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さくらととびらの番人 ~月のま法~


どんな物語?

小学校の夏休みというと、たくさんあるドリルと読書感想文がとても嫌な思い出です。夏くらい勉強しなくたっていいじゃないか。本を読むのは好きだけど、なぜ感想を原稿用紙にいちいち書いて人に見せなければならないのか、とずいぶん憂鬱だった記憶があります。要は面倒くさかっただけですね。
とはいえ、40日も学校に行かなくていいというウソみたいな時間。たとえ宿題があっても、夏休みは普段の生活とは違う魔法がかかっている特別な休暇だったように思います。

というわけで、当時の自分を思い起こしつつ、小学生向けに冒険ファンタジーを書いてみました。55ページ程度と分量も少な目ですが、起承転結をしっかりさせています。また、読書感想文がかきやすいように、テーマ性を明確にしました。それとメインターゲットの小5生に合わせて漢字は小5で既習のものだけに絞り込み、漢字という漢字すべてに振り仮名を付けまくりました。
文章を読むスキルというのは、本が好きかどうか、そのジャンルが好きかどうかで全く変わってしまいます。おそらくファンタジー物が好きな子供なら、小3くらいでも余裕で読めてしまう内容です。だからこそ漢字で引っかかって先に進まないことがないように、さくさく読み進められる快感を重視してオール振り仮名対応としましたが……これが大変。。。

内容としては、小学生のさくらという少女の冒険を中心に描いています。さくらは転校したばかりの学校で友達作りに苦労しており、その孤独感を彼女の大切なぬいぐるみ「ミルキー」に癒してもらっています。あるとき、森の中で迷子になったさくらは、ミルキーそっくりの猫の妖精と出会い、人間界を悪の妖精イビルから救う冒険の旅に出かけることになる……というお話です。

小説のテーマは「友達の力」です。さくらとミルキーの友情が強まる中で、さくらは成長します。人間一人だと前に進めなくなるときもありますが、誰か一緒に進んでくれる人がいれば、また歩き出せる力が湧いて出る。そんな友達の力をこの冒険物語から感じ取ってもらえたら嬉しいなと思っています。

AIで物語のアイディア出しをする

今回の小説は生成AIを活用して製作しました。アイディア出しについてはBingにお願いしました。4月ごろに第一弾を作っているのですが、当時のnoteに記載していますので、興味のある方はこちらをご覧ください(この記事に最初の物語も載せています。展開はこれがベースです)。

編集作業にChatGPTを使ってみる

上記のお話は流れとしては悪くないのですが、物語としては完成度が低いため、編集視点で修正をかけることにしました。とはいえ、自分で全部やってしまうと楽しくないので、ChatGPTのCodeInterpretreが出たのをいいことに、小説全文を添付して読ませてブラッシュアップを図ることにしました。

1.物語のアイディアを追加する


重要な話と話の間をつなぐ、ちょっとしたストーリー展開が欲しいとき、それを一から全部考えるのは結構大変だったりします。AIにアイディア出しをお願いしてみました。

<依頼>
以下の小説(第1章・2章)について、作品としてよりよくする修正ポイントとアイディアを表形式で提示してください。表には「何章か」「修正前の原稿」「修正後の原稿」を入れてください。なお、「修正後の原稿」には「*** ***」で囲われた作家の疑問への回答も含めてください。

