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切ないけど温かいHomesick〜スウェーデンCo-writeの旅から生まれた楽曲〜CO-MUSICATION REPORT Vol.27

「Homesick」Ryo'LEFTY'Miyata with Engiuが2024年2月21日リリースされました。

Ryo'LEFTY'Miyata名義ではこれが4作目。北欧の空気とアンビエントな雰囲気を纏った楽曲。日本の70/80年代AORのエッセンスもほんのり感じられ、ボーカリストEngiuの憂いのある声がフィットする。

「Homesick」 Ryo'LEFTY'Miyata with Engiu
2024.2.21配信リリース

◾️北欧から曲の種が届きました。

時は遡り、2023年7月。武者修行で北欧とロンドンにCo-writeの旅に出られたレフティさん。今回の楽曲はこの旅で曲の種が生まれました。
スウェーデンのトップライナーEila LardnerLudwig Westbyと共同制作。作成の様子は観られなかったですが、届いたデモは北欧の香りがしました。

スウェーデンでのコライト風景
左から レフティ、Ludwig Westby
Eila Lardner

◾️アレンジ1日目 ボイシング再構築とクオンタイズの種類


制作した当時のキーから大幅に変えたため、まずはボイシングの再構築から。キーボードを弾きながら音の配置を組み替え、曲のイメージに少しずつ近づけていきます。組み替えないと曲全体の音域がアンバランスになるようです。基本のループを確定してから、クオンタイズの調整。

ボイシング再構築とクオンタイズ

ボイシング:楽曲のアレンジや編集の過程で、楽曲内の音符や和音の配置や配置方法を指します。楽曲内での音符の重なり具合や音域、楽器のパートごとの配置などを調整し、楽曲に深みや表現力を与えることができます。

バッチリとは合わせたくないが、グリッドに寄せたいという時は「感度クオンタイズ」というものを使い調整します。

クオンタイズ: 音符やリズムを正確に整列させるための処理。演奏された音符やリズムが微妙にずれてしまった場合に、そのズレを修正して正確なタイミングに整え、クオンタイズを行うことで、楽曲全体のリズムやタイミングを正確に整えることができる。

今回のドラムは生ドラムのようなプロダクションだが、生ドラムを使わない手法。当初は生ドラム寄りでしたが、「もう少しドライにしたい。」というところからスタートしました。
生ドラムを使うとがっつりJロックになるから、ハットだけ生ドラムを使い、あとは打ち込みするスタイル。音選びはこちらのプラグインで無数にある音サンプルから聴いては試しを繰り返し納得のいく音を探します。
最近のよく耳にする楽曲はこのような手法を用いているものがよくあるそうです。

無数の点から理想の音を探し出すレフティさん

ドラムを整えた後は、ベースパート。その場で弾き直しながらスラップベースに方向転換。軽快に刻まれるカッティングギターを聴きながら、それぞれの楽器が活きるパート分担のようにスペースを埋めていく。この時点で既にライブをイメージして作られているんでしょうか。ステージが見えてくるようです。

ベース入れ直しをするレフティさん

ベースを整えたあとは、地鳴りのようなサブベースを追加で入れることに。いつもの常連プラグインが続々と登場しますが、新たな試みも取り入れて音を仕上げていく。サブベースにトレモロを掛けながら、オートメーションを掛けワブルベースみたいなものを作り上げます。

⏰本日の編曲時間は約2.5時間。

サブベースの地響きをプラグインで調整

このアレンジの後に、毎日の縄跳びチャレンジをこなすストイックなレフティさんでした😆

◾️アレンジ2日目 カツシロ氏のギターを聴いてみる。ハモと人格。

初回アレンジから1ヶ月後、年末も差し迫った12/29。
アレンジを進める日。

BREIMENのサトウカツシロ氏がギターを入れたものが返ってきました。いい意味で前のギターをぶち壊して新たな世界を表現。レフティさんが提示するガイドギターを全く弾かないが、レフティさんを唸らせる凄腕ギタリストです。本曲のアウトロに向かうギターソロもお楽しみポイントです。

生配信でのサロンメンバーと交流の模様

ハモは別で録ることもありますが、別で録ると別人格が登場しトラックに影響を与えることがあるため、敢えてハモを作る場合があるそう。今回はハモを作るケース。次々とハモ分身を作り、パートを与えていく。分身なのでシンクロ率が高く、スーッと一つに入ってくる感じがしました。このハモについても是非チェックしてみて下さい。

ハモ分身作成中


ギターも元々ディレイが掛かっているところを追いリバーブしたり、環境音を入れて街の雰囲気を出してみたり。アレンジ配信を観ていると、一つの楽曲にどれだけの音が重なり、空間をバランスよく埋めていくかが分かります。


アレンジが終わって聴き直し「ステキ将軍」コメント頂きましたが、まだ気になるところがあるようで直します。細部まで徹底的にこだわります。
最後にどうしても気になっていたキックとスネアを調整して漸く完成👏

⏰今回の編曲は1.5時間。

アレンジ終了後、レフティさんの一言

「カツシロがギター
🎸を弾くことで、オルタナティブでアート感が増した


◾️TD配信〜一期一会のテープ録り

年を越した2024年1月11日。
某スタジオにてTD(トラックダウン)配信。
エンジニアの渡辺敏弘氏をゲストにお迎えしてTDの模様を公開。こちらのスタジオでの撮影は初めて。実機が沢山置いてあるので、特定の人には胸熱だと思います。

渡辺氏のスタジオ✨

今回の目玉はDAWの音を再生してテープで録ってみた音を比べてみること。再生の度に少しずつ音が違うのを録音するとどうなるか。サロンメンバーも初めて目にする工程です。

テープを通す前にアレンジで調整が難しい部分や、追加の調整をお願いして整えていきます。
音の調整が入ると今までステキだったものが更に洗練されたように聞こえます。

調整後に何度かDAW再生したものをテープに録る作業を行います。サロンメンバーも一緒にその再生を聴いて、どの回が良いか聴き比べ実践。聴き比べると少しずつ違うんですよね。それを体感するいい機会でした。

このような工程で作成され、リリースされた楽曲をサブスクなどで聴きながら、音のこだわりについてもご自身の耳で検証してみて下さい。

文:amarone

🎙️Engiu情報
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Engiu

「Homesick」Stream & DL 🎼
「Homesick」Lyric movie🎬

💻宮田'レフティ'リョウ情報

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宮田'レフティ'リョウ

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🎸宮田'レフティ'リョウが旗揚げしたレーベル
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📚過去のレポート

✏️渋谷へおいで featuring ヒグチアイ
https://note.com/y_sui_m/n/nd5d4e2b95cf4

✏️MemoReal featuring 椎名慶治
https://note.com/amarone/n/n09d9fae52384

✏️Ex featring 若井友希
https://note.com/ranna_ris/n/n922821310370

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