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学生恋愛の終わり

メッセージ


大切な私へ、
苦しんだこの数年がなくならないように、noteに記します。
大人になったね、黒歴史だなんて思ったりしないよ。
愛をこめて
私より。

本文

昨日、元カレとの最後のやり取りをしました。
別れたのは2年前、2020年9月。
2年も前に分かれているのに、まだ引きずって悲劇のヒロインをしている自分は馬鹿だ。
元カレを引きずる女なんて未練がましすぎる。そんなやつ自分に酔ってるだけ。自分をかわいがりたいだけ。意地汚く、日常から逃避したいだけ。
だけど、ふと、それが自分だったということに気づいて、最低な気持ちになって、自分で自分を責める2年間だった。自分が持つ最大限の悪口を最悪の憎悪とともに、自分で自分を見下しながら自分で攻める、しんどい2年間だった。

ただ一方で、ことあるごとに元カレとの別れ際のやり取りを思い出して、落ち込んで、ふと、ちゃんと落ち込んでいることに安心した2年間だった。

どうしても元カレを忘れたくなかった。

それは、一緒に過ごした3年間が消えるのが怖かった、からかもしれない。
別れ話をした時に自分で言った「私はずっと○○くんのことを考えていてあげるから、やり直してよ、付き合ってよ、私の気持ちは変わらないよ」の言葉を破るのが怖かった、からかもしれない。
あの人に「ほら、また嘘だったじゃん、信じられないよ」と否定されるのが怖かった、からかもしれない。

ずっとあなただけを考えていた。

上京して、新卒社会人として働きだして、つらいことがあるとき、現実逃避に使わせてもらってた。悲劇のヒロインになるのは、会社で資料を作成するよりずっと簡単だった。新しい環境に慣れない感情と、仕事がつらい感情と、あなたと別れてつらい感情を一つにして、あなたのことを考えながら泣く日々はとても楽だった。

だから、私は自分がつらく思っているほど、あなたのことなんか、もう、あなたとよりを戻したいなんて思ってなかった。きっと本心はそうだった。

早く離れたかった。

東京に来てから、月一回、つらいとLINEをすれば部屋に上げてくれて、まるで何もなかったみたいに抱いてくれるあなたはずるかった。
横で泣いてる私をみて、あなたは本心で何を思っていたのだろう。
せめて、今願うのは、あなたには「はは、ちょろっ」と考えているような最低な輩でいてほしかった。

早く別れたかった。(別れているのに?笑)

今の彼氏と付き合うと決めたとき、あなたにもう会えなくなるのがさみしくて、悲しかった。でも、もう、あなたが何を考えているか、どうしたら復縁してくれるのか、考えなくてすむことに安堵した。
LINEで「彼氏ができるからもう会えない」といえばいいのに、悲劇のヒロインの私はあの人の部屋に会いに行った。

彼氏ができたら言ってね、
きみの言いつけをちゃんと守った。

いつもの「私とまたやり直してくれますか?」という質問に、「まだわかんないよ」と答えるきみはいつも通りだった。だから言えた。「付き合ってもいいなと思う人ができたからもう会えなくなる。」そうしたら、あなたは私が別れた後に未練がましく忍ばせた紙切れ1枚の手紙と、段ボールに書いた自炊するんだよってメッセージと、たくさん思い出の品をクローゼットから出してくるじゃん。なんだ、ちゃんと、私との今後のこと、対象に入れてくれてたんじゃん。私がもっと粘ったら、よかったみたいになるじゃん。なんだよ。もっと最低な輩でいてよ。また私のせいみたいじゃん。玄関であなたが言った「ばいばいって淋しいじゃん、また戻ってきていいんだからね、またね」って、ほら、私から見たあなたはやっぱり、また、ずるい。

もともと彼氏には、私があの人と別れた後こじらせていたのを話してあるから、彼氏になってくれた前も後も、話を聞いてくれた。

だから、彼氏も証人だけど、

ずっとあなたのこと考えてたよ。

ずっとあなたのこと、気にかけてたよ。私だけがあなたとの関係から逃げて、あなただけにしてしまったこと、気にしてたんだよ。だって悲劇のヒロインだからね、自己中だから、あなたのこと気にかけてますよっていう自分に陶酔してたからだけど。

一人で考えてても、伝わらないの分かってるのに。でも、あなたのことずっと気にしてたんだよ。罪悪感も忘れなかったよ。

半年前、あなたの誕生日の一週間前に、誕生日おめでとうのLINEを送れたこと、嬉しかったのにな。当日近くに連絡してあなたやあなたの周りの人に迷惑をかけたくなかったから、時期も文章も(一言なのに)かなり考えて送ったのに。

誕生日プレゼントに声が聴きたかった。

あなたの誕生日に私は一言送ったのに、私の誕生日にあなたからLINEが来ないかもしれないと考えるのがつらかった。彼氏にも「元カレを頭の片隅に置き続けるのにもう疲れたから、最後に連絡をしたい」って伝えて、了承を得て、だから3カ月も前に、連絡していいか打診の連絡をしたのに。打診をした時は、いいよって言ってくれたから、再度LINEでお伺いを立てたのに。一晩考えさせて、の後に

「最近すごい大切にしたいなぁって思える人もできたし、いまあんまり電話はしたくないのでお断りさせていただきます」

今回が最後だったんだよ。元カレである以前に大学で一番仲が良かった友達とのお別れだったのに。そうか。そっか。

あれでもさ、彼女ができたら教えるし教えてねって約束だったじゃんね。一晩考えて理由がそれならすぐ断ればよかったじゃん。
ていうかお祈りメールみたいだね。ふふ。むかつく。文句言いたいんだけど。ふふ。こういうの終わってから思うよね。


もう彼とは連絡はとらない、あなたとの記憶には蓋をして、もう思い出すこともしないことにする。

いろんな感情と、思い出と、発言と、思考と、憶測と、駆け引きがあったけど。
最後はやっぱりきれいに記憶を包ませてね、怒らないでね。

仲よくしてくれてありがとう。
お互いに幸せがありますように。


私の経験が、最初からなかったみたいに消えませんように。
愛をこめて。
私より。



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