セナのCA見聞録 Vol.3 訓練 美味しい授業
おいしい授業がありました。
First Class Dining - ファーストクラス ダイニング
仕事としてファーストクラスでのサービスを提供する側に立つ者として、ファーストクラスとはどういうものなのか、実際にそのクラスのサービスや雰囲気を経験することが必要。
ということで、市内の高級ホテルのレストランでフォーマルなお食事を頂く、という機会もありました。これも授業の一環。
この日はドレスアップすることになっていました。
みんな気張ってお化粧し、きれいなスーツを身にまとい、バスに乗って一路某高級ホテルへ向かいました。
重厚感のあるレンガ造りのホテルに入ると、トレジャー航空様用にレストランが予約されていました。私たちは丸テーブルにグループに分かれて座りました。席につくと、白いテーブルクロスの上にはカトラリーやグラス、ナプキンがきちんとセッティングされています。
日本料理と違い、西洋料理にはテーブルマナーという、あのちょっと堅苦しいような決まったルールがあります。
お皿はテーブルに置いたままいただくとか、料理は口の合うサイズに切ってから口に運ぶ、音を立てないように食べる、皿は移動させない、など結構気を使います。
ナイフ、フォークの使い方、位置等々、いろんな点に注意しながら食べるのは、お箸の国、日本で育った私たちにとっては、少々肩のこる場です。まして、初めてクラスメートの前でいただく正式ディナーなので、みんなそれなりに緊張もしています。ワイワイ、ガヤガヤとは程遠く、みんな粗相無きよう、気をつけて静かにウエイター、ウエイトレスの出してくる料理を無言で食べ始めました。
フルコースの早い段階で、前菜としてグリーンオリーブが出されました。
私はそれを半分に切ろうとフォークで抑えながらナイフを持つ手でカットしようとしたその瞬間。。。
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