<本文>
2. 「ミルキー、扉はどこにあると思う?」 「さくら、僕もわからないよ。でもきっと、僕たちなら見つけられるよ。」 二人はそう言い合って、励まし合った。途中で様々な困難や危険に遭遇したが、友情や勇気で乗り越えた。例えば、狼に追われたり、沼にはまったり、罠にかかったりした。しかし、二人はお互いを信じて助け合った。***困難や危険を体験した具体的な冒険物語を1つ追加してください*** 「さくら、大丈夫だよ。僕が守ってあげるよ。」 「ミルキー、ありがとう。私も頑張るよ。」 二人はそう言い合って、笑顔で抱き合った。二人は一緒に冒険することで、自信や楽しさを感じた。 やがて、二人は森の奥深くにある小さな池に辿り着いた。池の水面には月が映っていた。満月の夜だった。 「ミルキー、これが扉なの?」 「さくら、そうだと思うよ。月が映っている池が扉なんだと思うよ。」 二人はそう言って、池に近づいた。すると、池の水面が揺れて、光が差し込んできた。扉が開いたのだ。 「ミルキー、見て! 扉が開いたよ!」 「さくら、すごいね! 扉が開いたね!」 二人はそう言って、喜んだ。しかし、その喜びも束の間だった。 突然、空から黒い影が降りてきた。それはイビルだった。 「やっと見つけたぞ、猫の妖精め! お前を連れて行く!」 イビルはミルキーに手を伸ばした。さくらは驚いて叫んだ。 「ミルキー! 逃げて!」***この後イビルからどうやって二人が逃げられたのかについての物語を追加してください*** ミルキーはさくらを森から連れ出して、さくらを必死で探している家族の元まで送り届けた。そのとき彼はさくらにぬいぐるみに入ることができるということを教えた。そして、さくらがぬいぐるみを持っている限り、彼とこっそり話すことができるということも教えた。さくらはミルキーに感謝して、白いふわふわの毛並みでできた猫のぬいぐるみを大切に抱きしめた。***上記の説明をセリフでやり取りする言い回しに変えてください*** 「ミルキー、これからもよろしくね。」 「さくら、僕もよろしくね。」


<回答>
批評を元にした修正案を以下に表形式で提供いたします。

●修正前
例えば、狼に追われたり、沼にはまったり、罠にかかったりした。しかし、二人はお互いを信じて助け合った。 

●修正後
一度、大きな沼地に迷い込んでしまい、足を取られてしまったさくら。ミルキーは彼女の手を引っ張り、二人で協力して沼から逃れた。"さくら、大事なことはお互いを信じ続けることだよ。"とミルキーは微笑んだ。 

●修正前
「ミルキー! 逃げて!」

●修正後
「ミルキー! 逃げて!」ミルキーはさくらの手を取り、池の中心へと走った。すると、池の中から明るい光が放たれ、イビルはそれに驚き後ずさった。その隙に二人は光の中へ飛び込んだ。次の瞬間、彼らは別の場所に転送されていた。 

●修正前
ミルキーはさくらを森から連れ出して、さくらを必死で探している家族の元まで送り届けた。そのとき彼はさくらにぬいぐるみに入ることができるということを教えた。そして、さくらがぬいぐるみを持っている限り、彼とこっそり話すことができるということも教えた。さくらはミルキーに感謝して、白いふわふわの毛並みでできた猫のぬいぐるみを大切に抱きしめた。 

●修正後「さくら、これをあげるよ。」ミルキーは白いふわふわの猫のぬいぐるみを差し出した。「このぬいぐるみの中に、僕が入ることができるんだ。だから、いつでも呼んでね。」さくらは目を輝かせて答えた。「ありがとう、ミルキー。これ、大切にするね。」 

という感じで、こちらのオーダーに従ってアイディア出しや文面の修正をしてくれました。もちろんこのままで使えるかどうかは全体を見て判断し取捨選択・改良するわけですが、アイディアが出なくてうんうん悩む時間が大幅短縮したのは否めません。


2.漢字のとじひらきをやってもらう → 失敗

漢字のとじひらきは非常にオートマチックな作業です。それこそ絶対に人力よりもコンピューター向きの作業のはず! そう思って挑戦したのですが、結論から言うと失敗しました。
海外製のAI、ましてや漢字をデータベースと突き合わせてそのまま残したり、ひらがなに変換したりするのは、まだ時期尚早という感じです。

まずはCodeInterpreterに漢字一覧を文科省の学年別習得漢字一覧から引っこ抜いたデータを作って渡しました。

<依頼>
これは小1~小3で習う漢字の一覧です。 今から小説をコピペしてお渡ししますので、小1~小3で習わない漢字についてすべてひらがなに直した状態で原稿を戻してもらいたいのですが、可能ですか?

