レッスンの心得 できないからレッスンに行く【コレペティあまうの朝会】
(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
おはようございます!ミラノ・スカラ座研修所コレペティ研修生の天雨航平です。天雨航平オペラアカデミーの運営をしたりしています。
この放送は、オペラをやっていく上でのあれこれや音楽人として必要な考え方などを実体験をもとにVoicy開設を目標に発信しています。
さて、本日は、
「レッスンの心得」
というテーマでお話しさせていただきます。
★本題に入る前にお知らせをさせてください。
僕のYouTubeチャンネルで、オペラの予備校「天雨航平YouTube音楽院」を開講中です。オペラのあれこれを紹介するチャンネルで、具体的にツカえる話をしています。もちろん無料ですのでご覧ください。
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それでは、本題です。
本日は、「レッスンの心得」というテーマでお話しさせていただきます。
音楽家にとってまず、ピアノ教室だったり、音大に入ってレッスンをしていただくということが、むしろほぼこのためにあるような、例えば音楽大学ですとか音楽教室ですとか、ってあると思います。もちろん、音楽教室とかレッスンだけではなくて、他のスポーツのクラブとかでもいいと思うんですけれども、私なりの意見を述べさせていただきます。人によってレッスンのあり方っていうのは変わると思うので、あくまで「私はこうしていたよ」という 「こうします」「これからもこうするだろうし、今までこうしてきたよ」ということをお話しいたします。
レッスンというのは、皆さん怖いですよね。僕も怖いです。特に、初めましての曲だったり、準備不足でまだなんとかかなーっていう時は、本当に怖いです。先生も、ちょっとしかめっ面をして、特にイタリアだと、携帯を先生がいじるんですよね。つまんないなと思うと、携帯で携帯いじりながらとか、あとは首したりとかなんかちょっと本気度がないというか、そういうことを雰囲気で感じ取ることが非常にあります。僕にもあります。皆さんもその経験はあるんじゃないですか?
私はレッスンのことについてはこう思ってます。
「できないところを潰す場所」
レッスンのあり方というのは、苦手な場所や、できない場所を解決する場所で、これからそのレッスンを超えた次の時間からできるようにする場所できるようになる場所だと思っています。なので、皆さんが思ってるほど、例えば1週間前の成果発表だったりとか、できるところを持っていく、やったところまで持っていくというのは、君のレッスンのあり方ではないです。先生方から思う先生方の立場になると練習してないのかとかつまんないなって思う思われるかもしれないですけど、本当に「ここどうにもできないなあ」とか「どうしたらいいの」って煮詰まったところを、レッスンに持っていくというのが、私のレッスンのあり方です。結局レッスンでうまくピアノが弾けたり、楽器ができたりしたって、本番でできなきゃ、しょうがないですよね。
「本番でできるためにレッスンをしてもらう。」レッスンはできなくて当たり前ですけど、むしろ、できるならレッスンに行かなくてもいいし、できないからレッスンをしてもらうわけだし、まだ不十分だからレッスンをお願いする。ですよね?
1対1の場所で、みっちり見てもらう。深く深く見てもらう。っていうのが、レッスンのあり方です。先生もおそらく、僕が先生の立場だとしたら「なんでそんなにできないの?」っていう風に思われるかもしれないですけど、「そんなことはどうでもいい。」 「僕にとってはどうでもいい」答えは、レッスンの後に、そのできなかった部分をできるようにする 。新しいアイディアをもらって、こういう風に練習したらうまくできるよとか、こうするよっていうのを教えてもらう場所であって、成果発表や、まして、コンサートでもないですし。
結構 全然違ったりしますよね なので
もちろん一番最初の初対面のコミュニケーションのレッスンの時は、ちゃんとしっかりとできるものを持って行って、「自分はここのレベルまでできます。」っていうのを、見せるのもいいと思いますし、先生も初めましてなんですけど、ここはどうしてもできないんです みたいな話をしてからやるのもいいですよね。先生も結局人なので僕が今26歳で時々歌手 レッスンだったりとか、後輩君の後輩ちゃんの、要するに先生という立場で行く時も、別にできなくて起こるとかも全くないしできるものを見せられたっていいじゃんて終わってしまうと思います。てか、できなかったら怒られる って思いすぎなんですよね。
「できないからレッスンに行く」何回も言ってますけど、この立ち位置でレッスンというのはあると思っています。またオペラの場合、バレエもそうですし、演劇もそうだと思うんですけど、稽古というものがあります。これもまた人対人なので、一番最初の稽古で全然できないっていうのはちょっとどうかなとも思いますけれども、稽古ってイタリア語で「プローヴァPROVA」って言います。「プローヴァ」って直訳すると「試す」です。なので、稽古もできるかできないかというよりも試す場所。いろんなアイディアを出し合って試す場所だと思ってます。「こうすることもできるんじゃないか?」「ちょっと1回やっても見てもいい?」っていうことが許されるのが、稽古の場所であって、正しいものを十分準備したものをできるものをパンパンとやって、はいはいはいってやるのは、それは稽古というよりも 合わせとか、本番前のゲネプロ(一番最後の稽古)でいいと思います。お客さんもすぐ呼んじゃえばいいと思います。日本の教育的に「できないとダメ」っていうような習慣があると思うんですけど、できないからレッスンするし、できないから稽古をするし、できるなら 一発本番でやればいいし、っていう風に私は思っています。稽古・レッスンは試す場所で、できない場所をできるようにする場所ってある方が気が楽だし、リラックスできるし、案外いい演奏ができたりするんですよね。
それでは、本日は、「レッスンの心得」というテーマでお話をさせていただきました。
最後までお聞きくださり、ありがとうございました!
「天雨航平オペラアカデミー」では、オペラをしていく上で気づいたことや生まれた問題に関して、どうやって解決していくかなどの記事を毎日投稿しております。ご興味のある方はぜひのぞいてみてください。
それでは素敵な1日をお過ごしください。
コレペティの天雨航平でした。
まったねー
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