「海を填んで」を振り返って④

 こんばんは、アメージングだいやです!
 こちら埼玉県、今日は雨が凄まじかったです…!!風もまるで台風のように強烈で、僕も吹き飛ばされてしまいそうでした…!
 皆様のお住まいの方は大丈夫でしたでしょうか?まだ雨も降っている所もあるかと思います、くれぐれもお気を付けください。

 さてさて。本日は昨日に引き続き、演劇集団あまちゅあでいと第二回公演にて上演しました、長編作「海を填んで」の振り返りを行おうと思います。昨日までの振り返りを、ざっくりと振り返ってみましょう。(何を言ってるんだ僕は?笑)
 まずは、タイトル「海を填んで」の由来の話をし、そして僕が脚本を書くにあたってラストシーンから着手した事も書きました。そして、届けたい『メッセージ』とそれを伝えたい『誰か』を設定し、それを冴島海斗というキャラクターに背負ってもらおうと考えた話もしました。また、海斗に『脚本を書く人間である』という設定を加えた理由や、脚本全体を書き上げた時の心境などについても既にお話しましたね。
 今日は、この続きからです。

 大きな満足感と充足感・安堵感と共に脚本を書き上げた僕。
 しかしホッとしている僕とは裏腹に、その脚本を手渡された役者の皆さんの顔はどんよりしていました。
 「これは、どういう意味なんだ…?」「ラストシーン、急に雰囲気変わるのはなぜ…?」「そもそも冴島海斗って誰だ…?」
 脚本が提示している問題の答えを見つけようと奮闘する役者たち。ダイキ達4人が出てくる恋活イベント部分は情報もたくさんあり、役作りのヒントも多いのですが…やはり急に訪れるラストシーンは、どう捉えれば良いのかが分からないようでした。
 役者の皆が悩んでいたラストシーンの『問題』、例えばこんなものがありました。
・海斗はなぜ、宅配便が来ても表に出なかったのか?
・海斗が起き上がった後に着替えた理由は?
・海斗が書いていたのは何だったのか?(脚本?プロット?それとももっと別の何か…?)
・そもそも海斗が書いていた脚本は、4人がケンカするシーンの後どのような結末を迎えるはずだったのか?
 まだまだありますが、挙げたらキリが無いので…この辺まで。とにかく、考えなければならない事が膨大にある中でどれだけ丁寧に解釈を深めることが出来るのか。その課題の大変な質感に、役者の皆は戸惑っていました。
 僕も脚本家としてではなく役者として稽古場にいるものの、脚本家として考えていた話の辻褄はやはり役者には言えないので…とてももどかしい、複雑な気持ちでいっぱいになっていました。

 明日、「海を填んで」の振り返り最終回になります!
 長い間お付き合いいただきありがとうございます、最後までよろしくお願いいたします!
 それでは!!

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