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CO-MUSICATION REPORT Vol.20〜ゲーム生配信?!それとも…

「はい、どうもこんばんは〜!今回が13回目、本日はゲストに椎名慶治さんをお迎えしてます〜!今日は椎名さんのゲーム放送っていうことになりまーす(笑)」実はレフティさんが作業しているところに、椎名さんが毎回顔を出してくれるというファンにとっても嬉しい💞対応です。

今回椎名さんゲストは3回目。椎名さんゲストのこれまでのレポートはこちら。

CO-MUSICATION REPORT Vol.12〜パイセンと高速ランデブー

CO-MUSICATION REPORT Vol.16〜歌詞書きロジックとトラップビート対決〜

▲オープニングからファンサ多め

~椎名慶治プロフィール(Officialサイトより抜粋)~
1998年SURFACEのボーカリストとして「それじゃあバイバイ」でデビュー。人気ドラマ「ショムニ」「お水の花道」や、人気アニメ「NARUTO」等、幅広いジャンルのテーマソングを歌う。
2010年6月13日、東京国際フォーラム・ホールA公演にてSURFACEは解散。
2010年11月10日、ミニアルバム「I」でソロデビュー。
2011年6月8日の1stフルアルバム「RABBIT-MAN」にてソロ本格始動。ソロ活動と平行してAstronauts
(May’n & 椎名慶治)では、仮面ライダーフォーゼのエンディングテーマを歌い、さらにタッキー&翼への作詞提供、高橋まこと(ex:BOØWY)氏率いるバンド「JET SET BOYS」のボーカルとしても活動、など、活動の幅は多岐にわたる。
デビュー20周年を迎えた2018年5月27日に東京・豊洲PITにてSURFACEは再始動。

レフティさんも相当なゲーム好きのようですが、この回は音楽に行くのか。それともゲームに行くのか。不安を抱えながらスタートしました(笑)

オープニングトークも厚めで、ワークアウトの話からSURFACEライブの裏話まで。
放送当時、レフティさんは激しい筋肉痛だったそうです。

このサロンは生放送も日々のDiscord内での話題もかなり砕けた感じのトークが聞けます。部活動が沢山あり、会員同士の交流が盛ん。音楽作りに関しての質問コーナーでは、作曲・DTMを学んでいる方にとっては先生がすぐ近くにいるという素敵な空間です。ちなみに椎名さんもサロン(Discord)に時々出没します。


話は生放送に戻ります。
この日は椎名さんとのコライトの曲をアレンジを深める作業をしていきます。「前回までの24」な流れで今までの曲を振り返ります。


♪ ♪~♪(前回作ったデモが流れる)


既にカッコいい曲なのですが、レフティさん曰くこれは「地区大会優勝🏅」レベル。これを「全国大会優勝🏆」にするためのアレンジ作業。デモっぽい音から抜けるために、音を探していくようです。この後は専門用語が飛び交いますので、都度注釈を付けていきます。

◆トリガーやシュミレーターについての質問

レフティさん(以下 レ)「トリガーとは普通に生音を録った後に、その波形に合うようにサンプルを足していくこと。」
サロンメンバー(以下 サ)「アンプを通す通さないで音は違いますか?」
「アンプシュミレーターとは、マイクで録ってパソコンでシュミレートすることなんですけど。」
椎名さん(以下 椎)「マイクで録るとスピーカーからマイクまでの距離で空気が生まれる。空気を嫌って張り付いた音にしたい時はもっとベタつくような、前に出てくるような音を作ることができるんだよね。」

外タレのライブでもトリガーが使われたりしているケースもあるらしいですね。何かの動作をトリガー(つまり引き金)として指定されたサンプル音に置き換えたり、音を追加したりするエフェクト。ドラムを録る時に使われることが多く、音の粒を均一にし他の音が混ざらずMIXしやすくなる効果もあるようです。

◆新兵器登場!そして対決!

