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2022年7月死んで産まれた

30歳で死んで、31歳でまた産まれた
振り替えるとそんな気がする
人間関係に苦しみ、周囲ばかり気にして苦しみ、生きることを拒み、家事も仕事も出来ない自分に価値を見出だせず
高校生でうつ病になり、もう人生消化試合だと思っていた
三年ほど苦しめられた十年来の友人と酷い別れ方をした
そこに関わっていた友人とも気まずくなった
それから毎日私は苦しみ、呪いの言葉を書き続け相手の不幸を願った
それだけではない
聞きたくない音、見たくないもの、外は敵だらけ
見たくないのに凝視していた
心は段々と壊れていくようだった

今年の6月は特に酷かった
毎日寝たきり
風呂にも入れず
楽しいと思えることもない
1ページ毎日書けていた日記もその時期はほとんどなにもかけなかった

7月の私の誕生日
大好きなポケモンのグッズをたくさん買った
怖かったけど憧れだった軟骨ピアスをあけた
軟骨ピアスをあけたあたりから一度私は死んで、生き直しているようだ

一週間に一回できてれば上出来だった掃除機を毎日かけ
洗濯物を毎日洗って干してたたむ
続かなかった運動は1ヶ月半毎日欠かしていない
シンクに置きっぱなしだった食器はすぐに洗って片付け
乾いたまま放置されていた食器も片付ける
掃除も積極的にするようになった
風呂も毎日しっかり入っている
まるで別人のようだ

当たり前が当たり前にできない
完璧主義の私にはとてつもなくつらいことだった

パニック発作を起こして以来ほぼ一人では乗ることのなかった電車に乗り、一人で美容外科に行き、大嫌いな注射(麻酔)を打って、怖かった軟骨ピアスをあけた
私には大きな大きな進歩だった
キラキラ輝いたファーストピアスが耳についているのを見て決心した

軟骨ピアスの似合う女になりたい

病院でも注意されるほど太ってしまった私は何度もダイエットに失敗してきた
その経験から自分が好きな運動でメニューを組んでみた
そして1ヶ月半毎日欠かすことなく続いている
スモールステップと魔法の言葉「まぁいっか」
とにかく自分の心の声を聞いてあげること
無視しない
今、何がしたいかしたくないか
しなくてはいけないことはどれくらいなら頑張れるか
周囲を見るのではなく自分の心の声を聞くようになってずいぶん生きやすくなった

そう、良くも悪くも私の心は一度死んだ
すがり付いた縁、過去の確執、嫌な思い出を手放して
死ぬ前の私はもう戻ってこない
それでよかった
私は昔のしがらみを全て切り捨てて新しい私として生きていく

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