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おいしいごはん食べれば みんな『幸せ』|”あやかしごはん おおもりっ!”感想

本記事は、「あやかしごはん おおもりっ!」について語っている記事であり、ネタバレを含みます。
総合感想以下はネタバレを含みますので、ご注意いただけると幸いです。また、物語の核となるネタバレに関しては感想の前にワンクッション置いています。


あらすじ

おいしいごはん食べれば みんな『幸せ』
父を亡くし、母子家庭で育った主人公。その母親も亡くなり独り身となった主人公の前に、父方の祖母の知人と名乗る1人の男性が現れる。それはかつて祖母の家で出会った妖狐だった。引き取り手がない主人公は彼と一緒に過ごすため引っ越すことに――。引っ越し先には、7歳になる子どもと主人公と同じ年くらいの双子の兄弟。彼らと住む事になった主人公は妖狐の営んでいるご飯屋さんを手伝うことになり…。そんな日々の中で主人公は様々な人やあやかしと出会い交流を深め、そして恋に落ちていく。

あやかしごはん (honeybee-cd.com)

主人公性格変動システム

あやかしごはんは、少女時代の選択によって成長した後の主人公の性格が変動する「主人公性格変動システム」というものが導入されている。この性格が重要であり、性格によって「人間編」「あやかし編」という2つのルートに分岐することになり、攻略対象も変わってくる。
【人間編】
主人公が内気な性格になった際のルート。主に学校を舞台として展開されていく。(攻略対象)謡、萩之介、蘇芳
【あやかし編】
主人公が活発な性格になった際のルート。主に吟さんのお店が舞台となっていく。(攻略対象)詠、真夏、浅葱

総合感想

優しい世界観の乙女ゲームを探していた際に見つけた本作。最初は購入するか迷っていたのですが、第六感が「絶対好きな作品になるぞ」と言っていたので購入を決めました。実際、今まで遊んできた乙女ゲームの中でも上位に来るくらい好みの作品であったので感を信じて良かったです。ここ数年でも大成功した買い物だったと思います。

個人的に、かなり癒されるゲームだった感じがしました。基本的に優しく素直な人物が多く、安心しながら進めることができます。疲れた心に癒しを与えてくれる一作でした。けど単調というわけではなく、癒されながらも泣ける場面も多々あります。本編でも号泣していたのですが、ある人のおまけシナリオでここ数年で一番泣いたのでは?ってくらい号泣したので隅々まで油断できない作品です。
 
攻略対象、全員魅力的で「誰が推しかなんて決めれないよ…」っていう状態のままクリアしました。最後まで遊んだ主観だと、詠と浅葱くんがかなり好みの上位にいる気がします。浅葱くんに関しては、クリアした後も心に残り続けていて、寝る時以外は「浅葱くん…」ってなってたのでかなり好きかもです。この感覚、すごい久しぶりでした。
※ちなみに他に攻略後、数週間にわたって余韻が残ってたゲームのキャラはジャックジャンヌ 《 JACKJEANNE 》の世長くん√。
 
攻略対象以外で言うと、綴くんが大好きです。綴くんがお話ししてくれるたびに「かわいい」って涙ぐんでました。私の甥っ子になってほしい…、真夏さんが羨ましい…ぐぎぎ。
可愛いポイントありすぎるので、最後の方に綴くんの「ここ可愛く&好きポイント」をまとめました。

ネタバレあり感想

攻略順は「謡⇒真夏⇒蘇芳⇒萩之介⇒詠⇒浅葱」でしたので、キャラに対する感想もその順番です。
プレイ時(半年前)のメモを頼りに感想をまとめていますので、内容やセリフに関してミス等があるかもしれません。その際は、申し訳ございません。


少女時代感想

序盤に泣かされると思っていなくて油断していたのですが、無事泣かされました。作中で泣いた場面上位に食い込むくらいの号泣ぷり。おばあちゃんとかおじいちゃんが孫に愛情を向ける話に弱いです。温かさで涙が大洪水。あと、吟さんの優しさが染みて涙を助長させてました。
この時点で吟さんが良すぎて「どうして攻略対象じゃないんだ」と思ったりもしましたが、全て踏まえたうえでは吟さんは見守ってくれる立ち位置がベストだと気づかされました。