<回答>
了解しました。アップロードされたファイルを元に、小1~小3で習わない漢字をひらがなに変換いたします。

まず、アップロードされたファイルを読み込み、どのような内容であるか確認いたします。

# Reading the provided file to check its content
with open("/mnt/data/syou1-3kanji.txt", "r", encoding="utf-8") as file:
    kanji_content = file.read()

# Displaying the first few lines for confirmation
kanji_content[:500]  # Displaying the first 500 characters to get an idea of the content
'一\u3000右\u3000雨\u3000円\u3000王\u3000音\u3000下\u3000火\u3000花\u3000貝\u3000学\u3000気\u3000九\u3000休\u3000玉\u3000金\u3000空\u3000月\u3000犬\u3000見\u3000五\u3000口\u3000校\u3000左\u3000三\u3000山\u3000子\u3000四\u3000糸\u3000字\u3000耳\u3000七\u3000車\u3000手\u3000十\u3000出\u3000女\u3000小\u3000上\u3000森\u3000人\u3000水\u3000正\u3000生\u3000青\u3000夕\u3000石\u3000赤\u3000千\u3000川\u3000先\u3000早\u3000草\u3000足\u3000村\u3000大\u3000男\u3000竹\u3000中\u3000虫\u3000町\u3000天\u3000田\u3000土\u3000二\u3000日\u3000入\u3000年\u3000白\u3000八\u3000百\u3000文\u3000木\u3000本\u3000名\u3000目\u3000立\u3000力\u3000林\u3000六\n引\u3000羽\u3000雲\u3000園\u3000遠\u3000何\u3000科\u3000夏\u3000家\u3000歌\u3000画\u3000回\u3000会\u3000海\u3000絵\u3000外\u3000角\u3000楽\u3000活\u3000間\u3000丸\u3000岩\u3000顔\u3000汽\u3000記\u3000帰\u3000弓\u3000牛\u3000魚\u3000京\u3000強\u3000教\u3000近\u3000兄\u3000形\u3000計\u3000元\u3000言\u3000原\u3000戸\u3000古\u3000午\u3000後\u3000語\u3000工\u3000公\u3000広\u3000交\u3000光\u3000考\u3000行\u3000高\u3000黄\u3000合\u3000谷\u3000国\u3000黒\u3000今\u3000才\u3000細\u3000作\u3000算\u3000止\u3000市\u3000矢\u3000姉\u3000思\u3000紙\u3000寺\u3000自\u3000時\u3000室\u3000社\u3000弱\u3000首\u3000秋\u3000週\u3000春\u3000書\u3000少\u3000場\u3000色\u3000食\u3000心\u3000新\u3000親\u3000図\u3000数\u3000西\u3000声\u3000星\u3000晴\u3000切\u3000雪\u3000船\u3000線\u3000前\u3000組\u3000走\u3000多\u3000太\u3000体\u3000台\u3000地\u3000池\u3000知\u3000茶\u3000昼\u3000長\u3000鳥\u3000朝\u3000直\u3000通\u3000弟\u3000店\u3000点\u3000電\u3000刀\u3000冬\u3000当\u3000東\u3000答\u3000頭\u3000同\u3000道\u3000読\u3000内\u3000南\u3000肉\u3000馬\u3000売\u3000買\u3000麦\u3000半\u3000番\u3000父\u3000風\u3000分\u3000聞\u3000米\u3000歩\u3000母\u3000方\u3000北\u3000毎\u3000妹\u3000万\u3000明\u3000鳴\u3000毛\u3000門\u3000夜\u3000野\u3000友\u3000用\u3000曜\u3000来\u3000里\u3000理\u3000話\n悪\u3000安\u3000暗\u3000医\u3000委\u3000意\u3000育\u3000員\u3000院\u3000飲\u3000'

読み込んだファイルには小1~小3で習う漢字が含まれていることを確認しました。

次に、小説の内容をアップロードしていただければ、その内容に基づいて指示に従い修正を進めます。小説の原稿をコピペまたはファイルとしてお渡しください。

↑ということだったので、できるかなーと思ったのですが、このあとエラーが頻発し、1ミリも進みません。

<回答>
了解しました。アップロードされた小説に含まれる、小1~小3で習わない漢字をひらがなに変換します。

変換を行った箇所について、表形式で提示いたします。修正前と修正後の文章も併せて表示いたします。それでは、変換を開始します。

申し訳ございません。内部の処理で変数名の誤りがありました。再度、変換を行います。

申し訳ございません、再度の処理にもエラーが発生しました。正しく変数を設定し、漢字の変換を行います。

申し訳ございません、再度エラーが発生しました。コードの誤りを修正して、再度変換を行います。

<回答>
申し訳ございません。エラーの原因は、小説の内容を文字列として正しく定義していなかったためです。三重クォート(`"""`)を使用して文字列を定義する際、途中でクローズしてしまっていたのが原因です。

正しく定義を修正して、再度小1~小3で習わない漢字をひらがなに変換を試みます。

申し訳ございません。エラーの修正を試みる過程で、小説の内容を一時的に失ってしまいました。再度、小説の内容を提供していただけますか?その後、正しく変換を行います。

という作業を何回か繰り返した結果、ついに!!

