統合失調症の闘病記を語ってみる
こんにちは、あまたつです。
統合失調症関連の記事を日頃書きながらも病気の発症など闘病記を書いてなかったと思い書くことにしました。
統合失調症を患っている人やパートナーが統合失調症、統合失調症を全く知らない人に響く記事にしたいと思います。
僕が統合失調症の初期症状が出始めたのが会社で働き始めた時です。仕事でミスをすると、なぜか食堂で女上司二人が僕の悪口を言っている映像が頭に流れてきました。
元々ADHDの気質があり頭から映像が見えることがあったので不思議な体験ではありませんでした。
上司が自分の悪口を言っているに違いないと思ってしまい、気にしいな自分が持病の躁鬱病を悪化させていきました。そして祖父の死がきっかけで働けなくなり退職することになりました
退職してからはうつ状態でパートで働くことができずうつ病が悪化していきました。死にたいという気持ちが強くなりました。
また統合失調症のせいか妄想が強くなっていきました。自分は仮想現実の中で生きている、戦争がそろそろ始まる(その頃はアメリカと北朝鮮がバチバチでした)など。
結局死にたい気持ちが強くなり発作的に自殺しかねない状態だったので閉鎖病棟に入院することになりました。
入院してから統合失調症の症状が大きく出てきます。自分はキリストの生まれ変わりと思い込んだり、天皇の子孫とか妄想が酷くなりました。今では笑っちゃいほど変な妄想をしていました。
またトイレに監視カメラがあって見張られているという妄想もありました。そしてストレスで眠れなくなり症状が悪化。
さらに鯖を食べていたら鯖の声が頭に流れていき、生き物を食べられなくなりました。鯖に「おいしい?」って聞かれたらトラウマになりますよね。
閉鎖病棟にずっと閉じ込められてもう外に出られないと妄想してしまい言動がおかしくなり保護室に入ることになりました。
保護室は病棟によって様々ですが独房のような印象でした。
「悪いこともしてないのに独房に入れられてなんでだよ!」という気持ちや一生出られないんじゃないかという不安感で一杯でした
保護室に入ってからが統合失調症が酷くなりました。保護室に入れられているストレスからか幻聴の症状が強くなっていきました。音で聞こえるのではなく、脳内に言葉が流れていくようでした。
また暇なので歌を歌ったりしてストレスを紛らわしていました。
そして幻聴ですが職員さんの声が脳に流れてきて、「大人しく横になっているんだよ。興奮して歌ったりすると出られなくなるよ」と幻聴でアドバイスが聞こえてきました。今で考えると不思議な体験です。
幻聴のアドバイスに従い時間を過ごしていると保護室の外に徐々に出られるようになりました。
幻聴に関して「これは自分が勝手に作り出した声」だと思い始めたら消えていきました。僕は運がいい方だと思います。苦しむ人は苦しみます。
保護室を出てからは暇が苦痛でしたがなんとか、3ヶ月で退院できました。
しかし保護室に1ヶ月半以上入っていたせいかコミュニケーションがとれなくなってしまいました。もちろん頭の回転を抑える薬を飲んでいるせいかも知れません。
一年近くはコミュニケーションがまともにとれないことが大きい悩みでした。付き合ってた恋人とも喋れなくなり別れることになりました。
デイケア(障害がある人が日中を過ごす場所)に行っても喋れなくて苦痛でした
薬を減らし始めると頭の回転が戻り喋れるようになりました。
NEARという作業療法でパソコンのゲームをやり脳の機能(記憶力や遂行能力)を戻していきました。
一年半経過すると元の状態になっていきました。B型作業所で週3働けるようになったり順調でした。
まだ飲んでいる薬の数は多いですが薬の数も減らしていきました。
僕の統合失調症の闘病記はこれくらいにしておきます。幻覚や幻聴に悩まされることはありましたが、今は寛解して健常者と変わらずに日常を過ごしてます。
キリストの生まれ変わりなどの妄想は統合失調症でよくある症状みたいです。
まだ悪口を言われているんじゃないかと被害妄想は体調が悪くなった時の大切なサインとして捉えています。
統合失調症の患者の声として友人に偏見を持たれるんじゃないかと思ったりします。その苦しみからは逃れることは容易じゃないです。それは受け入れていこうかと思います。
今統合失調症で苦しんでいる人に言いたいのは、統合失調症と付き合っていくなかできっといつか良くなると伝えたいです。今はそう思えなくても良くなった自分に出会えることを信じて治療してください。
良くなることを願ってます。以上で終わります。