
「自分が今何をしているのか」を自分がわかっていることの大切さ
人は常に何かをしている生き物です。
身体を動かしたり、頭で何かを考えたりして常に稼働している生き物なのです。
もしそんな生き物である私たちが、いつも「自分が今何をしているのか」をはっきりと理解していられたとしたら、私たちは自分が望ましいと考える行動をより多くとれるようになるのかもしれません。
私たちはしばしば何となく何かをして非建設的な時間を過ごしたり、後先考えずに衝動的に何かをしていることがあったりしますからね。
もちろんそういった行動の全てが悪だということではありませんけどね。
今回は「自分が今何をしているのか」を自分がわかっていることの大切さについて綴ってみたいと思います。
「自分が今何をしているのか」をわかっている状態とは
「自分が今何をしているのか」を自分がわかるために、「自分が今何をしているのか」をわかっている状態がどんな状態なのかを事前に知っておく必要がありますね。
その状態がどんなものかを知っていないと、その状態に自分がいるかどうかを知ることができません。
下記の二つができていれば「自分が今何をしているのか」をわかっている状態にあると言えるのではないかと考えます。
自分が今していることの理由を知っている
例えば、友人から「緊急事態に直面しているので手を貸してほしい」と連絡があり、仕事を切り上げて友人に会いに行ったとします。
その行為をしている最中に、自分がその行為をしていることの理由をちゃんと知っているかどうか。
自分がその行為をしている最中に、「本当は仕事をこなしたいところだったが、友人が緊急事態に直面しているようなので、今自分は仕事を切り上げて友人のもとへ向かっている」ことを自分が理解しているのであれば、自分が今していることの理由を自分がちゃんと知っていると言えます。
自分が今していることは「自分が吟味した上でのこと」であることを知っている
これは、友人からSOSの連絡が入った際に、自分が今やるべき仕事をこなしてから友人のもとへ向かうか、それとも自分が今やるべき仕事を中断して直ちに友人のもとへ向かうかについて吟味し、その上で自分の選択した行動に自分が手を打てていることを知っているということです。
これができていれば、今自分がしていることについて後悔することはないでしょう。
衝動的ではなく理性的な行動を
自分が何かをしているときに「自分が今していることの理由を知っている」ことに加えて、「自分が今していることは『自分が吟味した上でのこと』であることを知っている」状態は、「自分が今何をしているのか」を自分がはっきりとわかっている状態であり、それはつまり自分が理性的な状態で何かをしているということです。
自分がそのような状態である限りは、自分が望まぬ行動をしてしまう機会はほとんどなくなるはずです。
理性的な状態にあるときは、当然のことながら理性的な行動がとりやすくなります。
問題につながる行動の多くは、自分が理性を失ったときに起こるものです。
自分が理想とする行動をより多くとれるようにするために、「自分が今何をしているのか」を自分がわかっている状態でいられる時間を増やしていけるといいですね。