【鑑賞記録】『劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア』【走り書き】
運良く公開初週に見に行くことが出来たので、ぼちぼち感想をまとめてみようと思う。
多少のネタバレを含みます。ご了承を。
SAO本編の前日譚&補完
本作は『ソードアート・オンライン』アニメ第1期にあたる『アインクラッド編』。その中での語られなかったエピソードが描かれる劇場版作品。
この”語られなかった”という部分には劇中でのSAOサービス開始以前の話も含まれていて、とりわけアスナこと結城明日奈という少女に焦点が当たっていた感じ。
(公式アカウントのアイコンも、アスナになってますしおすし。)
この先がどうなるかはともかく、本作での実質的な主人公はまさしくアスナその人でした。
アスナが主役として活躍していた『マザーズ・ロザリオ』をイメージしてもらえばわかりやすいかな。多分。
しかし。
本作のアスナからは、後にバーサクヒーラーと呼ばれるような強さ。
ユウキを深く想うような母性もあまり感じられませんでした。
この『星なき夜のアリア』は、彼女がそうしたしたたかな女性へと変わっていくきっかけを描いた作品であるとも言えるんじゃないかなと。
(アリシゼーションにおいては公式チートで無双していた彼女だけど、なにも元からあの強さを持っていたわけではない。)
キリトと出会うまではどうやって生き延びていたのか。
後に語られる厳しい親子関係の中、そもそもなぜSAOというフルダイブ型ゲームにふれることになったのか。
こうした”何故”を詳しく描いているので、未視聴の人はもちろんシリーズ既視聴勢も楽しめるはず。
SAO未視聴の人にもおすすめ
思えば本作はSAOシリーズをまだ見たことが無いという人もおすすめできる内容だったなと。
というのも本作の時系列は主にアニメ1期と被っていて、
なんなら1期の1話よりも前の時間から物語がスタートするわけで。
アニメ本編は多くがキリトの視点から描かれているので、
本作を見たあとシームレスに本編に移行するのも面白いかも。
広場での有名なシーンや攻略会議、そしてボスとの戦いでそれぞれが何を考えていたのか。とかね。
もっとも、『プログレッシブ』と本編『アインクラッド編』には後述する大きな違いもあるので、そうした部分を味わいながら見るのも一興ですかね。
新キャラ『ミト』の存在
『プログレッシブ』と本編の大きな違いとして、
新キャラクター『ミト』の存在があります。
彼女についてあれやこれや語るともれなくネタバレになるので。
詳しい言及は避けます。
ただ、彼女の存在は間違いなくこの物語を盛り上げるもので。
主人公サイドの中ではなんとも”人間臭かった”なと。そこが印象に強く残った感じでしたね。
劇場の音響でSAOを楽しめる幸せ
SAOの劇伴を担当しているのは、鬼滅やまどマギでおなじみの梶浦由記氏。
まったくもって個人的な感想なんですが、
私くらいの年のオタクは氏の音楽と共に青春を駆け抜けてきたようなもの。
そんな方の楽曲をシアターという特別な空間で聞けるのはもはや涙モノなわけで。
また、SAO特有の『ソードスキル』の効果音も劇場向けに重く、そして派手にチューニングされています。
美麗なエフェクトと併せて、大画面大音量で是非楽しんでもらいたいですね。
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