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私の霊的体験について。目に見えない世界はあるか。
「幽霊」というものが存在するかどうかの議論は、2025年にもなった今でも決着がついていない。(科学的に証明されてないから)。
しかし霊的体験をしたという人が世の中にかなりの数いることは確かで、しかしながら、それが嘘でないなんてことはこれまた証明できないから困った。だからこの手のことについては「自分で経験する」ことしかその人にとっての確かな説得にならない。
ところで私には霊感というものがさっぱりなく、普段、幽霊を見るとか感じるとかいうことは全くない。しかしそんな私でも、30年の生涯の中で「あれは不思議だったよなぁ」と思わされる体験をいくつかしている。今日はそのことを紹介します。
①居酒屋で見た黄色い人物
あれは私が小学校低学年の頃。実家の近所には小さな居酒屋があり、その日は家族全員でそこに夕飯を食べに行っていた。テーブル席からは窓が一つ見える。ふと私はそこに、黄色の人影が写っていることに気付いた。
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くっきりとした輪郭の、それは誰が見ても「人型」をした黄色い光だった。表のライトがそう見えているんだな、と思って、しかしあまりにも「人」の形をしていたので、私は家族に「ねえ、あれ怖いね」と指差して言った。しかし、家族は、「なんのこと?」と言って、話が全く噛み合わなかったのだ。
「窓の光あるじゃん?それが人みたいな形してて怖いねってこと!」
しかし家族は誰一人分かってくれなかった。今考えると、居酒屋の表には確かに照明器具があったから、光自体は絶対に見えていたはずなのだけど、そこにいた大人誰一人言っている意味を分かってくれなかった。
そうこうしているうちに、その人型は、頭の方からだんだんと白い光に変わっていった。
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私はあの光景を今でも鮮明に覚えていて、今日、書いていて思ったのだけど、白い光と黄色い光が交わっていたあの光はおかしいと思う。居酒屋の表の光は、オレンジ色のものだけだったと思うから、最初に見えた黄色い光はともかく、白い光に変わったのは確かにおかしい。
まあ、これが「怖い」とかそういうものではなかったけど、誰一人分かってくれない人型が見えたのは、不思議だったと思う。
②ピエロに導かれた通路
ところで私は、意図的に夢から覚めることができる。これは小さい頃(小学生あたり?)に自分で会得したもので、方法は、夢の中で目をぎゅっと瞑り、開くと現実世界に戻っているという簡単なやり方だ。夢が夢だと気づき、そして夢が嫌な展開になりそうな時、私はよくこの手を使って夢を中断させる。
さてこれは私が小学生の頃。その日、私は夢の中である星の地上?みたいな、宇宙空間みたいな広場にいた。周りには何人か人がいた気がする。ウサギみたいな、着ぐるみみたいな。そしてそのうちの1人がピエロだった。
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その場所が夢の中である気付いた私は、そこがなんだか不気味な場所で、「あ、これは怖いヤツだ」と予感し、目を覚そうと思った。
覚めようと思えばいつものように目を覚ますことはできた。しかしその日はちょっとした出来心で、他の方法で目を覚ますことはできないだろうかと考えた。そこで、隣にいたそのピエロに聞いたのだ。
「ねえねえ、夢から目を覚ます方法を知ってる?」
するとピエロは、その方法を教えてくれた。
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それは、ある短い呪文を唱えて、手をこのように動かす、みたいなものだったと記憶している。詳細は忘れたが、その呪文も、動作も、とても具体的なものだったことは覚えている。とにかくそれは、目をつむって開く、とは全然違う方法で、ごく簡単なものだった。
そして私は言われた通りにそれを実行した。
すると、、
夢の中で、体ごとだったか意識だけだったかは分からない。しかし私は意識のトンネルみたいなところを高速で移動した!ちょうど、後ろから何かに引っ張られるみたいな感じで、残像が残るかのようなスピードで。周りに星がチラチラと流れていて、それはほんの一瞬の時間で、次の瞬間、私はばちっと強烈に目覚めた。いつもやっている方法よりも時間がかからなかった。
しかし、それはとても怖い体験だった。なぜなら、そのトンネルを移動する間、「叫び声」というか、だれかの悲鳴が聞こえた。電子音のようなものも混じっていて、それらは耳をつんざくような大音量だった。そしてその間、今までに体験したことのないような酷い「恐怖」というか、、ネガティブ、絶望、焦燥感、、、うまく言葉にできないけれど、とにかく、いろんな種類の、すごくすごーく「悪い感情」を一瞬で経験した。
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それで私はばっ!と眼を全開にして、現実世界に綺麗に目覚めたのだけど、その時思った、あれは絶対に「通っちゃいけない」ところだった。通ってはいけないルートだった。
で、当時の私はあのピエロにものすごい怒りを覚えた。なぜならあのピエロは、絶対に「悪意」を持ってあの呪文を私に教えたと思ったから。私はもう二度とあんなトンネルをくぐりたくはなかったから、その呪文をまた使うことはなかった。で、そのうちに呪文もやり方も忘れてしまった。
これはとても不思議な体験だったと思う。夢の中とは言え、私が絶対に思いつかなそうな「具体的な」方法をピエロは私に教え、不思議な場所を通った。そしてやはり不思議なのは、現にその方法でちゃんと“目が覚めた”ということだ。後にも先にも、目をつむって開けるという以外に意図的に目を覚ますことができたことはない。あのピエロは何者だったのだろう?そして私が通ったあの通路はなんだったんだろう?と思う。不気味。
以上、私が自分で具体的に不思議な体験をしたのはこの2つくらいです。これが、霊がいるとか目に見えない世界があることの十分な証明にはならないと思うけど、まあ不思議な体験だった。
・・
ところで私の家族は無神論者、というか、紙や霊の存在を信じていない、霊的にも超「鈍感」な人たちが集まっている。
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しかし、こんな私の家族でさえ、それぞれに奇妙な体験をいくつかしているから不思議だ。
③おばあちゃんの夢枕
これはおばあちゃんから聞いた、おばあちゃんが幼い頃のエピソード。
ある時、家の隣のお寺のお嬢さん、絹子さんが亡くなったそうだ。絹子さんさおばあちゃんと親しくしてくれていたそうで、おばあちゃんとしても彼女が亡くなってしまったのは寂しかったと言う。
その時である。絹子さんが亡くなってから数日間、絹子さんは、毎晩おばあちゃんの枕元に座って、じっとおばあちゃんのことを覗き込んでいたらしい。
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で、それを見ておばあちゃんは「怖い」という感情は全くなく、「ああ絹子さんが座っているなぁ」と思っていたらしい。
え?でもおばあちゃんいつも言ってるじゃん。
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じゃあ夢枕に待った絹子さんはなんだったんだよ!!!
