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【まず片付けてから決断しよう】雑多な部屋での決断はNG


片づけの仕事で、数多くの部屋に入ります。

モノが散らかり散乱してるお宅では、考えがまとまらず、頭の整理が進まないようになります。

まず「片づけ」て「整理」して、不要なモノを取り除きます。
今後の事は、そこから考えたり決断するようにしましょう。

そうでないと、あやうく間違った決断をしてしまいがちです。

片付けのプロである私たちでも、現場が雑多になっていると、
「まずは手前から、出して片付け進めないとならない」
という状況になります。

あっちを片付け、こっちを片付け、それでも
さて「待てよ?」

全体量は?
どの順番で出す?
何が一番大切?
これは、どう仕分ける?
どっちが優先?
仕分けた品をどこに置く??

と、なんだか頭がすっきりしないまま、作業が進む事になるのです。
それを少しずつ(大人数で)片付けていく事で、
「貴重品」「写真類」「金属類」「燃えるごみ」「乾電池」「衣類」・・・・・などと、仕分けが進み、少しずつモノが整理され、頭の中も整理が進んでくるのです。

もちろん、全体量は把握しているし、細かい仕分けが必要な事も承知しています。そして、そんなお宅だからこそ達成感は一際高いのですが、雑多すぎる作業に、右往左往してしまうと作業が進まないのです。

こういう事は図書館や、きちんと整理された棚のようにモノが多くても、仕分けができていると混乱する事もありません。
本は本、衣類は衣類、紙は紙、文房具、キッチンは食器、厨房機材は金属やプラ製品、未使用品や処分品、、、、、そうやって仕分けを一区画ずつでも進めていかないと混乱します。

ご自身で片付けを行う際も、あちらこちらを中途半端に、つまり洋服ダンス、書棚、押し入れ、天袋、その後にアルバムなどを手にしてしまうと、判断出来ずに混乱してしまう事はあるのでは無いでしょうか?
結局そういった際は片付けも中途半端で、片付かないままの状態ではないでしょうか?

片付け現場でも、そういった際は、まるで頭の中にも雑多になり、室内にいると息が詰まってきてしまうようです。

「ちょっと待って」
「一旦、外に出て考えよう」
「一度帰って、どう進めるか、仕切り直そう」
「写真やモノの全体量から、段取りを考えよう!」
となるのです。

これを、
「モノからのオーラが邪魔してる!」
と私は感じます。

モノは動いていなくてもエネルギーを発してるそうです。
「使わないでしまい込んでおいたな!私を使って〜!」と懇願しているようですね。
というのは冗談ですが、
なにしろ、「モノが散乱している状態」の部屋では、頭がこんがらがって来てしまうのです。

これを片付けないままで、混乱して、困惑して、おかしな決断をしている方を沢山見てきました。

「とりあえず、トランクルームを借りて、そこに荷物を移す」
そう言った方は、そのままトランクルームを開ける事なく、他にもトランクルームを借り続け、5箇所のトランクルームと、自分の部屋をモノだらけにしたまま、5年が過ぎても片付けないままの状態です。


「気持ちの区切りがつくまで、片付けられない」
そう言った方は、お金にも余裕があるので、もう1箇所の部屋に住み、
思い出の品を放置したまま、3年が過ぎました。
3年で済んだので良かったですが、10年以上の放置で、
家も室内も劣化してしまった事例もあります。


「それは置いておいて、自分でやるから」
そう言って、荷物の山をそのままにしている方も多くいます。
ほとんどの方が、そのまま触る事もなく、
ベランダの品、タンスの中、一部屋まるごと物置部屋の部屋、
2階の部屋、庭や外回りの品、屋根裏部屋の中、
そのまま放置され、手前の身近な品しか使っていないので、
結局最後は、「全撤去=処分」する事になります。


身近な事で言えば、

買い物するとしても整理してからでないと選択肢を間違えてしまいます。

食料品は、冷蔵庫の中、ストック品を確認してからにしましょう。

そうでないと、重ねて買ってしまったり、期限切れになってしまったり、お金の無駄にもなります。

衣類は、着ない服、仕舞い込んだ服、自分にとって必要な量、

流行りの品は、家に置くスペースがあるのか?実際に自分が使いこなすのか?その品を使い続ける生活や習慣が自分にはあるのか?

書類の山で必要な品は、契約書類や重要書類のみです。
それも一番直近の品さえあれば、事足ります。

どこに何があるかわからない状態では、用を為しません。
何十年も一度も開かなかった紙が必要なのは
「資産に関わる書類」のみという事がほとんどです。

アルバムや手紙は「思い出の品」です。
自分にとって「本当の意味での思い出」を
1箱なりに絞り込んでおかなければ、書類の山に埋もれて
判断も出来ずに四苦八苦する事になります。

何が必要で、何が不要な品か?その判断は、雑多な品で埋もれながらでは判断もできず、決断する事は難しいでしょう。



人生の決断は、片付けをしてから考えてみましょう。
何をするにも、区切りや節目には片付けが必要です。


家族への援助をするか?しないか?
手術を受けるか?受けないか?
延命治療をするのか?しないのか?
それも、この部屋で終末期医療をするのか?しないのか?
次の人生の選択肢
引っ越すか?引っ越さないか?
買うか?買わないか?
介護保険の申請をするか?先送りするか?
家を手離すのか?手離さないままか?
片付けるか?片付けずに生きるか?


どのタイミングでも、「片付けが遅かれ早かれ必要」なのです。

家をリフォームするにしても、
トランクルームを借りるにしても、
介護保険を申請するにしても、
終活をするにしても、
相続を考えるにしても、
自分自身の最後をどう生きたいのか?

考えたくない事こそ、まず片付けてから決めたいモノですね。

自宅の片付けを進める事で、頭の整理に繋がります。
頭の整理をしないで、人生の決断ができるでしょうか?

まず、先送りしてきた「片付け」をしてから、
決断してみてはどうでしょうか?








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