・人間編の選択肢 感想
人間編に行くために内気な選択肢をしていくんですが…普段ならその選択肢と反対を選ぶことが多いので言動の違いに苦しみました。
吟さんと気まずくなり始めた凛ちゃんにスミさんが偏見について語ってくれてる場面がありますが、あのセリフが一番印象深いです。「偏見を持たずに生きてはいけないけど、その偏見を意識して向き合うことが大切」というスミさんの教えを心に刻むべく、しっかりメモ帳にメモしました。
吟さんと仲直りできないまま、後悔を抱えたまま夏が終わるの悲しい……

・あやかし編の選択肢 感想
選択肢によって、こんなに変わるんだと驚きながら進めました。
個人的に人間編と同じで吟さんに謝れないまま帰宅していくと思っていたので、展開が違いすぎて「え?」って戸惑いぱなしでした。成長後に大きく変わって、少女時代編は共通の流れと思っていたんですが、もう既に違うんですね…。
最後の夜に三人で仲良く並んで眠りについてるの良すぎて、幸せな気持ちが溢れてきます。ここが理想郷。永遠にその生活をしてほしいと思いつつも、そうはいかないわけで、凛ちゃんはあやかしのお友だちに見送られながら幸せな思い出に包まれて帰っていきます。
お別れの所がとんでもなく悲しくて…。この時点で二周目ですので、スミさんともう二度と会えないのを私は知ってしまってるんですよね…。スミさん…ずっとここにいてくれよ…長生きしてくれよ…。


人間編(共通)感想

人間編では凛ちゃんが、人の温かさを享受できるような話になっているような気がします。最初こそ心の壁がある凛ちゃんでしたが、打ち解けてくるとより一層に可愛いんですよね。
 
個人的に文化祭の劇の役割変動がめっちゃくちゃ笑いました。王子様が謡ってとこまでは「まあ、そうか」ってなってたんですけどお姫様が蘇芳のときに爆笑。乙女ゲームだと主人子ちゃんがお姫様ポジションになるイメージがあったので「そっちか」と予想外に面白かったです。結局、蘇芳が失踪しちゃって「やっぱり凛ちゃんがお姫様する流れなんだ」と油断したら、詠がお姫様になったのでまた爆笑。この劇を吟さんと綴くんも観ているというのが面白さのポイントをあげている。謡の不憫さが可愛くて大好きな流れでしたね。

人間編ですと、学校が舞台という事もあって凛ちゃんと謡たちとのわちゃわちゃがあって楽しかったです。凛ちゃんが珍しく笑った時に蘇芳以外は笑顔を見逃したので、凛ちゃんの笑顔をどうしても見たがるところとか好きでした。


あやかし編(共通)感想

人間編とは打って変わって明るい凛ちゃん。紅葉村へ行くという決断が速いですし、友達もたくさんいたり、荷物たくさん持ってワクワクだったりと人間編とのギャップがすごいです。ニコニコ笑顔が素敵な凛ちゃん、可愛い。
 
真夏さんが卑怯だという話は、この後でするんですけど…共通でも「真夏~!」ってなりましたね。原付で転んで怪我した真夏さんに凛ちゃんが絆創膏あげたときのセリフが衝撃でしたね。「しょっちゅう貰いに行くことになりそうだけど君に会えるなら、それでもいいかな」ですって。ええ!?まだ共通ですよね?ってなりました。最初からエンジン全開か?と思ってたら綴くん含めて三人で手を繋いで帰るスチルも出てきて、共通ですよね?と再度思いました。これで、まだ√入ってないのは驚き。 
 
お風呂でのぼせた凛ちゃんをお姫様抱っこした詠のことも忘れてませんよ。あれも衝撃でした。まだ共通ですよね…?あやかし編、ときめきのダークホースが多くて怖い。
雪だるまから声が聞こえたから雪だるまが喋ってると驚いてる凛ちゃんを見かけて面白いと笑っている浅葱くんも可愛かったです。浅葱くんの笑顔ってなんでこんなにかわいいの?と思いながら静かにスチルをスクショしました。スマホに転送して、時折眺めてはニコニコしてます。


