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ショートフィルム【くるくるまわる?】制作に寄せて

あそviva!劇場の自主事業『シネマdeVIVA!express』は
半日でショートフィルムを制作して上映もしちゃう勢い任せの映像企画です。去る8月12日はその制作回 ならびに 上映会の日でした。

午前9時、
作品のタイトルどうしようか?というところから制作が始まります。

朝のメモ。読み返してみてもよくわからない部分多し。あくまでメモ。
タイトルを決めるまでの様子を生配信し、そのままアーカイブとして残します。

今年のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品「Anora」からテーマだけを拝借して、それを制作のとっかかりとしました。

テーマはずばり、
『マイノリティ(社会的少数)に寄り添う視点』!

作品タイトルは…
『くるくるまわる?』
となったのでした。

何もないところからタイトルだけを決めるというのは簡単なようで難しく、でもやっぱり簡単なことなので、パっとでた言葉をそのままタイトルとして採用するような感じとなりました。
"ねにべえルーレット"という仕掛けで、いつもとっかかりのテーマ決めのルールのようなものを決めるので(今回カンヌの過去受賞作からテーマを拝借というのもこのルーレットに起因)そのくるくるまわるようすから、やぶからぼうに このタイトルになったと思われます。

それなりのスピードでくるくるまわる、ねにべえ。
あそviva!劇場のマスコット的なマスコットです。

今作は
本企画にしては珍しく 物語のようなものが存在しない構成に。

お盆の季節ということで、
一年に一回、故郷に帰ってくるご先祖様方をイメージしながら
たった一人、孤独に故郷に戻ってきた とあるタマシイの独り言
…のようなものを詩的に書き起こした(はずの)台本が仕上がりました。
たった一人としたのは、これをもってマイノリティの象徴とできればとの思いから(のはず)。

台本(詩?)の方向性がなんとなく夢想できたところで。

これを書き始めると同時に、
Xとfaceebookで、あそviva!劇場をフォローして下さっている方向けに、オンラインにて本作に絡むような作品を提供して頂ける方を呼びかけてみることにしました。

このようなかたちで
夏らしい短編映像、カノン(バッヘルベル)の演奏データ、ナレーション用台本の録音データ、これらを緊急募集!しました。

そして大変ありがたいことに
こんな乱暴な募集にも関わらず、ご応募下さった有志の方がいらっしゃいました。リアクション下さった迷子の遊園地さん、ururuさん、亀山純子さん、なんぷ~さん、鳥居初江さん、そしてうっかりあそviva!劇場に立ち寄って頂いたがゆえに巻き込まれて下さった四季妙雅さん。
皆さまありがとうございました!

風に揺らめく風鈴と その音
川。水の揺らめき。


草薙神社の風鈴群と風車


常磐公園 蝉の大合唱とともに

作品の心象風景とも重なるような
映像の数々が皆様から順次届くのを確認しながら、

作品の核となりうるような映像カットをいくつか撮り進めていく私。

今回は人物らしい人物は登場せず…
まさかの「ねにべえ」主役作品に?
夏らしいギラギラの太陽のもと…
光と闇の境界線(ねにべえのルーツでもある)

静岡のおまちは
夜店市最終日の準備で動き始めた頃合い。

陽が落ち切らないうちに撮影は終了し、
夜の上映会のためにその後は編集作業へと移行。
オンラインで参加頂いた皆さまの作品を一つずつダウンロードしながら。

そうして

上映予定時刻20:00の直前。
なんとか作品が完成!
無事に上映会を行うことができました。

で、作品単体としてはこちら。
少々手直しを施し、テロップも加えたので見やすくなりました。


台本(詩)。
今作はこの文章と、有志の皆様よりお送りいただいた素材集だけを頼りに撮影・編集しました。

少々無謀な冒険でしたが
不確定、不特定、不安定のなかでうっすらはじまる活動物語こそが
本企画の肝なのだと改めて実感する制作回なのでした。

次回は
9月23日(月・祝)に制作を行う予定です。

季節は秋。
果たしてどんな物語?
またオンラインで何らか募集するかもですので、なんとなく気に留めて頂けましたら幸いです!直接参加ももちろん大歓迎。

劇場でお待ちしております☆


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