<回答>

以下は修正した文章の一部です。修正前の文章と修正後の文章を並べて提示いたします。

# Splitting the provided short story into sentences for easier processing and tracking of modifications
short_story = """
さくらは学校から帰ると、いつものように自分の部屋に駆け込んだ。ドアを閉めると、ベッドの上に飛び乗った。そして、枕元に置いてあるぬいぐるみに向かって話しかけた。
「ミルキー、今日も大変だったよ。クラスのみんなと仲良くなれなくて、一人ぼっちだった。」
ぬいぐるみは白いネコの姿をしていた。ふわふわとした白い毛並みがとってもキュートだ。ミルキーは小学生の女の子たちに大人気のアニメに出てくるキャラクターで、小学5年生のさくらも大好きだ。
引っ越してきたばかりのさくらは、学校で友達をつくる勇気を出せずにいた。みんなとっくにグループになっていて、さくらを入れてくれそうな人がだれもいないように思えた。だからさくらは、毎日学校が終わると逃げるように家に帰って、たった一人の友達、ミルキーとおしゃべりをして自分をなぐさめていた。
そんなある日、さくらは家族旅行で森に来ていた。森はとても美しくて、さくらは夢中で探検していた。しかし、気がつくと道に迷ってしまっていた。
「助けて! だれかいませんか!」
さくらは必死に叫んだが、だれも答えてくれなかった。森は静かで暗かった。さくらは恐怖で震えた。
「どうしよう……」
そんな時、彼女の目の前に白い影が現れた。それはぬいぐるみのミルキーそっくりな小さなネコだった。
「ニャー」
ネコはさくらに近寄ってきて、鳴いた。彼女は驚いてネコを見つめた。
「ネコ? どこから来たの?」
ネコはさくらの顔をじっと見て、突然話し始めた。
「さくら、ボクはネコのようせいだよ。ミルキーという名前だよ。」
さくらは信じられないという表情でミルキーを見た。彼女はネコが話すなんて聞いたことがなかった。
「えっ? ネコのようせい? ウソでしょ?」
"""

# Splitting the story into sentences for easier processing and tracking of modifications
sentences = short_story.split('。')

# Collecting the modifications in a list
modifications = []

for sentence in sentences:
    modified, replacements = replace_non_grade_kanji(sentence, kanji_list)
    if modified != sentence:
        modifications.append((sentence + '。', modified + '。'))

