ショートフィルム【MAHOOOONT】制作に寄せて
静岡市街の片隅にある小劇場BAR
『あそviva!劇場』
…の、
映像制作企画 シネマdeVIVA!express は…
プランゼロから半日でショートフィルムを創ってみる
(そしてそれを劇場内で上映して鑑賞する)という、
映像作品づくりを楽しく触れるアソビ系イベントです。
さて本企画、
新規参加に挑む方がなかなか現れない現状ですが、
ごもっともな結果ともいえます。
怖いですよね。
どうなるかわからないし。
しかしながら、
どうなるかわからないものを
どうにかして映像の作品という形にしていく
そのことにこの企画の価値があるものですから、
そこはもうどうにもできません。
・好奇心が怖さを上回ったとき
・スケジュール的に問題がないとき
この二つが合わさったとき
有志の方には合流して頂けたら幸いと思いつつ、
活動の灯だけは絶やさずに、
なんとか本年はほぼ月一ペースで継続開催して参りました!
パチパチパチ
そんなわけで
10月に制作した作品の振り返りnoteをこれよりしたためてみます。
「今日どうしよう?朝会議」は午前9:10から30分程。
この時間のなかで、まだ何を撮るかも決まっていない中で
とりあえず『作品タイトル』だけを決めます。
運と閃きがあれば『作品テーマ』みたいなものも示します。
かいつまんでご説明しますと、
この日は "カンヌ国際映画祭の過去のパルムドール作品からテーマを抽出" という方向で何を創るかの足掛かりとしました。
この企画で制作した映像作品が48作品ある(今作で49作品目)、
ということでカンヌ第49回のパルムドール受賞作をみたところ…
マイク・リー監督『秘密と嘘(SECRETS & LIES, 1996)』でした。
即興的な演出のもと創り上げた作品とのこと。
台本がなかったというのも驚き。※ちなみに私は未鑑賞…
長回しに漂うリアリティ(それをまさに目撃している感覚;演劇に近い体験を映画で?)、俳優の高いスキル、等への言及が目立つレビュー群。
テーマというか、
創り方についてライブ感を大事にしている…ということで
これが一つ、今回の取り組みのテーマにかかってくるかな?
で、
この日はさらに
グランプリ作品についても探ってみまして、
同年の受賞作はこちらでした。
ラース・フォン・トリアー監督『奇跡の海(BREAKING THE WAVES, 1996)』
別段、映画通ではない私でも知っている、あの有名なトリア―監督の作品でした。「愛(と信仰)」がテーマの本作。
実はこちらも
テーマというよりも、創り方(ドグマ95)について印象を引っ張られました。ノリと勢いで突っ走る制作にはちょうどよい考え方。
一応解説しておきますと
ドグマ95とはデンマーク(トリア―監督を中心に?)で起こった映画運動で、「(映画の)純潔の誓い」といわれているようです。
そんな模索の流れの中で
パートナーのひっきぃさんがふとつぶやいた
「魔法とホント」
から、まほーんと → MAHOOOONT となりまして、
作品タイトルも決まりました。
『MAHOOOONT』
朝の配信を通じて、
最終的に仕上がった制作メモはこちら。
というわけで今回は、
魔法のようなできごとを素のままの私たちが探して歩く回る、
というドキュメンタリー作品を目指すこととなりました。
楽(?)なようで、
これがなかなか難しい。
魔法のようなできごと?瞬間?
どんなことがあるかなあと思いながら、
「とりあえず出かけよう!」となりまして。
静岡が世界に誇る…
登呂遺跡に向かってみることに。
行き当たりばったりのラッキー任せで
魔法のような瞬間を捉えようと動き回っても
そうは問屋が卸しませんね。
旅の最終地としては、安倍川の河口まで。
演技することを放棄した、異色な作品となりました。
果たしてどんな仕上がりになったのか?
ドグマ95のルールを厳密に守ろうとすると
オンライン参加がしづらくなってしまうのがデメリットかなと思いつつ、
手持ちカメラでリアルな音と画を撮り進めていくのは面白い作り方だし、
必然的にライブを大事に撮っていく気持ちでいられますね。
あとから編集で何とかしよう、ではなく。
ここをしっかり切り取ろう、を大切にできる。
こんな創り方であっても(笑)
大いに学ばせて頂きました。
なお、今回完成した
『MAHOOOONT』の作品単体はこちらで公開しています。
今年も残すところあと二月。
このイベントも残り二回となる模様。
今月は20日に実施予定、
諸事情で作品の上映会も撮影日当日の20日夜。
慌ただしい制作回になること間違いなし。
参加者は随時募集してます!
平日開催が参加へのハードルをさらに上げていますが(^^;)
ご無理なく。
直接会場(あそviva!劇場)へお越しでも、
オンラインでもお待ちしております!
朝の配信はこちら ↓↓↓ から
それでは、また!