具の配置や棚の中を整理。
と、無事に最終日には安心と笑顔で、部屋も心もスッキリとなりました。
簡単に書いてしまうと済んでしまいますが、
1日目の後も、2日目の最中も、
判断が行ったり来たり、周囲の人が余計な事を言ったり、イライラしてしまう方がいたり、具合が悪くなったりと、現場力が必要になります。
そんな中、うちの強力なスタッフは、
「○○な事情があるようなので、喪失感が強そうです。
明日はいつも以上に○○で接しましょう!」
「出来るだけ、愛着品を△△したり、⬜︎⬜︎するように配置しましょう」
など、寄り添いのチームワークを発揮していました!
「片付ける」のは、車1台を一杯にするだけじゃないし、
その後の生活とか、暮らしやすさとか、その方の権利や人権を守る事にならないと
「片付けて良かった!」とはならないですよね。
車一台分の廃棄物を適正処理する事
安心安全に運び出して近隣挨拶や清掃をする事
それと同時に
声掛け、励まし、時には手を取り、背中をさすり、気持ちを汲んで差し上げる
それによって、ずいぶんと満足度が上がり、次の一歩を踏み出す気持ちも
前向きになるんだな〜、と一人一人のお客様と関わり感じるのでした。