富士登山(長編)
富士山レポート
YAMAP で富士山を登っていた人の夜明けの写真を見ていたら無性に行きたくなり弾丸で登ってきたので、振り返ってみた。
前置き:過去の富士登山経験10回いかないくらい。
山荘に宿泊があるのは過去一度(五合目から山頂までの距離が1番長い御殿場口から登った時)。
早朝明るくなってから開始の日帰りパターンと、日の出を見るために深夜12時前後から登るパターンで、富士宮口/吉田口/須走口それぞれ有り。いや富士宮口は深夜だけかも。
須走口が神奈川から1番行きやすいので過去最多。6合目まで森林があり、山肌以外の登山が楽しめる。帰りは砂走りも出来るので、おすすめかなと勝手に思っている。
福岡から旅行に来たお義父さんと一緒に登った事も。その時、体力に自信のある現役の消防士だとしても酸素薄いのが苦手だと(高山病になりやすい体質)、大変。と言う事を教わった。
富士山を登る体力は丹沢の塔ノ岳登れれば、全然問題無し。普段全く運動しない妻でさえ登れる。なのでランナーの皆さんは正直余裕です。
とは言え3000m級の山なので、夏でも装備してなくて天気荒れたら結構しんどいと思う。ただ登山シーズンなら山小屋開いているし、登山者たくさんいるので遭難はしないかと。
ここから本題の振り返り
日時:2022/07/2(土)1:00〜6:00 自宅出発(23時20分)、自宅到着(7時30分)
登山ルート:須走口から剣ヶ峰までの往復(山頂を一周するお鉢巡り含む)
服装:短パン(ユニクロの水陸両用パンツ←内側がメッシになっているので下着のパンツ無しでこれ1枚、最近はもっぱらこれで走っています)、
Tシャツ、Tシャツの下にメッシュのインナー、アームカバー、トレッキングポール、手袋、帽子、ヘッドライト、靴は先日奥信濃トレイルの為、新調したホカのスピードゴート5(登山後靴を見たらたくさん傷ついていたので、古いシューズで行けば良かったと後悔←9合目あたりからの岩場を、ガシガシ登り過ぎた事が原因)、腕時計、日焼け止め塗った状態、右足首サポーター、左足首と左前太ももサポートのテーピング。
持ち物:トレイル用の10Lのリュック(TR10)。水小分けにして1.5Lくらい。ウイダインゼリーっぽいやつ1個、カロリーメイトっぽいやつ2個、ランチパックっぽいやつ1個、焼きそばパン1個、携帯トイレ(ダイソー)、エマージェンシーシート(ダイソー)、ポケットティッシュ、バッテリー予備、怪我した時に固定するテープ、ランニング用の長ズボン、ランニング用のフード付きウインドブレーカー(コンパクトになる寒さ用の上着)、ウインドブレーカー(雨用)、着替えのTシャツ、サングラス
総括:天気は良く、風もほとんどなかったので、ありがたい事に、持って行った装備は使用せず。
食料は水500mlくらい、ウイダインゼリーっぽいやつ1個、カロリーメイトっぽいやつ1つ、焼きそばパンで済んだ。
山開き前、単独、深夜だったので、結構装備多めで行ったが、なくて困るより、持って行き過ぎたくらいがちょうど良いかなと自己評価。
山開き前だったので、須走口から吉田口と合流する8合目まで人と会ったのは5合目で1人、6合目で1人のみ。(吉田口と合流する8合目で山小屋が開いていて、なぜ?と思ったが7/1〜吉田口は山開き済みだったと、下山して5合目のお茶屋さんのおばちゃんと話して分かった)
吉田口からの合流後は長蛇の列。はあはあ言いながら横抜けさせてもらって100人くらいは抜いたかも?
今回はご来光を須走口/吉田口の山頂でなく、剣ヶ峰で見たが、須走口/吉田口の山頂または9合目の方が下界が見下ろせるのでおすすめ。
朝8時までに家に帰るのが目標だったので怪我なく7時半に帰れたので良かった。
出発前に洗濯物を干し、洗い物をし、ゴミを出し、翌朝の子供達の朝ごはんを用意し、自分が出来そうな最大限の誠意を見せて出発したので、帰宅してからの1日は平和に過ごせた。
番外編:登山中考えた事
富士山を登る2日前の木曜日のことだ。通勤中の出来事でここ最近で最も辛かった出来事があった。相鉄線の二俣川駅から横浜駅に行く急行電車は10分程度止まらない。普段は各停を飛ばしてくれるので有難いと思っているのだがこの日は全く違った。
二俣川駅で電車が出発したと思ったら突然、お腹に激しい痛み。即座に手にしていた携帯電話をしまい目をつぶってすぐ心を沈める。全然ダメだ。ヤバい。漏れる。しっかりしろ。大丈夫だ。ああ意識が遠のきそうだ。痛い。出る。なぜこんな事に。と、何度も波が来た。そのたびに必死に耐え、なんとか死の10分間を乗り越え、トイレで用を足せた経験があった。簡単に書いてしまったが本当に辛かった。この時の事を富士山を登っている最中に、何度か思い出し、この辛さに比べたらめちゃめちゃ余裕だな。と。腹痛を乗り越えると人ってこんなにも自分に自信が持てるようになるのかと。もう2度とこのメンタルトレーニングはしたくないが、いまとなっては少し感謝するくらいに思えてきた。この先ツラい出来事があった時はこのトレーニングを思い出し、乗り越えて行こうと思う。