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今シーズンの東大野球部をデータで振り返る〜守備編〜

先日の記事では今シーズンの東大野球部の攻撃面をデータで振り返りましたが、今回は守備面を振り返ってみようと思います。

他大学や例年の東大と比べてどうだったか?

まずはこちらが今シーズンの東大のチーム成績になります。

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また、こちらが例年の東大との比較になります。

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六大学内はおろか過去の東大と比べても悪い結果となってしまい、非常に苦しいシーズンでした。しかし、どんなシーズンであっても必ずいいところと悪いところがありますし、そこを明らかにしていくのがデータアナリストの仕事ですから、一つ一つ整理していこうと思います。

被安打

まずは被安打に関してです。

先日ツイートしたのですが、やはり球速はひとつの要因として関係しているのでは、と思っています。

これはストレートの球速と打率の関係ですが、135-140kmのところが少し周りよりも高くなっていることがわかりますね。

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つまり六大学では135-140くらいの真っ直ぐが打ちごろで、東大投手陣はちょうどそこに入ってしまっていたのでは、ということなのです。

135-140と140-145では打率がガクッと下がりますから、来年までにはここの壁を越えてほしいなと思っています!

また、ストライクカウント別の被打率にも着目してみました。今季のストライクカウント別の被打率がこちらになります。

    東大  他大学平均
0st    .377   .337
1st     .421   .282
2st    .287   .144

東大は1ストライクや2ストライクでの被打率の高さが目立ちますね。

2ストライクにおいて他大学平均より2倍近く打たれてしまったのは、決め球となるボールを作れなかったのが一つの原因のような気がします。空振りを取れるような球種・球質を頑張って身につけてほしいな、と思います!

またそのような強い武器を身につけることで、相手としても2ストライクに追い込まれたくないという気持ちになり、結果として1ストライクでの被打率も下げられるかもしれませんね!

全打数のうち2ストライクまで追い込んだ割合を見ると、他大学は51%で東大は44%でした。ここの数字の差はそれほど大きくないと感じたので、「追い込むこと」よりも「追い込んでから」の方が課題なのかなと思います。

四死球・三振

次は、四死球と三振に関してです。

当然の話ではあるのですが、データをみても四死球や三振は防御率と密接に関係していることがわかっています。

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そして今シーズンは奪三振が少なく、与四死球が多いシーズンとなってしまいました。

まず四死球に関してですが、各打席の初球のストライク率を見てみると、他大学平均が60%なのに対し東大は52%でした。60%もそれほど高いとは言えませんが、52%はかなり低めの値になります。

一般にカウント1-0と0-1では1割ほど打率が違うとも言われているので、初球ストライク率をあげていくことはすごく重要なのかなと思います。

次に三振に関してはさきほども書いたように、2ストライクからいかに強力なボールを投げられるか、というところにかかっていると思います。

また、カットなどの変化球をよりピッチトンネルに通しやすくするためにも、球速をあげることはやはり必要な気がします。

失策

最後にエラーについてです。

春は自責点と失点の差が22点となっており、かなりエラーで失点してしまったのですが、秋は19点とわずかながら減らすことはできました。

しかしエラー数自体は対戦する打者数が多かったこともあり、春よりも1つ増えてしまいました。

エラーの内訳は以下の通りでした。

投手:牽制1
内野:捕球7、送球5
外野:送球2

比較的今年のチームの野手では、エラーを減らすことよりも得点を取ることの方に注力していた面もあり、多少のエラーは覚悟していました。その点では1試合1~2個は計算の範囲内だったかなとは思います。

しかし今後再現性高く勝っていくには、特にサードショートの捕球と送球の精度を上げていく必要があるでしょう。1個下の内野手にはたくさんノックを打ってきたので、ぜひ彼らには頑張ってほしいところです!

終わりに

さて、去年の冬から書き始めたこの「東大野球部DX計画!」も、57回目となる今回が最後です。

飽きっぽい性格のぼくですが、みなさんの反応やコメントのおかげでここまで続けられました。ありがとうございました!

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