角野隼斗ツアー2024個人的雑なまとめ
去年に続き2回目の参加となる角野隼斗さんの全国ツアー。
現地3回、配信1回。
現地はツアー前半と中盤?!
現地2回は勢いで無駄に長いnoteを書いたけど、それぞれの会場で注目したポイントや曲があった。
まだツアー中だが現地で見聞きしたものを去年のツアーに続いてまとめてみる。
noteは後で読み返すと面白いと気づいたので、忘れないうちに感じたことを残しておく。
音楽知識ゼロで基本自分の為の備忘録。
配信分は後日追記する。
【1回目】柏崎市文化会館アルフォーレ(2024/02/10)
座席:1階8列目中央
23公演中6公演目
☆ホール
こじんまり。
前方から傾斜があって、どこからでも見やすそう。
響きの良いホールとの評判だったが、ホールを堪能するには席が前すぎたかも知れない。
ピアノの反響板からダイレクトに飛んでくる音が大きかった。
☆ピアノの音
前半の弱音はフェルトを挟んだ様な音。
フォルテになって初めてピアノが鳴っている感じにガラッと音が変わった。
艶やかで上品な木製家具のよう。
イメージは"木"属性。
後半音数が多い箇所はピアノの音が物凄い迫力で鳴っていて、ビリビリ耳に響いた。
☆会場の様子
始まるまで私語が止まない。
パリのアメリカ人でスタオベ。「ブラボー」の声あり。
ボレロの冒頭で喋る親子あり。
ボレロでもスタオベ。
最後振り返ると後方席でも立つ人が結構いて、盛り上がったように思う。
熱気を感じたし、角野さんも嬉しそう。
☆特に印象深かった曲
◾︎モーツァルト K.331 第二楽章「トルコ行進曲」
子供の頃の記憶と共に感傷的に聴いた。
詳しくはnoteに記載。
◾︎角野隼斗 ノクターン(アンコール)
曲の解説はなし。
照明と合わせて映画音楽の様な雰囲気。
アップライトピアノの音で雄弁に語る。
作曲の経験値を積んでメロディメーカーになってきたと思った。
映画音楽をやって欲しいと強く思った。
◾︎角野隼斗 ルマンドワルツ(アンコール)
地元ブルボンさんへのサービス
◾︎きらきら星変奏曲(アンコール)
ロ短調
客席のスマホの音に反応して即取り入れたところが凄かったし綺麗だった。
撮影可。
【2回目】サントミューゼ上田市交流文化芸術センター(2024/02/12)
座席:1階31列目上手側
23公演中8公演目
☆ホール
木の温もりを感じるホール。
緩やかな傾斜で距離はあるが見やすい。
ホールの良い響きを感じられた。
☆ピアノの音
フルートの様な高音。
音質は今まで自分が聴いたことがある音に近い。
フォルテでもビリビリ耳が鳴る感じはしない。
☆会場の様子
ボレロでスタオベ。
最後もスタオベでかなり盛り上がった。
会場でお会いした方々、X上でもかなり盛り上がったという声あり。
角野さんは上手側下手側とステージ上を移動してお辞儀。
☆特に印象深かった曲
◾︎角野隼斗 トルコ行進曲変奏曲
ジャジーだったり不穏だったり、スリリングだったり、長いけど長さを感じない。
◾︎ガーシュウィン パリのアメリカ人
途中から情景がまざまざと浮かんで自分でも驚いた。
あちこち鍵盤を渡り歩く姿が、ピアノを弾いているだけなのにミュージカルの舞台を見ている様だった。
◾︎ラヴェル ボレロ
繋ぎが前回よりスムーズ。
ピアノと連動呼応する様に照明が少しずつ明るくなって、大ラス手前で眩しい位明るくなって最後に少し暗くなるのが、角野さんのオーラの様に見えた。
◾︎角野隼斗 ノクターン(アンコール)
「夜明け」のイメージとの解説あり。
ステージ奥に丸い照明が当たっているのが部屋の窓の様に見えて、舞台のセットの様。
アップライトピアノの金属音が強い音が切ない掠れ声の様に心に刺さる。
ゆっくりしたテンポ、少ない音数、客席に背を向けて見えない表情と手元にも関わらず、舞台上から濃厚で濃密な空気を感じた。
圧倒的な存在感。
この曲だけでも遠征したかいがあったと思った。
◾︎きらきら星変奏曲+ラプソディ・イン・ブルー
嬰ヘ短調
ラプソが初演から100年の記念日だった為スペシャル
2曲続けての演奏で撮影可。
めいいっぱい望遠で拡大して撮影したら、画面が荒くなって残念。
2曲演奏で会場は大盛上がりで、終演後X繋がりの方々にお会いしたら、皆さん大興奮されていたのが印象的。
【3回目】サントリーホール(2024/03/07)
座席:2階LA2列目(P席下手側)
18公演目
☆ホール
nacoさんのYouTubeチャンネルとサントリーホールHPで天井の反射板、座席背もたれの反射板等を予習。
2023年ツアー時と同じ区画の席で、その時の音が素晴らしかった為期待していた。
過去に数回来ているが、一番建物内を楽しんだ。
ドリンクバーでお水(サントリー天然水)購入。
途中休憩で地下一階のトイレ利用。
1階メイン以外の入口確認。
ホール天井の反射板観察。