謡√(おまけシナリオ込み)感想

明るくて考えなしに突っ走るようなイメージがありますけれど、意外と物事をしっかり見ていて兄貴肌なところも垣間見える頼もしいキャラクターでした。随所随所で奥手な所もあって可愛らしかったです。
 
冬休み中に謡のことばっかりみていたりと何かと意識し始めている様子が見られる凛ちゃん。冬休み明けにみんなの人気者の謡を見たときの凛ちゃんが「冬休みは自分たちだけの謡だったから皆に取られた気がして寂しい」とモヤモヤし始めるところで「恋だよ!恋!」と叫んでしまいました。気づいてくれと思いつつも、こういうじれったさが乙女ゲームの旨味です。
 
矢守さんとの色々があって、謡との距離が縮まっていく過程というのが良かったですね。そのおかげで凛ちゃんが恋心を自覚して、あやかしと人が恋をするというのはどういうことかと考えさせられていきます。謡も「あやかしと人間が一緒に生きていけないこと」が分かっていて「なんで、凛は、人間なんだよ…」って悩んでいて見ているこっちも苦しくなってくる…でもこういうのが良い。種族差や寿命差で悩みぬいて、きちんと決断を出すことで結ばれたときの尊さが際立つ。
 
鬼との対峙では、謡が凛ちゃんを絶対に守ると戦いに挑んでる姿に心打たれます。「愛想も可愛げもないし卑屈ですごく腹立つけど、それでも生まれて初めてできた大事な人」という風に凛ちゃんのことを想っていて、「謡、かっこいいよ」と心のペンライトをふりふり。
頑張っているけどピンチになってしまう謡、そこに凛ちゃんが「謡を一人にはしない」とやってきて、凛ちゃん成長したなあと泣きそうになりました。ちょっと前の凛ちゃんなら言えなかったセリフが出てきて、皆との関りが謡との関りが凛ちゃんを変えたんだなとしみじみします。
 
しばらく目を覚ましていたなかった謡が目を覚まして、凛ちゃんと想いを伝えあうところで興奮が抑えきれませんでした。すごい良い雰囲気じゃん、もっといちゃつけと思っていたら、2人してお腹鳴るという。てっきりキスの1つでもするのかと思っていたのでズコーって感じでした。でも、これはこれで微笑ましくて可愛かったです。
 
ベストエンド(2週目)で、凛ちゃんが謡の頬にキスして「夢だったら、こんなにドキドキしないでしょう?」って言った瞬間にスタンディングオベーションでした。凛ちゃんが積極的でかわいい。謡も頑張って凛ちゃんにキスしようとするんですけど、詠たちに妨害されてキスできないというのが最後まで謡らしくて良かったです。不憫でかわいい。
 
個人的にはグッドエンドも好きでした。眠っている凛ちゃんが可愛くて、額にキスして満足している謡の可愛さたるや。
 
【おまけシナリオ】
やきもち妬く謡が最高でしたね。ケイにお菓子あげるのを見て嫉妬していたと…かわいい!凛ちゃんも謡には大きなカップケーキでピンク色の砂糖でとびっきりのメッセージを書いていると来たもんですからかわいいのてんこ盛りです。


真夏√(おまけシナリオ込み)感想

一見するとおっとりしているのでのんびりした恋愛過程を楽しむのかなと思っていたら、そうでもなくて驚かされました。序盤から凛ちゃんへの想いが溢れて隠せていませんよね。「ずるいよ~この人~」と思いながら進めていました。本当にずるい。凛ちゃんへの愛情と、凛ちゃんへを大切に想うがゆえの切なさと儚さが詰まった話だったと思います。  
 
