音大院生の阿鼻叫喚さんにレッスンをしてもらった話
きたる11月3日はエリーゼ音楽祭の本選があります!
はじめは「大人だけど、アマチュアだけど、自分もコンクールに参加してみたい」という気持ちで思い切ってエントリーしたのですが、期せずして予選を突破して本選へ進むことができました。
最初は全国大会で、しかも舞台が700席以上もあってプロのピアニストの方も演奏されている第一生命ホールということに怖気付いてしまったんですが、
どうせ出るならベストを尽くしたい!
こうなったらとことん “エリーゼのために” を極めたい!
本気でやるからには自分にできる最高の演奏をして金賞を取りたい!
と思うようになりました。
そんなこんなで自分なりに練習なり研究なりに取り組んでいたところ、同じピアノサークルのメンバーで現役の音大院生の 阿鼻叫喚さん が声をかけてくれてレッスンをお願いすることになりました。
今回はそこで気づいたことについてご紹介したいと思います♪
今まで気付いていなかった自分のクセ
レッスンで教えてもらった内容はたくさんあるんですが、一番大きな学びは自分でも気づいていなかった「身体のクセ」を教えてもらえたことでした。
具体的には、
手首や肘、肩の力み
手の甲が浮きがち
指に重さをかけられていない
45の指が弱くて123の指とタッチが違う
などです。
身体のクセ以外では、和声についての理解や解像度が高まったことや、曲に入るときの呼吸の仕方が明確になったのもすごく嬉しい収穫でした。
「キレイな音を出すこと」と「芯のある音を出すこと」
先ほど紹介した「身体のクセ」がどうしてできたのかというと、自分なりにネット上の情報で学んだ「キレイな音の出し方」をやや拡大気味に解釈して実践してしまっていたことが原因でした。
この「キレイな音の出し方」は、ある方がおっしゃられていた「前腕を吊り上げて鍵盤をすくい上げるようなイメージで弾く」というものです。
※僕の記憶で書いている&僕の解釈が入っているので実際にその方がお話しされていた原文とは異なります
この弾き方をずっと自分なりに試行錯誤していたんですが、阿鼻さん曰く「その話はすごく分かるものの、それを意識しすぎて他の基本的な部分が置き去りになってしまっている」ということでした。
どういうことかというと、ピアノを弾く要素の中には「キレイな音を出すこと」と「芯のある音を出すこと」があって、僕は「キレイな音を出すこと」にしか意識が向いていなくて「芯のある音を出すこと」に全く目を向けられていなかったようです。
結果として、手や腕が浮き気味になって、指からは鍵盤へしっかりと力を与えることができず… という弾き方になってしまっていました・・・
SNSで知って自分なりにすごく共感すると思っていた知識を、自分が間違って実践してしまっていたことはショックな気持ちもありましたが、そもそも間違っていることに気付けないとそれを直すことはできないので阿鼻さんに気付かせてもらえてよかったです!
これから気を付けること
身体のクセを直すために教えてもらったことの一部を紹介すると、
もっと指に重みをのせる
手の甲や肘の動きを抑える
手首、肘、肩の力を抜く
といったことがあるので、この辺のことを少しずつ改善できるように意識して練習に取り組んでいきたいです。
そして、阿鼻さんに教えてもらった内容を思い返していたら、昔見たピアニストの 佐野しもん さんのショート動画の内容を思い出しました。
演奏中に身体が緊張してしまう点については、こちらの動画が参考になりそうで、
弾き方については、今まで「キレイな音を出すための身体の動き」ばかり意識してしまっていたんですが、「身体の動き」よりも「出ている音がいい音かどうか」にもっと注意を向けるようにしたいと思いました。
おわりに
阿鼻さんのレッスンを受けて一番良かったと感じるのは、自分の考えや解釈を伝えて、その内容について納得できるまで話し合ったうえで、表現の方向性をつかめたことです。
細かくなってしまうので割愛したんですが、エリーゼの弾き方についても本当にたくさんのお話ができて、気が付いたらあっというまにレッスンが終わる時間になっていました。
阿鼻さんとのお話を通じて、自分にない感覚やイメージ、質感を感じられたことはまさにプライスレスだったと思います。
もちろん、普段レッスンをして頂いている先生方からもたくさんのことを教えて頂いているんですが、人それぞれの見るポイントや考え方、強みなどがあると思うのでこういった機会は今後も折を見て作っていきたいです♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?