長崎橘スーパーマラニック ハイパードラゴン⑤【レース編】島原城→眉山→雲仙岳304km
誰かが言っていた。Wとハイパーは見える景色が違う。本当にその通りだったラスト2つの山
■島原→眉山登るぜ→平成新山282km
チーム蒸気家+じょーじさんと再度合流!
フジモンさんチームとも一緒に島原をスタート
さあ登るぜ眉山へ
眉山へは登りだけど気持ちがラク!ここはPの人もWの人も疲れてる人も元気な人もスリッパの人もみーんなが歩くことになる長い長い登り。今までの予期せぬ歩きとは違って罪悪感なく歩けるのがいい。みんなでおしゃべりしながらテクテク。
それでも時間はないんだよね〜
みんなで足を進めるのが楽しくてあっという間に山頂へ。そこから少し下ったところにあるCP12平成新山282kmに着いたのが10:22
Wを完走した時は同じ時間にもう1つ先のエイドにいた。さすがハイパーだわ、エイド1つ分遅れてるのだよ
ワイワイ楽しい時間はここまで。
ここからはやっぱり時間との戦いになる予感
長い下りでナオさんが極端に遅れるようになった。そりゃボクみたいにトラブルなくてもここまできたら足痛いよねー
この感じだと常に30分前には関門前に着ける。そう言われてたけど。。。ボクの計算だとギリギリだった。多分どこかで頑張らないとダメ。これを下り切ったらペース上げんといかんかな
■勝負かけるか→深江運動場290km
下り切った所でペースを上げた。上げると言っても知れてるんだけど(T . T) やっぱりこのままだとギリギリになりそうな予感。
ゆるーーーーい登り
スリッパだと平坦はいいんだけどやっぱり走りづらいな
スリッパだと思うからキツい
これはワラーチだ
きっとそうだ
メチャクチャ厚底なワラーチだ
きっとそうだ(笑)
ボクが先に深江エイドに到着
後ろを待たずに休まずに先に行く
ここが勝負所かな
雲仙の登り。ここでメドを立てないと時間がヤバくなる。
チームとは。。。
お互いが助け合うのではなくそれぞれが結果を出す事。ゆーぞーさんとクーピー君にナオさんを任せて先を行くことにした。
■雲仙までの登り まさかの調子いいぜ!→俵石エイド296km
ここが勝負!
登るぜ!
雲仙8合目辺りにある俵石エイド
そこまでは走って登るぜ!
途中で応援してくれたのメチャ嬉しかったわ
気合い入れたからか
なんかすげー走れる!
ランナーズハイきたーーー
クライマーズハイも一緒にきたーー
なんでこんなにもこの登りで走れるんだろスゲー調子良い!とにかく今まで苦戦してたスリッパランが見違えるほどに調子いいんですけど〜
ほんと自分でもびっくりな走り
なんでだ???
。。。
スリッパの中の足が腫れすぎて、今までガンダムのようだった足首が、ここではくるぶしも無くなってドラえもんのような足に(笑)足が腫れすぎてスリッパの中でものすごいフィットしてるじゃねーか!
えーと分かりやすく説明しますと
「pomp」
ここ押すと中にエアが入ってシューズがフィットするやつ!足が腫れすぎてこれと同じ状態のフィット感(笑)スリッパが脱げづらくなって走りやすくなってるし〜
笑っちゃうくらいにグイグイ登れる
なんと俵石エイド296kmまで歩くことなく走って登れちゃったよ。ここ頑張ってメドをつければ、、、うん!メドをつけれたよ! 完走出来るはずだよね!
エイドで安堵感
まさかここをこんな登れるなんて
しかしボクはよかったけど後ろは?
みんな大丈夫だろうか?
おい! おいおい!
みんな登ってきたよ!
チーム蒸気家の3人登ってきたよ!
これにはほんと驚きすぎて泣きそうになったよ!
ここ1番ですごいパワーだ
やっぱり挑戦してる人のパワーってすごい
■挑戦って素晴らしい
少し話はそれるが、、、
ボクは今年の春にUTMFを完走した
夢にまで描いた100マイラーだった
大会は素晴らしいものでレースは仲間とも走れてメチャクチャ楽しかった。それは間違いない
けども
当日までは挑戦とは言えないものに感じてしまった。100マイラーというものがトレイルのノルマみたいに感じてしまってチャレンジというよりテストを受けにいく感覚。決してラクなレースではないしもう一回やれと言われても出来るか分からない。けどチャレンジのテンションには至らなかった。数年前にリタイヤだったんだけどあの時に完走しなきゃダメだった。旬を逃していた。あの時の仲間はとっくに100マイラー。ボクだけが忘れ物を獲りにいく宿題みたいな。。。
何が言いたいかと言うと
挑戦には旬があるという事
旬を逃せば挑戦の鮮度は落ちるという事
感動したゴールだったけど。やっぱりワクワクする挑戦に飢えていたのかな?きっとそれがこの長崎橘ハイパーに挑戦するきっかけになったんだと今では思う
だからこの挑戦のスタートラインに立てたことが本当に嬉しいし良かったと思える。旬を逃しちゃダメなんだ。いつか、そのうちじゃダメなんだ。
リタイヤでもいいから挑戦する。それがここまで来たら絶対に完走しようって当たり前のように思い直せたんだ。
やっぱハイパー挑戦してよかった
あとはもう少し頑張ればこの挑戦が報われる
あと少しだけ登れば雲仙のトップだ
■CP15雲仙304kmまでがキツかった
さあ行こう!
あと少しで登りは終わりだ!
ここまで頑張って登ったから流石に歩きになる
登りはあと少しだから大丈夫
歩く
そうしてる内にキタ
痛みではない
オイラ、、、
うんこしたい💩
あれ?あとちょっとですよね?
長い。あのカーブ曲がったら?
それが何回も続く、こんなにトップまで長かったっけ?
えーと、、、
結構キテるんですけど
距離ではなく下腹部が、、、
やばっ
あっ 第2波キタ
おさまれ!
あっ おさまった
うっ 第3波キタ
ランとは違うタイプの汗かいてキタ💩
左足はアキレス腱が痛い
右は股関節が痛い
どっちもびっこ引いてて
手ぶれ補正が効かない歩きになってて
その振動が第4波に。。。
その辺で、、、
いやダメでしょ(笑)
なんと300kmを超えてる
ボクの下腹部も何かを超えてる💩
トップを超えた所で何やら建物が
トイレ借りてもいいですか
「どーぞどーぞ」
アリガトーーゴザイマス!
最後の登りを終えて疲れがぶっ飛んだ
トイレで他の何かもぶっ飛んだ💩
走り出した所になんとサメさんが応援に来てくれてた!メチャクチャ嬉しい!これがウンを手放した解放感に満ち溢れた男の顔だ
下腹部との戦いは終わりCP15雲仙304km到着
ボラの鍋島さんからゆっくりしてる時間はないことを告げられる。ここからは下りだけど確かに時間はない。エイドでは何も食べずにすぐ出発することになる。
続きは最終回⑥【レース編】雲仙→最終関門→GOAL→こちら