第96回 みちざねマニア の巻
菅原道真の文集『菅家文草』は全12巻。その第1巻と第2巻がなんと、雨漏りでグチャグチャになってしまったそうです。 汚損し読めなくなってしまった貴重な文集。しかしそれが現代に残された、その理由とは!
道真文集『菅家文草(かんけぶんそう)』の後ろ~のほうにホソッとあった驚愕の記述をネタに。
道真の幼少~青年時代の貴重な詩が、書斎の雨漏りで汚損しダメになってしまったそうです。
漢詩マニアで石川県の役人をしている平有直(たいらのありなお)という人が道真の詩の写しを全部持っているという噂を聞き、尋ねてみたら本当に持っていた、という話。
道真はこの時うれすぎて大はしゃぎだったようです。
もし平有直サンが写しをしていなければ、菅原道真の若い頃の史料が現存せず、いろんなことが謎となっていたはずです。
平有直サンは歴史上まったくの無名ですが、偉大な仕事をなし遂げたということで今回、私のマンガで取り上げさせていただきました。有直サン、ありがとう!(って、私の素人マンガでは有名になれませんが 笑)