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セナのCA見聞録 Vol.22 救命処置

人間は頼まなくてもちゃんと無意識に心臓が動き、呼吸をしているおかげで生きていくことができます。

しかし、この機能が停止すると、当然のことながら死に至ります。

上空を飛行する機内で乗客が意識を失ったり、脈拍や呼吸が停止したりした場合、私たちCAが応急対応する方法が二つあります。

一つはCPR。もうひとつはAED (自動体外式除細動器)の使用です。

CPRとはCardio Pulmonary Resuscitationの略で、心肺蘇生法のこと。具体的には、人工呼吸や心臓マッサージなどをさします。

トレーニングの場では、赤い巻き毛のアニーという訓練用のマネキン人形が使われました。残念ながら幼くして亡くなった実在した少女の名と教わったと記憶しています。このアニーちゃんが事故にあったとき、CPRが即座に正しく行われていたら助かった可能性が高かったのにと、彼女の両親らがCPRを一般の人にも広めるよう活動を始めたと聞きました。

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