失言さん
冠省
こんにちは。marです。
なんども言うけれど。(いや、初めてかも)
違うな。わかった!
いつも思うんだけど、が正解です。
そうそう。いつも思うんですが・・
「失言」についてです。
「失言」というのは、ついついうっかり言ってしまった!やべっ!
って言うこと、だと思っていましたが。
其ればかりではないですね。
長い間の年月をかけて積み重ねてきたその人の価値観、日々の蓄積で、少しずつ少しずつズレてきた感覚からでた失言は「この人は普段からそんなことを考えていたんだな」と言うことがバレバレで致命傷です。本人はちょっとずつズレていたことにすら気づいていませんから何がいけなかったのか?まったく理解できないわけです。たぶん。
男性にも女性にも「失言」はありますが、たいていの場合、協調性がなく無神経。周りの人のことを自分より優先して考えることができません。空気が読めない人も多いです。人の気持ちを察することが苦手なんですね。たぶん。
下駄をはかせる、という日本語があります。
男性が家事・育児をすると「いいパパですね」なんていわれるのは「男性であるのに家事育児をする」からであって、女性が同じことをしても評価されません。あたりまえだ!くらいに思われておしまいです。「男性なのにスゴイ」という下駄を履かされているので好感度がアップします。
女性が男性並みの仕事をこなし、成果をあげると「女なのにすごい!」とか言われるのも同様です。「女性なのに大したもんだ!」という下駄を履かされて社内評価がアップします。
男性だろうと女性だろうと、家事育児ができることは素晴らしいことだし、仕事で成果を上げることも素晴らしいことなのです。ことさら男性だから、とか女性だから、という理由で評価される度合いが高くなったり低くなったりすることに違和感を覚えます。
ただ。下駄を履かされている方が、「自分は下駄を履かされているんだな」と気づくことは無いに等しいと思われます。自分の実力が100%認められたと受け取ってしまうのです。ゆえに、家事育児をこなすと公言する男性でも、実は一人よがりだったり中途半端だったりすることで発生する奥様の不満を愚痴ととらえ、話し合ってより良い方に向かう努力を怠り「頑張ってる俺」をよそ様に公言して恥じない、その無神経っぷりがひんしゅくを集めます。女性はわざわざ「家事と育児してます」とか言わないもんね。女性の側も、当たり前だと思われてんだろうな。。と織り込み済みです。
下駄を履かせてもらっている、ことに気づくことは人間として生きる上で大切なことです。わたくしの話を聞いてくれる、のは、わたくしが単に年上だからなのかもしれないし女性だからなのかもしれないし子を持つ親だからかもしれません。
役職とか性別とか経験年数とか学力とか資産家であるとか貧乏人だとか、それが持つイメージに左右されて成果だけを見つめることができなくなる。そういうのも「偏見」ですね。わたくしにも偏見はあると思います。なるべく偏見を排除して曇ったメガネで人を見ないよう心掛けないととんだ失言をかましてしまうこともあるのです。やらかした場合、取り返しがつかないのはもちろん、自分も大いに凹みます。
これを言ったらどうなるか?考えましょう。想像力が大事です。
これを言ったら相手がどう思うか?嫌な気分にさせることは避けましょう。
もちろん、それができてこなかったから「失言さん」が存在するのです
心ある友人や親せきは、「失言さん」に注意したことだってあるはずです。
それでも失言を繰り返してしまったので注意してくれる人は去りました。
いまは、失言さんの周りには失言さんしかいません。みんなが失言さんだと失言が失言でなくからです。なのでひどくなる・増長することはあっても悔い改めるなんてことはありません。たぶん。
最近テレビをにぎわす失言さんの報道を見て、筋金入りの失言さんが言いました。
「こういう人は頭がおかしんだよ。自分が何言ってるかわからないんだな。周りに注意してくれる人もいないんだろう。生まれつきなのかね?どっかで勘違いして、自分は偉いとか思っちゃったんだろうな、若造が。」
その通り!あなたわかってないもの。それに、いまの、失言ですよ!
と、言ってみたかったが言わないでおきました。 不一