# Return the modified sentences and their original counterparts
modifications
[('\nさくらは学校から帰ると、いつものように自分の部屋に駆け込んだ。',
  '\nさくらは学校から帰ると、いつものように自分の部屋に[駆]け[込]んだ。'),
 ('ドアを閉めると、ベッドの上に飛び乗った。', 'ドアを[閉]めると、ベッドの上に[飛]び乗った。'),
 ('そして、枕元に置いてあるぬいぐるみに向かって話しかけた。', 'そして、[枕]元に[置]いてあるぬいぐるみに向かって話しかけた。'),
 ('\n「ミルキー、今日も大変だったよ。', '\n「ミルキー、今日も大[変]だったよ。'),
 ('クラスのみんなと仲良くなれなくて、一人ぼっちだった。', 'クラスのみんなと[仲][良]くなれなくて、一人ぼっちだった。'),
 ('」\nぬいぐるみは白いネコの姿をしていた。', '」\nぬいぐるみは白いネコの[姿]をしていた。'),
 ('ふわふわとした白い毛並みがとってもキュートだ。', 'ふわふわとした白い毛[並]みがとってもキュートだ。'),
 ('ミルキーは小学生の女の子たちに大人気のアニメに出てくるキャラクターで、小学5年生のさくらも大好きだ。',
  'ミルキーは小学生の女の子たちに大人気のアニメに出てくるキャラクターで、小学5年生のさくらも大[好]きだ。'),
 ('\n引っ越してきたばかりのさくらは、学校で友達をつくる勇気を出せずにいた。',
  '\n引っ[越]してきたばかりのさくらは、学校で友[達]をつくる[勇]気を出せずにいた。'),
 ('だからさくらは、毎日学校が終わると逃げるように家に帰って、たった一人の友達、ミルキーとおしゃべりをして自分をなぐさめていた。',
  'だからさくらは、毎日学校が終わると[逃]げるように家に帰って、たった一人の友[達]、ミルキーとおしゃべりをして自分をなぐさめていた。'),
 ('森はとても美しくて、さくらは夢中で探検していた。', '森はとても美しくて、さくらは[夢]中で[探][検]していた。'),
 ('しかし、気がつくと道に迷ってしまっていた。', 'しかし、気がつくと道に[迷]ってしまっていた。'),
 ('\n「助けて!\u3000だれかいませんか!」\nさくらは必死に叫んだが、だれも答えてくれなかった。',
  '\n「助けて!\u3000だれかいませんか!」\nさくらは[必]死に[叫]んだが、だれも答えてくれなかった。'),
 ('森は静かで暗かった。', '森は[静]かで暗かった。'),
 ('さくらは恐怖で震えた。', 'さくらは[恐][怖]で[震]えた。'),
 ('\n「どうしよう……」\nそんな時、彼女の目の前に白い影が現れた。',
  '\n「どうしよう……」\nそんな時、[彼]女の目の前に白い[影]が[現]れた。'),
 ('\n「ニャー」\nネコはさくらに近寄ってきて、鳴いた。', '\n「ニャー」\nネコはさくらに近[寄]ってきて、鳴いた。'),
 ('彼女は驚いてネコを見つめた。', '[彼]女は[驚]いてネコを見つめた。'),
 ('\n「ネコ?\u3000どこから来たの?」\nネコはさくらの顔をじっと見て、突然話し始めた。',
  '\n「ネコ?\u3000どこから来たの?」\nネコはさくらの顔をじっと見て、[突][然]話し始めた。'),
 ('」\nさくらは信じられないという表情でミルキーを見た。', '」\nさくらは[信]じられないという表[情]でミルキーを見た。'),
 ('彼女はネコが話すなんて聞いたことがなかった。', '[彼]女はネコが話すなんて聞いたことがなかった。')]

おお! 文章をかなり短めにして渡したけど、ついに対象の漢字を指定し始めた!(だいぶ間違っているけど)
これで修正後の文章が出てくるのか!?

<回答>

漢字をひらがなに直してくれてない~涙

ということで、残念ながら思ったような結果は出ませんでした。まあ、修正すべき漢字を指定してくれるのはありがたいんですが、ここに至るまでのエラーの数よ。。。。


他にもCustum Instructionを使って、漢字データを先に渡すこともしてみました。
<依頼>

・あなたは優秀な校正者です。小1~5年生が習う漢字リストをもとにして、小説の原稿の漢字を修正してください。
・修正方針は、漢字リストに載っていない漢字をひらがなに変更。
・漢字リストは以下。
一右雨円王音下火花貝学気九休玉金空月犬見五口校左三山子四糸字耳七車手十出女小上森人水正生青夕石赤千川先早草足村大男竹中虫町天田土二日入年白八百文木本名目立力林六引羽雲園遠何科夏家歌画回会海絵外角楽活間丸岩顔汽記帰弓牛魚京強教近兄形計元言原戸古午後語工公広交光考行高黄合谷国黒今才細作算止市矢姉思紙寺自時室社弱首秋週春書少場色食心新親図数西声星晴切雪船線前組走多太体台地池知茶昼長鳥朝直通弟店点電刀冬当東答頭同道読内南肉馬売買麦半番父風分聞米歩母方北毎妹万明鳴毛門夜野友用曜来里理話悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界開階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽血決研県庫湖向幸港号根祭皿仕死使始指歯詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申身神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投豆島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板皮悲美鼻筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命面問役薬由油有遊予羊洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和愛案以衣位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害街各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸欠結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残士氏史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞臣信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯飛費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈民無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連老労録圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀快解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛支志枝師資飼示似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設舌絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版比肥非備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領

・どの漢字を修正しているのかがわかるように、文章を表形式で2つに分類して示してください。
1.修正箇所を【】にくくって目印をつけた元の文章
2.修正後の文章
・文章の意味や流れは絶対に変更しないでください。

