峯ケ塚古墳度発掘調査報告会
峯ケ塚古墳との出会い
親類が古市古墳群のある大阪府羽曳野市に住んでいるので、昔からおやつはフラワー!夕飯の買い出しは近商ストア・ハーベス!みたいな感じで峯ケ塚古墳の周りは頻繁にウロウロしていて当然存在は知っていましたが、そんなに大きくないですし、正直映える古墳ではないので、公園の中にある古墳といった感じであんまり意識して見に行くことはなかったです。(近所に白鳥陵古墳みたいな美しすぎる古墳がありますしね 笑)
ところが昨年2023年に峯ケ塚古墳に登れるチャンスに巡り合えてからイッキに推し古墳のひとつになったのです。
その頃ボクは百舌鳥・古市古墳群の古墳説明板などの写真を撮って、観光センターに持っていくもらえる『もずふるカード』っていうのをせっせと集めていたんですが、たまたま古市の駅回りの古墳を回ってた日に『はびきの市民フェスティバル』が峰塚公園で行われていて、そのイベントのひとつで『峯ケ塚古墳に登ろう!』っていうのがあったんです!
そこで学芸員の方から峯ケ塚古墳について詳しく説明をしてもらって、好感度はダダ上がり!
特に印象的だったのが、5世紀後半以降の前方後円墳の特徴である、前方部が後円部より標高が高い!というのを実感できたことでした。
峯ケ塚古墳情報
みねがづかこふん
全長96mの前方後円墳。築造時期は5世紀末~6世紀初頭。
一般に立ち入ることができない陵墓の多い古市古墳群の中にありながらも、羽曳野市が発掘調査をおこなえる数少ない前方後円墳のひとつ。国の史跡でもあり、世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産のひとつ。
地理的には古市古墳群のほぼ南端で、白鳥陵古墳のすぐ西側に位置する。東隣にはマダムヨーコでおなじみのフラワーの本店がある。
2023年までに19回に及ぶ発掘調査がおこなわれており、二重の濠に囲まれていたことや、非常に大きな『造出し(つくりだし)*¹』があったことが判明している。また2022年には現存高3・52メートル、日本最大の「木製はにわ」出土したことでも有名になった。
*¹ 造出し(つくりだし)とは、中後期の大型前方後円墳などのくびれ部に直接取り付く、方形などの壇状の施設、納棺後の祭祀(追善供養)を行うための場であったと考えられている。
令和6年度発掘調査現場一般公開
今回の調査までのいきさつ
平成2年度の調査で造出しがあることが判明。大きさの確認まではできなかった。
令和元年~3年の調査で造出しの「長さ」が約20mを測る大きさであることが判明。
令和6年度の調査で造り出しの「高さ」を確認するための調査を実施。
今回の発掘調査によって、造出しの高さと墳丘への取り付きについて、築造当初の峯ケ塚古墳の造出しの状態が判明した。
さらには円筒埴輪がならんだテラス部分や墳丘表面に積まれた「葺石(ふきいし)」が発掘された。
帰り道
一般公開の後は藤井寺駅まで古墳を見ながらお散歩しました♪
ルートは白鳥陵古墳(日本武尊陵) ▷▶ 野中ボケ山古墳(仁賢天皇陵) ▷▶ 野々上古墳 ▷▶ 野中寺の石棺 ▷▶ 岡ミサンザイ古墳(仲哀天皇陵) ▷▶ アイセルシュラホール展示場 ▷▶ 葛井寺
やはりちょっと歩けば見応えのある史跡や古墳がゴンゴン出てくる古市は楽しいです。