インド記 6日目
常識の通じない経験を求めて、インドへ。
早朝のガンジス川
昨日到着したバラナシは、聖なるガンジス川で有名な場所。早朝のガンジス川を見るために、5時にホテルを出ました。
向かったのはダシャーシュワメード・ガートといって、沐浴や儀式などをするための有名なスポット。
インドっぽい音楽と鐘が鳴り、儀式(プージャ?)が始まりました。
しばらくこの儀式がおこなわれた後、空が明るみが。人々は沐浴を始め、ボートが準備されます。ガートに集まる人数もだいぶ増えてきました。
川の水は茶緑に濁っており、とてもきれいとはいえませんが、なんの躊躇もなく入っていく人たち。信仰心が強いのか、初詣みたいな当たり前の文化なのか。
ボートが準備できたようなので、いよいよ乗船します!
いざボートへ
事前にボートのことを調べていたら、「向こう岸に下ろされてお金を払うまで帰してもらえなかった」とか「約束した額より多く請求された」とか、いろんな口コミがありました。
ひとりで乗るのは怖いなと思い、現地の人たちが乗ってるボートに乗せてもらおうということで、インド人のおばさんたちに囲まれてボートの中へ。
ぼくをボートまで連れてきた人に値段を聞いたら、1600ルピー(≒2800円)ととんでもない高値をふっかけられたものの、交渉の末300ルピーでよいことに。彼はボートを漕ぐわけではなく、いろいろなボートに客を派遣する係みたい。
ボートが出発すると、同じ船の人たちがヒンディー語?で何かを歌い出しました。全然知らないけど、とりあえずテンションだけ合わせておく。
しかし、しばらくしてあることに気づきます。
ボートが一直線に向こう岸に向かっていくのです。
これはもしや例の詐欺、、?と思うころには時すでに遅し。ボートは対岸に到着したのです。
いくら払わせるつもりなのだろうと怯えていると、一緒に乗っていたおばさんたちがどんどん対岸へ降りていきます。
そう、これは対岸で沐浴するためのボートだったのです。荷物が多いのは沐浴後の着替えだったのね、と納得。
沐浴を眺める
沐浴のためのボートだとはつゆ知らず(教えてくれればいいのに)、対岸に着いてしまったぼくは、気温は低いし川は汚いし、さすがに沐浴するつもりはありません。ボートで見ていることにしました。
沐浴を終えて、花と蝋燭が乗った器を流す「灯籠流し」みたいな儀式が済むと、続々とボートに帰ってきます。
まあ沐浴見れたしボートでゆっくりできたからいいかと思っていると、帰り道の途中でボートが横に曲がりました!
沐浴が終わった後に、ガンジス川を案内してくれるボートだったのですね!
川岸には多数のガートが連なり、中には死んだ人を燃やす場所があるガートなども。人を燃やすとこういうにおいがするのか、、、などと。
沐浴を間近に見て、ボートにもしっかり乗れて、満足度高くボートの旅を終えることができました。
ラッシーでひと休み
ボートを降りたら、近くにある「ババラッシー」という有名なラッシー屋さんへ。
ミックスフルーツラッシーをオーダーすると、ベリーヨーグルトにフルーツをトッピングしたような見た目の食べ物がでてきました。
食べてみると、味も見た目どおり。とてもおいしいです!
ちなみにスプーンは木製でできています。というのもインドでは2022年7月にプラスチックの規制が始まったため、プラ製品が全然使われていません。ゴミはいっぱい落ちていてもレジ袋は見かけなかったりと、実行力の高さが伺えました。
ラッシーを食べ終えたら、ふたたび辺りを散策。バラナシの通りはとても狭く、その中を人やバイクや車、イヌ、サル、ウシなどが行き交います。
マップも正確に機能しないため、迷いつつもなんとか先ほどのガートへ。
ボートやお土産屋やマッサージなどとにかく客引きが多くて疲れますが、人々の動きを観察しているとおもしろい。
「ナマステ」と声をかけて握手を求め、相手が手を差し出すといきなりグッと掴んでマッサージをはじめ、終わるとお金を要求して払うまで離さない、というヤバめの人たちもいました。観光客がたくさんやられていたので、行く人は気をつけてくださいね。
そんな感じでガンジス川を堪能し、ホテルへ。夕方の飛行機でデリーへと戻ります。
国内線を体験
インドの国内線は思っていたより普通で、日本で飛行機に乗るときとさほど違いは感じません。空港内には掃除係の人もいて、インドとは思えないくらいきれいです。
バラナシからデリーまでは2時間ほど。電車ではトータル半日くらいかかったので、あらためて飛行機の便利さを痛感しました。出発も遅れないし。
デリーではマクドナルドで夕食。牛肉を食べないのでメニューのラインナップはかなり違う印象です。王道メニューっぽかったベジバーガーをオーダーしました。
夕食を食べてホテルに戻り、6日目は終了。
7日目へつづく。