「今回はこれを使いたいと思います!これは何でしょうか!」

ツマミだらけの機械が出てきました。
コメントにタイムラグが少しあるのと、分からないので答えが出ずに時間切れ。

「PROPHET(プロフェット)っていうシンセサイザーを使おうかと思うんですが、このツマミを一つ一つ調整して音の波形を変化させる。自分の理想の音に近づけるためにはツマミをひたすら調整していきます。」

雰囲気を感じさせるため、レフティさんお気に入りのプリセットの音を聞かせてくれました。
音が鳴った瞬間80年代にタイムスリップします。VAN HELENの「JUMP」のイントロの音がちょっと近い感じ。


そして、その音色を前回演奏したシンセの音に置き換えます。一気に時代が遡り、音が鮮やかに変身。音色を変えることでこうも変わるとは実際聴いてみないと分かりませんでした。


ベースもより良い音を求めて、ベース専用のアナログシンセを取り出しました。先程のPROPHETよりは小さくツマミも少ないですが、これも我慢大会第二弾の予感。

ベース専用のアナログシンセと格闘中のレフティさんとそれを見守る椎名さん

「操作性とかはいかがですか?」
「操作性はめちゃめちゃ悪いです(笑)ツマミの意味を一個一個理解していくのが結構・・・。」
「本当に必要なんですかってツマミあるじゃん(笑)」
「僕は一日延々とツマミをいじり続けるっていう実況・・・。」

暫くツマミをイジり続ける。

「やめたい…」
「逃げ出したい(笑)」
「あー、もう訳わかんなくなってきちゃった」

またイジリ続ける。

「なんか段々上手くいかなくなって妥協し始めているレフティがいるからね。オレ本当はこの音じゃないんだけど、もういいかなこの音でって。
違うんだよ。これ気に入ってる訳じゃないんだからね。手抜きだからね、これ。本当はこれじゃないからね。(笑)」
「違うんだけどなぁ。そういうんじゃないんだけど。(笑)」

延々と無言でツマミと格闘〜。

「マジで悪くない!近づいてるんじゃない。
ブリブリっときた。」
「あ!いい!」
「いい、いい!グゥ〜!」

レフティさんはツマミをいじっては音を出しながらを繰り返し、その後ろで椎名さんが音に反応していく根気比べ。
良さそうな音に調整出来たら、他の音と合わせてバランスを確認。そこで納得がいかなかったらまた調整。地味な作業ですが、この拘りで仕上がりが変わります。漸く辿り着いた音の中に何か気になるものがあって、コンプ*をかけて調整。サロン内ではコンプは数回出てきているので、もはや共通言語になりつつあります。

*コンプ(コンプレッサー):音に圧縮をかけること。


次はもう少し厚みを持たせたいということでレイヤー*を被せる作業に入っていきます。

*レイヤー:シンセサイザーで、異なる複数の音色を同時に鳴らしてより厚みのある音を作る機能。

「欲を言うともうちょっとローが欲しいんだよな。えーっとー。」
「ここのメンバー耳肥えちゃうなぁ。今後出す作品とかやだなぁ。」
「アハハ」
「(ファンのモノマネ口調で)椎名さーん、ちょっとこれレイヤーしとけばよかったんじゃないですか?」「いやだなー(笑)」
「ファンにレイヤーしといた方が良かったっすよって言われたら、すっげー傷つくよなぁ(笑)」
「(ファンのモノマネ)今回のマスタリングコンプ強すぎないですか〜?」「なんかそれもヤダなぁ。(笑)」


▲身を乗り出してコメントチェックする椎名さん


と妄想シーンを語りながら、作業も同時進行。音に深みが出てきました。
これで終わりかと思ったら、まだ完成ではないようです。

~中略~
放送内ではかなり多種の作業を行っており、様々なプラグインを紹介。

◆音の厚みはこう生まれる

レフティさん、椎名さんと会話の中で、メインとは全く別のメロディーを弾き、ひたすらアルペジオ*して音に厚みをもたせる方向に。

*アルペジオ アルペッジョあるいはアルペジオ (伊: Arpeggio) とは、和音を構成する音を一音ずつ低いものから(または、高いものから)順番に弾いていくことで、リズム感や深みを演出する演奏方法。

違ったメロディーが同時進行で流れ、それぞれのメロディーの融合で新たな世界が出来上がります。メインのメロディーに合わせて別のメロディー(アルペジオ)が裏で重なると音に厚みが出るのです。
この作業もメインの音とバッティングしないように地道な微調整が必要。音作りも足し算だけでなく、引き算も非常に重要なのです。

◆椎名さん増殖中!