かてぃんさんのインスタストーリーにあったように、指パッチンでも響くし咳やペンでものを書く音も響く。
☆ピアノの音
単音でも豊かな響き。
繊細な弱音も良く聴こえる。
去年は響きは美しいがこちらに直接向いている音ではないと感じた箇所があったけど、今年は全ての音がこちらに届いた感じがした。
前半の音数が少ない曲を良く感じた分、後半の音数が多い曲は洪水の様に溢れた感じもあった。
今までで一番色んな音色、特に聴いたことがない柔らかい音。
音量の大小じゃなくて表情や匂いがある感覚。
以前と違う弾き方をしている様な気がしているのでその影響なのか、ツアーで経験値をあげたのか、サントリーホールの響きとピアノの個性のせいなのか不明。
アンコールは撮影可なので綺麗な響きの箇所を選んでXにあげたが、現地だけで聴こえる音の余韻があるのと、こういう方向性の音や表現だけじゃないのも強く感じた。
☆会場の様子
最後にスタオベが出たが、全体的に大人しい印象。
角野さんはピアノの後ろを回ってサイド席や後ろのP席まで各方面に丁寧にお辞儀をされ、盛り上がる。
公演中後方席やP席で咳をする人が多いが、自分の近くにはいなかったためにそんなに気にならず。
前半でスマホを見続け、後半ではノートにシャーペンでメモを取り続ける人がおり、ペンを走らせる音が響く。
その方はアンコールのノクターン終わり、角野さんが席を立つまで客席が静かに余韻に浸る間、持っている紙袋を動かしてカサカサ音を立てていた。
また撮影タイムで身を乗り出し、1列目で手すりから腕を舞台側に伸ばして撮影している人が複数あり危険。
隣席の方も前列背もたれに腕を乗せて撮影。
段差があっても後ろの列の方は撮影しずらかったのではないか。
傾斜や段差があっても配慮と想像力は必要不可欠。
☆特に印象深かった曲
◾︎バッハ イタリア協奏曲BWV971第二楽章
少ない音数で今までになく柔らかい音を感じた。こんな音を出せたのかという驚き。
2000人を寝かしつけようとしているのかとさえ思った。
柏崎の時フェルトが挟まったような音だと思った辺りは、意図的に柔らかい音を出していたのかなと思った。
やりたいことが柏崎では理解しきれなかったのが、サントリーホールで理解出来た様な。
年齢と人生経験を重ねて出せる音が少しずつ増えているのかなと思った。
やわらかさと重み、渋み。
◾︎モーツァルト K.311第一楽章 第二楽章
バッハに続いて柔らかい音から音色が次々と変化した印象。
背中で手元が隠れて見えない分、余計にパイプオルガンを弾いてストップを切り替えているのかと思う位音色が変化した。
◾︎ラヴェル ボレロ
初めてアップライトピアノの手元が見えた。
スネア担当の鍵盤(音感ゼロで何の音か分からず)を色んな指で弾いていくのを見た。
グランドピアノではハンマーが同じテンポで動き続けるのを見た。
終盤音数が増えて盛り上がると、押していないタイミングがあるのが分かったが、その頃にはこれまで聞き続けた音が頭に残っていて押し続けているように聴こえるのかなと思った。
他の和音の中に含まれて、オクターブ上か下を出しているのかな。
◾︎角野隼斗 ノクターン(アンコール)
手元が見えると次の動きが分かって良い。
本当に良い曲。
パイプオルガンに照明が当たっていると思ったが、サイドからだったのでどんな視覚効果を狙ったのか分からず。
(未)【4回目】(配信)森のホール21(松戸市文化会館)(2024/03/23)
配信だから全員神席
23公演目
会場に広がる音の波は聴き取れないだろうけど、今までちゃんと見えなかった手元がよく見えるのが楽しみ。
千秋楽を見届けられる、故郷に錦を飾る角野隼斗を見届けられるのも楽しみ。
実際に配信を観てから追記予定。
【おまけ】音響機材
スピーカーは柏崎と上田は同じ機材に見えた。
サントリーではP席があるせいか変更あり。
マイクはサントリーホールで公演中にアップライトの背面も確認出来たが、終演後1階まで降りて急いで撮影した程度で細かい部分は分からず。
トイピアノと鍵盤ハーモニカ、チェレスタ、アップライトピアノと全て音量差の違和感なく聴けたけど、グランドピアノ上のトイピアノ等のマイクは分からず。
アップライトは背面にスタンドマイク1本。
ハンマー近くに小さいマイクがあったように見えた。
チェレスタも背面に小さいマイク2つは見えた。
去年アップライトのお腹側と背面に沢山設置されていたマイクは鍵盤が動くカタカタ音を拾う為だったのか、今年はカタカタ音は聴こえなかった。
【おまけ】照明
アップライトピアノの内側はアンコール時に公演ごとに色が違った。
本編ボレロの時は同じ青白い色だったような。
公演中も24調を表す球体ランプ、ボレロで徐々に明るくなる照明、アンコールで奥に当たる大きな丸いスポットと照明が演出に大きな役割を果たしていた。