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豊かな国、日本。モノが豊かだと、心も豊かか?

片づけの仕事をしてきて、モノの溢れた日本を目の当たりにします。

お店には次々と新しい商品が並び、売れ残りの品を、捨てる事の方が多い品もあります。

買ってきたり、貰ったりした品は、家の中に蓄積され、収納はドンドン増えていきます。

それと同時に、「豊かな国、日本」で
モノの多さと、心の豊かさの関係を考えさせられます。

衝動買いや、買い物依存まで行かなくても、「心の隙間をモノで埋める」という話も聞きます。

不安だとモノを買ったり自分のものにする事で、心の隙間を埋めるのです。

買い物依存や、脅迫性貯蔵症など、病的な方もいますね。

日本は高度経済成長期に、「1億総中流意識」という言葉通り、たくさんの家庭がモノを買える喜び、モノを蓄え、広い家にモノを収納してきました。

その分、核家族化が進み、個人の自由が尊重され、モノの持ち方や暮らし方も自由とされてきたように思います。

バブルが弾けた後も、バブルの残骸のモノが、各家庭に詰め込まれたままのように感じます。

贈答品、ギフト品、特売セール品、流行品、粗品、記念のかけら、などなど・・・

ただ、溜め込んだ品は、溜め込んだまま、最後は劣化し処分せざるを得なくなります。

豊かな国で、モノが豊かにあって、部屋中に詰め込んだまま、
「もったいない」
「いつか使うかも」
「いつか必要になった時に捨ててしまった後悔をしたくない」

家中に詰め込まれた、過去の思い出と、未来への期待なのか?不安なのか?

そんな感情に押しつぶされそうな、モノの溢れた家では、
果たして心の豊かさも、十分に溢れているのでしょうか?

こんなに豊かで、先進国で、時代の先端をいく日本に暮らす私たち。

「本当に豊かな暮らし」って
モノが多い事とは、比例しないのではないかな?

そんな風に感じます。

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