ですが、これもなかなかうまくいかず。。。漢字の修正ができたら時短になるのでとてもありがたかったのですが、途中で断念し、自力校正に切り替えました。

似たような話で、振り仮名をつけるという力業も、できたらAIにできるようになってほしいのですが、今のところは1文字1文字指定して、同じ漢字にも振り仮名を適用する、というオーソドックスな方法しか思いつきませんでした。
MicrosoftがofficeでAIが活用できるように着々と進めていますので、そのうちwordでルビ機能が拡充して、自動でルビを振ってくれるようになると、めっちゃくちゃ助かるんですが…。どうなるでしょうか。楽しみです。


3.作品を評価してもらい、改善点を提案してもらう

最後にできあがった作品のブラッシュアップにChatGPTを活用しました。っこちらもCodeInterpreterで原稿を添付して読み込んでもらいました。
この使い方はとてもよかったように思います。
評価させるときにちょっとコツがあります。最初にどんな評価軸で評価すべきかをAIに出力させておくのです。これで評価がシャープに出てきます。

<依頼>
あなたはローティーン向けの小説編集者です。私が書いた小説を評価してください。まず、小説の評価ポイントを箇条書きで上げてください。

<回答>
もちろん、小説を評価する際の基本的なポイントを以下に箇条書きで挙げます。

  1. 物語の構造: 物語が明確な導入、発展、クライマックス、結末を持っているか。

  2. キャラクターの魅力: キャラクターが立体的で、読者が共感や感情を持てるか。

  3. テーマの明確さ: 物語のテーマやメッセージがはっきりとしているか。

  4. 文章の流れ: 文章がスムーズに読めるか、または不自然な部分がないか。

  5. 語彙と文体: 言葉の選び方や文章のリズムが適切か。

  6. 場面転換: 各場面やシーンの移り変わりが自然であるか。

  7. 情景描写: 読者が物語の世界に没入できるか、場面の描写が豊かか。

  8. 対象年齢層の考慮: ローティーン向けであることを考慮し、内容や表現が適切か。

  9. オリジナリティ: 似たような物語やキャラクターとの差別化ができているか。

  10. 感情の動き: キャラクターの感情や心情の変化がリアルに描写されているか。

これらのポイントを基に、お送りいただいた小説を評価させていただきます。小説の内容を教えていただけると幸いです。

<依頼>
では小説の原稿をお送りします。各ポイントごとの評価を10点満点で、最後に全体評価を同じく10点満点で行ってください。(作品データは添付)

<回答>
了解しました。提供いただいた小説の原稿を確認し、指定された評価ポイントごとに評価を行います。少々お待ちください。

小説「さくらととびらの番人 ~月のま法~」を評価いたします。以下は各評価ポイントに基づく評価です。

  1. 物語の構造: 8点

    • 導入部からの展開が自然であり、さくらというキャラクターの背景や悩みがしっかり描かれています。全体の構造を確認するにはもう少し読む必要があります。

  2. キャラクターの魅力: 9点

    • さくらの孤独やミルキーとの関係が感じられ、読者が共感できる要素が多いです。

  3. テーマの明確さ: 8点

    • 孤独や友情、魔法のような特別な力を持つ存在に関するテーマが感じられます。

  4. 文章の流れ: 8点

    • ほとんどの部分でスムーズに読めるが、一部の表現や文節で少し読みづらい箇所があります。

  5. 語彙と文体: 7点

    • ローティーン向けとしては適切な語彙や文体ですが、一部の言い回しや表現が繰り返されているように感じます。

  6. 場面転換: 7点

    • 一部の場面転換が急に感じられる箇所があり、もう少し滑らかに描写すると良いかもしれません。

  7. 情景描写: 9点

    • さくらの部屋や森の描写が非常に豊かで、読者が物語の世界に没入できると感じました。

  8. 対象年齢層の考慮: 9点

    • ローティーン向けとして非常に適切な内容や表現が用いられています。

  9. オリジナリティ: 8点

    • ミルキーというキャラクターやさくらの背景は独自性がありますが、魔法の森や特別な力を持つキャラクターは他の物語にも似たような要素が見られます。

  10. 感情の動き: 9点

  • さくらの感情や心情の変化がリアルに描写されており、読者がその感情に共感できると感じました。


全体評価: 8.2点

非常に良くまとめられた物語で、特にキャラクターの感情や情景描写が秀逸です。一部の文体や場面転換の部分での改善が望まれるものの、全体として非常に高い完成度の物語だと感じました。


