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【シニアの片づけ】最期まで自宅で過ごしたいなら片づけよう!


片付けの仕事の依頼の中で、
「自宅で介護生活になるので、片付けて欲しい」
「最期は部屋で看取るので片づけで欲しい」という依頼があります。

退院した後に、介護ベッドが無いと介護できない、
介護ベッドを置くスペースがない
ヘルパーさんが来ても、作業ができないのでリセットしたい

そういったご依頼でお部屋に行くと、
かなりの荷物の量で、部屋が埋め尽くされています。

片付けたい部屋だけでなく、
その他の部屋もモノだらけなのです。

玄関の左右の荷物、廊下の荷物、階段のモノ、
室内はモノが置かれていて、窓も開けれない。カビが生えている。

トイレの中、洗面所、キッチンにもモノが隙間に詰め込まれていて、
衛生的とは言えない場所。

衛生面、防犯面、防災面、
何より精神面で、不安を感じます。


人生の中での終末期の事、様々な継承の事を考える「終活」を、私は片づけの視点から見るのですが、総合的に包括的に対処した方が良いのではないか?と感じます。

長い自宅介護の後、慌ただしく葬儀を終え、その後に残された家族や周囲が、諸々の手続きの山と同時に、モノが山積みとなったその部屋で、どこから何をすれば良いか、茫然と取り残され、疲れ果てる姿をみてきました。

最期を自宅で迎えるという事は、
自宅での介護生活や、
訪問診療を受ける事が想定されます。

訪問診療の先生、訪問看護士さん、ケアマネさん、ヘルパーさんを迎えて、サポートして下さる体制を整える事をおすすめします。

2〜3人、多い時は4〜5人の人が入れるスペースを作ってお迎えしたいですね。

玄関を入って、靴を脱ぎ履きできて荷物を置けるスペースを作りたいですね。

もしかしたら、雨の日も風の日も、台風の時もあるかもしれません。
雨具の脱ぎ着ができるようにしたいですね。

廊下は荷物置き場になっていませんか?
横歩きしないと通れなかったりしませんか?

使う物や、ストック品が廊下にあるお宅は、棚の中や収納庫には使っていない品が詰め込まれて放置されてる事が多いです。
奥の不要な品を処分して、ストック品の置き場所を作りましょう。

室内にダンボールや紙袋、衣類などが山積みになっていませんか?
診療カバンを持って通ると、雪崩が崩れるようでは危険です。

机の上は物置にせず、先生や看護婦さんにお茶を出せるスペースにしたいですね。家族が団欒できる清潔で心地よい場所にしたいですね。

椅子は荷物置き場にせずに、引き出せて座れるスペースはありますか?

もちろん!
ご自身やご家族にとっても、伝い歩き出来る事、トイレへの動線、出来るだけ必要な場所に手すりを取り付けられる事などは、住環境としても重要です。


最期を、整った生活環境で
自分のお気に入りの品に囲まれ、
(決して山積みの物溜めではなく)

本人も家族も、
身辺整理をそれまでに行なう事で心の準備にも繋がります。
心の整理と折り合いを付けながら、
最期の時を過ごしたいと思いませんか?


【何より大切な命】というのは勿論です。
本人の意思を尊重する事も大切です。

その終末期に、【大切な命】と向き合える為にも、
判断が難しくなる前に、生活環境を整える事を考えてみませんか?









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