私はこのエピソード自体よりも、死後の絹子さんの姿をはっきりと見ておいて依然「幽霊は絶対いないっ!」と断言しているおばあちゃんの方が不思議です。まったく。。
④お父さんの「土手に落ちろ」
次はお父さんの話。お父さんもおばあちゃんに負けず劣らずの無神論者で、幽霊・スピリチュアルをまったく信じていない。
さてこれは、そんなお父さんが高校1年生だった頃の話である。
当時お父さんは、県内でも強豪のスポーツ校で卓球部に所属していた。練習は厳しく、先輩から1時間も正座されられて説教される、というのは日常茶飯事の、超パワハラ部に入っていた。
ある土曜日の朝。前の晩に卓球部の友人の家に泊まっていたお父さんは、その日、朝から練習があるというのに盛大に寝坊してしまった!部活の時間に間に合わないことは明らかで、先輩にコテンパンに怒られることは確定していた。
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「うわぁぁあぁーーーーー!!!ヤベェーーーーー!!!!」
河原を自転車で猛ダッシュして学校に向かう2人。絶望しかない。そこでお父さんは、友人の背を見ながらふとこう思ったそうだ。
「ああ、もうダメだ。終わりだ。どうやっても言い訳できない。ああ、ここでいっそ、コイツが土手から落ちればいい。そしたら、コイツを救護してました、って、言い訳が立つ。コイツも俺も、助かる。ああ、コイツが今ここで土手から落ちればいいのに。」
そう思った次の瞬間。
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ゴロゴロゴロゴロ!!!!
友人は華麗に土手から転げ落ちた。
「えっ…(笑)」
「超能力使っちゃった、と思ったね。うん、アイツには悪いけど、それで俺らは怒られずに済んだんだから、良かったんだ。大したケガじゃなかったし。いやー、でもあれはちょっと不思議だったな。そう願ったその瞬間にアイツが目の前で落ちたんだもん。」
霊的なものとはちょっと違うけど、「引き寄せの法則」とか聞くといつも思い出すのはこの話。にしても、くだらないことで引き寄せ使っちゃってんじゃん、とは思う。笑
⑤妹の見た黒いシミ
私の妹は、彼女自身に霊感といったものはないけれど、不思議と霊感がある人が集まる。妹の友人には霊が見えるとか、そういう体験をはっきりとした人が多くて、妹も、「見たことはないけどあるんだと思う。これだけの人が見えるって言ってるんだから」と話す。
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さてそんな妹は、一昨年まで神奈川県にあるマンションに住んでいた。私も物件の内見に行ったのだけど、そのマンションは妹の職場からごく近く、家賃も破格で、洗濯機も付いている、最高の条件だった。しかし「以前このマンションで自殺がありまして…」と不動産屋さんは言った。つまり事故物件だったのだ。マンションのロビーは薄暗く、内部には何箇所かお札が貼ってあって、すごおく嫌な感じがした!それで私は絶対にここはやめた方がいいよ…!!と主張したのだが、
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ということで妹はここに住むことになった。
(後になって調べたら、そのマンション内では過去に“3件”自殺が起きていた)
「どう?事故物件での暮らしは?」と聞くと、
「ああ、特に変わったことはないよ。全然大丈夫。でもね、こないだ一回、変なことが起きたんだー。」と話してくれた。
「お風呂場にね、前から黒いシミがあるの。なんだろう?って思ってたんだけど、こないだ、髪洗ってるとき見てたら、そのシミが動いたんだよ。にゅーって、移動したの。こっちからこっちに。怖いとかはなかったんだけど、絶対に動いたんだよね。見たの。不思議だなぁ、と思ったよ。」
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「怖い」とならない辺りが、ナゾなところだけど。
以上、私の身の回りであった不思議体験はこんな感じです。ということで、いわゆる「不思議な」体験をしている人は、こうしてみると結構な割合でいる。ならば、目に見えない世界はきっとある。それは信じるとか、証明するとか、見える、とかじゃなくて、たぶん「感じる」ものなんだろうなぁ。分かっている人は分かっているんだろう。
私もそういう世界に触れたい気持ちはあるけれど、今のところ超鈍感であるので、今日はこんな話しかできません。でも、きっとある。そしていつか分かる日が来る。私たちは、とても「霊的な」存在であり、この世は目に見えているもの以上のものであるということ。
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