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今シーズンの東大野球部をデータで振り返る〜攻撃編〜

お久しぶりの更新になります。

先日東大野球部を引退しました。野球部はもちろんですが、応援部、球場に足を運んでくださった方々、twitterやnoteを読んでくださった方々など、ほんとうに多くの方々のお世話になりました。ありがとうございました。

東大野球部でのチャレンジはここで終わりとなりますが、今後はさらに大きなチャレンジをどんどん仕掛けていくつもりです。引き続き応援よろしくおねがいします!

他大学と比べてどうだったか?

今日の早慶戦で秋季リーグも終わりとなったので、今シーズンの東大の成績について振り返っておこうと思います。今回は攻撃面についてです。

まずはこちらが今シーズンの東大のチーム成績になります。

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盗塁数は春に続いてリーグトップでしたが、それ以外の数字ではやはり他大学との差を実感したシーズンでした。

得点を取るにあたってぼくが個人的に重視しているのが進塁数という数字です。(勝手に作った言葉なので正しい表現かは分かりません、、!)

進塁数 = 塁打数 + 四死球数 + 盗塁数

進塁数は上にある数字のことで、ホームランは4、ヒットやフォアボールや盗塁は1、みたいな感じで考えたときに、トータルで何塁分進むことができたのか、という話になります。

これは横軸がシーズン進塁数、縦軸がシーズン得点数を表したグラフなのですが、かなり綺麗に比例関係にあることがわかりますね。

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この進塁数で各チームを評価してみると、以下のようになります。

    進塁数 得点数
早稲田  206  63
明治   200  59
慶応   197   52
立教   168  52
法政   151   27
東京   127   17

進塁数と得点数のランキングは一致しており、やはり得点を多く取るには進塁数が必要だなとわかりますね。

ただここで着目したいのが、東大の127進塁を上の棒グラフに当てはめると、進塁数の割に得点が取れていない、ということです。春は得点効率が良かったのですが、秋はそこがうまくいきませんでした。

選手たち個人個人が頑張ってくれただけに、選手起用や打線の組み方、戦術選択などプレー以外の部分でもう少し改善できる余地があったな、と反省しています。

例年と比べてどうだったか?

次は、例年の東大と比べてどうだったか?というところを見ていきます。

こちらが過去5年間の東大のシーズン成績です。(2020春は5試合のみの開催だったため除外)

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まず春を終えて求めてきた長打は、少しではありますが増やすことができました。トレーニングや動作改善などに地道に取り組んできた成果だと思います。

ただNPBでは全打点の1/3以上はホームランによる打点であり、それだけホームランというのは野球の試合において重要な役割を持っています。

そのため、ホームランを打てるようにしていくことは、チームが継続的に勝っていくためには有効なのではないかと思います。

また2ストライク後のバッティングに関しても春から重点を当ててきましたが、春よりは三振が10個増えて104個となってしまいました。1試合平均で10.4個です。

四死球数は6個増加したため収穫もありましたが、他大学の三振数の平均は70個前後ですから、ここはやはり改善が必要かなと感じます。

さらに、夏にはあの鈴木尚広さんもお迎えして、警戒される中でも盗塁を決めよう、というところに取り組んできました。

結果としては、春よりは5個減って19個となりました。もちろん警戒されたことによる走りづらさはありましたが、失敗を恐れて走るべきところで走れなかった、という反省がいくつもありました。

ホームランを打つとか相手を抑えるとかは、気持ちどうこうよりも技術的な面によって決まると思いますが、盗塁で思い切ったスタートを切るのは気持ちや準備による部分も大きいと思います。東大野球部が勝つには、こういう「やればできること」をやり切ることが必要条件でしょう。

ただ他の5大学のバッテリー相手に19個の盗塁を重ねられたのは、分析に携わってくれた部員たちのおかげです。貢献度でいったら試合に出ているメンバーが2割で、残り8割は分析メンバーなんじゃないか、と本気で思えるくらい、彼らに助けられました。ありがとう!

ご意見お待ちしております

というわけで、今回は今シーズンの東大の攻撃面についてざっくりと振り返りました。

もっとここが改善できるよ、とか気づいたことがあれば、ぜひコメントください!お待ちしております。

次回は守備面を振り返る予定です!

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