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踊りのこと

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踊りについて考えたことや、見た舞台について
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#踊りのこと

秋を通り越して冬、読んだ本や見た舞台

ますます書くことから遠ざかっている。最近は日記どころかツイッターにも何を書くか迷う始末だ。だからといってインプットしているかというとそういうわけでもない。 受け取ったり考えたり感じたりして、ときどき何かを強く言葉にしたいと感じることもある、それは相変わらず強くある。 でも口から出てしまうと、軽薄なことをしたなという気持ちになったりする。 熟すのを待っていたら一生が終わってしまうだろう。だからときどき、不完全でもいいから書きたい衝動にまかせる。 最近読んで面白かったのは東浩紀

踊らなくても焦点を合わせよう、の日記

行き場のない気持ちになることが多い。 こういうことにずっと身を浸していると自分もひとを遠ざけるし、ひとも私に近づきたくなくなる。 今までどちらかといえば少なくとも表面的には楽観的に無邪気に過ごしてきたので、少なくとも自分が開こうとした時にはひとに受け入れられることが多かった。 でも、こういうふうに懐疑的で厭世的になってそれを長くながく続けてしまうと、排気ガスのようにそれが肌やわたしを包む空気を覆って、くすませて、触れたくないなという気持ちにさせてしまうことは良く知っている。

『Skid』(ヨーテボリバレエ/ダミアン・ジャレ振付)

ヨーテボリバレエの『skid』(ダミアン・ジャレ振付)を見た。 10㎡、34°に傾いた大きな滑り台が舞台。 衣装の膝や肘や足の裏には滑り止めがついていて、斜面で踊ることを可能にしている。 34°の床面で踊るのは観客が想像するよりはるかに大変だと思う。 照明を当てられると観客席はうんと暗いので姿勢によってはとても怖いと思う。(実際、客席に背を向けた状態からブリッヂをするような動きは、見ている私のほうがひやひやした) 滑らない靴によって(坂に対して)垂直に立つことができるのに、