「椎名さんの声でがっつりオートチューンもやってみたいんですよねぇ。」
「いいよ!やって!俺が歌わなそうな曲、やらなさそうなこと、全部やった方がいいよ。」


椎名さん懐が深い!!!そして、椎名さんの力強いロックな声をオートチューンをかけて聴いてみたい!!!なかなかアーティストがやらないことを敢えてここでやるのがこのサロン流。他では見られないスペシャルです。

早速レフティさんは椎名さんの声をボコーダーにイン!下ハモ、上ハモで椎名さんの声が続々と増殖中~。めったに聴けないものが聴ける貴重な機会でした。

▲上 お馴染みのNICKY REMERO先生。サイドチェーンをかけるのに使用します。
▲下 PSP Vintage Warmer2

◆環境音とビートの拘り

レフティさんは曲の中に所々環境音を散りばめます。この曲でもBメロに暗い爆発音を入れたいとのことで、「俺のバクハツリスト」から連続爆発音を再生。ドーン💥バーン💥

「キター!!」

生放送のチャットでは爆笑コメントの嵐。

『ウタタウタタピー』はサビ中はいらない。
(ウタタピーについての記事はこちら)

「いいじゃない、トラップビートになってるけど、ちゃんと考えている。」
「ここはツーにするか、ピーにするか。」
「ツーだか、ピーだか知らないけど、ウタタピーだよ(笑)」
「これのループで大丈夫。あー、気になっていたとこ直せた。」

「ツー」とか「ピー」とかはビートを言葉に置き換えた時の擬音的な表現です。

ここも引き算的作業で、聴かせたい音にフォーカスさせるには音が多すぎてもいけない。
本当に難しいです。

「あ、俺ボス戦だから…。」

突然の呟き。

こんなに細かく熱くコメントを入れているのに、30分に1回ゲームもやっていました(笑)今回の副題は間違い無かったようです。

◆闇の世界の音作り

そして、終盤戦はお楽しみの闇落ちパート。

トラップビートがメインだとすると、このパートは例えていうならQUEENのボヘミアンラプソディーの転換パートに近いかもしれません。
若干のオペラ感と壮大なスケールの音の膨らみ。

「ここはBLACKPINKみたいにしたいんだ。」

レフティさん、太鼓系の音を追加。

「いいねぇ、マジで24始まりそう!ティンパニ?」
「これはアクションストライクスっていうソフトで、グランカッサとかで・・・」

色んな音が出たり入ったり…

「収集がつかなくなっている・・・。」
「きーがーくーるーうーよ(笑)」

様々な音色が試されては次へと、ものすごい速さで進んでいくので、ほんの数分の間に沢山の楽器が登場しては消えを繰り返しています。
突如、高い音の鋭いストリングスが入った瞬間サロンコメントが震撼しました。

サ①「サイコきた!」
サ②「サスペンスがはじまる」
サ③「このパート、コワイ!」

更にチューバを持ってきて、ダースベーダー感もプラス。壮大なパートに仕上がりました。

闇を持っている主人公の心情も音を通して最大限に表現し、闇の帝王の声も入ってます。


爆笑トークも含め正味2時間半弱❗️あっという間の時間✨✨出来上がった音源は前回のものとは段違いに洗練されてました。

この音とワクワク感をレポートを読まれている貴方とも是非分かち合いたい。
サロンを覗いてみたいと思っている方は以下のリンクをポチッとしてみて下さい。扉を開けた後、素敵な音に満ち溢れた世界が待ってます。

今回のレポートはキュレーターのamaroneがお送り致しました。お読み頂きありがとうございました。

⭐️椎名慶治さんのOfficialサイト

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