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2月7日からの一週間

7日の明晰夢

久しぶりに明晰夢だった。
6本脚の紫色の魔物が何かの生き物の少女を喰おうとして捕らえ、緑色の細長い塔を駆け登っている。絵の感じはNetflix版のデビルマンのような色使い。
私には大きな羽根が生えていて、ものすごいスピードでそれを追う。夢なのは知ってるからお腹がぞっとするくらいの思い切ったスピードを出して追う。
地上は大きな戦争中で瓦礫が噴き上げられたり、弾の雨が降ったりしている。
ラピュタとか、ジブリが作ったCHAGE and ASKAのライブムービーのような世界観。
青空まで逃げようと少女(人間みたいだけど少し違う、小さな感じだった)を胸に抱きながら飛ぶが、視界が悪くてきりもみしてどちらが上空か分からなくなる。今もし地面に向かって飛んでいたら、と一瞬怖くなるが、たまに見える青を頼りに空に向かう。すごく速く飛んだので地上の人間からは見えなかった。
爆風を抜けると、ラピュタのような、植物に覆われた超高層の失われた古代文明の建物が国の真ん中に聳えている。そんなものがあるとは今まで知らなかったから驚いた。壁のレリーフや柱の曲線は見たことのないほど美しくて、複雑な編み物のようだった。巨大な、編まれた外壁を縫うように飛んで、青空を目指す。
その頃にはもう少女はいなくなっているが心配な感じはしない。私はもう大きな翼を使わずに、柔らかいガムのような長タオルのようなものを後頭部にかけてその両端を握り、ハンドルのように操作して飛んでいる。
飛ぶ夢は久しぶりだし建築は素晴らしいので目覚める前につぶさに見なきゃ、と縦横無尽に飛ぶ。

どちらが上空かわからないのは恐怖だったし戦争の爆風や破片がばちばち体に当たるのは痛かったけど、飛ぶのはすごく楽しかった。自分をコントロールできるぎりぎりの速さはお腹がすうっとしたけど。目覚めても(これは目覚めてすぐに書いたので)飛んでいた体を覚えている。
今ならあれができそう……ではないな、さすがに。


8日

コラムやインタビュー、動画を見た時に「誰がそれを言ったか」「どういう情報があったか」よりも、私の中のどの部分に触れたか、ということを残しておきたい。
そういうことを繋げる工夫を、scrapboxでしてみている。

どうやらこういうものが好きみたい、こういうことにいつも足が止まるらしい、は分かってきているのに、まだそれを固めずにもやっと広げておきたい、気持ちがあって手綱を緩めて自由に散歩させていたが、とはいえ端から霧散していることも実感している。その部分を放っておいているのはどちらかというとただの怠惰が勝っている、またはゴールにたどり着きたくないという謎の意識からなので、書きつけておかねば。
書きつける、というのは実際に文章にするというよりは、もういちどなんらかのかたちで引き出して、なぞって、手応えを掴んでみて、そうしたらしばらく放ってみてもよい、という感じ。
去年末や今年のはじめに、今年こそそのあたりを鮮やかに掴んでゆくぞ、ゆけそう、という気持ちになったのだった。
褪せさせないようにしなければ。


9日の夢

大学のような場所にいて、不慮の事故で死んだお姫様だった神様の研究を私はしている。
どうやら数時間後に研究発表をしなければならないが、随分長いこと準備期間があったはずなのにまったく準備ができていない。一体どうして今日まで何も進めてこなかったのかと頭を抱えるが、興味深い内容だけに準備を怠ったことが悔やまれてならない。
中途半端なことをするならばいっそ…!と、何故かきちんと情報を集めようとはせず、とにかく表面的に取り繕うことで教授の目をごまかそうという手段に出る。研究室の机にのっていた和菓子の包み紙に書いてあったとある伝説をもとに、その神様の素性をでっちあげる。なんたる暴挙か…。
しかもどうやら教授のことを非常に尊敬しているらしく、教授には嫌われたくないらしい。
教授には絶対にばれるに決まっている。そのことも分かっていてずるをしようとする。
変な汗をかきながら目覚める。



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