こんな感じで評価を上げてくれます。修正ポイントも上げてくれたので、そこについてさらに話を進めます。


<依頼>
ありがとうございます。このまま出版に持って行ってもいいですか?あるいはもう少し改善できる点があったら指摘してください。

<回答>
小説全体の完成度は非常に高く、出版に向けての素晴らしい素材となっています。しかし、どんな作品にも改善できる部分は存在します。以下は、さらなる向上を図るための提案です:

  1. 繰り返しの表現: 一部の言い回しや表現が繰り返されているように感じられる箇所があります。これらを見直し、同じ意味や感情を異なる言葉や表現で伝えることで、読者の興味を持続させることができます。

  2. 場面転換: 物語の中で、一部の場面転換が急に感じられる箇所がありました。これらの部分を少し詳しく描写するか、挿絵の配置を調整することで、よりスムーズな物語の流れを作ることができます。

  3. キャラクターの背景: 主要なキャラクターの背景や動機をもう少し詳しく描写することで、キャラクターの深みを増すことができます。これにより、読者の共感や理解が深まるでしょう。

  4. 挿絵の配置: 物語の流れや感情の変化に応じて、挿絵の配置やサイズを調整することで、より効果的なビジュアル表現を実現することができます。

  5. 物語の結末: クライマックスや結末部分における感情の動きや解決の仕方をさらに詳しく描写することで、読者に強い印象を残すことができます。

以上の点を考慮して修正を行うことで、さらに高品質な作品とすることができるでしょう。ただし、すでに非常に高い完成度を持った作品ですので、これらの提案はあくまで参考として考えてください。出版に向けての最終的な判断は、作者様のビジョンや意図を最も大切にすることをおすすめします。

<依頼>
上記5点について、具体的な指導をしてください。修正箇所の特定とそこを改善するアイディアを提示してください。

<回答>
了解しました。上記の5点を基に、具体的な指導と改善のアイディアを以下に示します。

  1. 繰り返しの表現:

    • 修正箇所: 物語中で「不思議な感じ」という表現が複数回使用されている。

    • 改善アイディア: この表現を「奇妙な雰囲気」や「不可解な感覚」などの異なる言葉や表現に置き換えることで、読者に新鮮な印象を与えることができます。

  2. 場面転換:

    • 修正箇所: 3章の終わりから4章の始めにかけての場面転換が急に感じられる。

    • 改善アイディア: 3章の終わりに少しの間を置き、キャラクターの内省や感情の変化を描写することで、場面転換を自然にすることができます。

  3. キャラクターの背景:

    • 修正箇所: 主人公のさくらの家族に関する背景が少ない。

    • 改善アイディア: さくらの家族や幼少期のエピソードを追加することで、キャラクターの深みを増すことができます。これにより、読者の共感や理解が深まるでしょう。

  4. 挿絵の配置:

    • 修正箇所: 5章のクライマックスのイラスト(1)が物語のテンポを妨げているように感じられる。

    • 改善アイディア: このイラストを章の始めや終わりに配置することで、物語の流れをスムーズにすることができます。

  5. 物語の結末:

    • 修正箇所: 物語の結末部分でのキャラクターの感情の動きが簡潔すぎる。

    • 改善アイディア: キャラクターの内省や感情の変化をより詳しく描写することで、物語の結末をより印象的にすることができます。

これらの提案をもとに、物語をさらに洗練されたものにすることができるでしょう。ただし、これらの提案はあくまで参考として考えてください。最終的な修正は、作者様のビジョンや意図に基づいて行うことをおすすめします。


といった感じです。こうした指摘をもとに自分でブラッシュアップしたり、AIに修正案を出してもらったりして、全体を改良していきました。

最後はもちろん全体を自分で読んで、話がおかしいところはないか、起承転結が明確か、面白く読めそうか、といったことをチェックしました。
ですが、AIがあったことで、自分では気がつかない修正ポイントに気がつくことができましたし、代案も何個でも考えてもらえるので、作業が止まることがありません。
そういう意味で、AIは編集者としてかなり優秀だな~と思いました。


以上長くなりましたが、今回のAIとの殴り合いの履歴でした笑
そんな様々な苦労が潜んでいるこちらの小説、興味が湧いたらぜひご一読を。


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