凛ちゃんは真夏さんに惹かれていきますし、真夏さんも凛ちゃんに好意がありそうな言動なんですが、どこかで一線引いている感じがしたまま話が進みます。バレンタインデーで本命は受け取れないとなった際に不穏さが醸し出されます。事情があるのは分かっているんですけど、本命受け取れない?嘘だろう?膝枕までしたのに?となりました。膝枕までしたのに…!?悲しそうな凛ちゃんを見ていると私も心苦しかったです。そんな中で、様々な感情が溢れて真夏さんに告白した凛ちゃん。真夏さんも好きだと言ってくれるんですが「俺たちは結ばれない運命なんだ」とも告げられます。
 
両想いになったと思ったら、こっからが本番ですと言わんばかりに不穏さが溢れていきます。藤原真夏と凛姫の話が個人的にぶっ刺さったので切ないですけど読んでいて楽しかったです。獏との関係に決着をつけて、藤原真夏と凛姫、真夏さんと凛ちゃんが幸せになれて良かった。
 
真夏さん√は割と悲恋エンドも好みでした。ハッピーエンド以外認めねえぞっていうスタンスが自分の中で根強くあると思っていたのですが、意外に悲恋とかバッドも好きになれるかもしれないという新たな可能性に気づかされました。
 
運命的な恋愛模様は個人的に大好きなので話の雰囲気とか好みの部類だったのですが、2人目に攻略してしまったために別の√で真夏さんを見るたびに「真夏さん…」と何とも言えない感情が湧き上がるように…。いろんな方の推奨順無視したので自業自得です。だって、あやかし編の凛ちゃんが気になってしまったから…欲に負けたんです…。
 
【おまけシナリオ】
いちゃいちゃしてました。真夏さんがすごく男の人でドギマギしてしまう凛ちゃんが可愛いです。それで距離が空いちゃうんですが、凛ちゃんはきちんと謝ります。そんな中で真夏さんが凛ちゃんのそういう初々しいところが大好きだよと言うんですよね。甘い、甘いけど私が凛ちゃんを守らなきゃという庇護欲も出てきてしまいました。FDどうなるんだ…。


蘇芳√(おまけシナリオ込み)感想

真夏さん√を経た後だったので、蘇芳√も警戒していたんですが…杞憂でした。蘇芳がひたすらに猫ちゃんしてて可愛かったです。読んでて一番真相から遠い感じがしました。
 
人のことを名前で呼ばない蘇芳シリーズが好きなのですが、うるさい犬(謡)と暗い犬(詠)は何となく直接的な感じがするんですけど、ぼた餅(萩之介)がセンス良くて好きですね。名前がおはぎみたいだから、ぼた餅ってかわいい。でも、凛ちゃんのことは「凛」って呼ぶんですよ。ドキン…なんて素敵なんでしょう…。
 
こたつで寝てる蘇芳の横で凛ちゃんが読書するんですけど、凛ちゃんが「次は『吾輩は猫である』を読もうかな」という風なことを言った時に蘇芳が「違うだろ。お前はニンゲンだ」とツッコミを入れるところが好きなんですよね。2人の関係性が明示されているような気がします。実際、この後から空き教室で凛ちゃんが読書していると決まって蘇芳がやって来て眠っているというような可愛い日常の一コマを紡いでいきます。

蘇芳「むくれるな。ほっぺが饅頭みたいになってるぞ」
凛(…ま、まんじゅう?)
蘇芳「バカめ。冗談だ」

個人的にかわいくて好きなやり取り

そんな日々にも変化が…。凛ちゃんと趣味が合う先輩が現れたのです。正直、笹川先輩良い人そうなので個人的に好きです。様子がおかしい蘇芳、仲良くなっていく凛ちゃんと笹川先輩、そんな中で笹川先輩が怪我をして――?という風に紆余曲折ありましたが、蘇芳の心の中にある寂しさを溶かすように凛ちゃんと結ばれていきます。
 
接吻の流れで「蘇芳のバカ!」という凛ちゃんがとてもかわいいのですが、その場面で吟さんが朗らかにしているのも良かったです。
 
オヤジさんとの関係性も良かったですし、凛ちゃんと出会ったことでオヤジさんが教えてくれた恋を知ることができた蘇芳が愛おしいですね。
 
【おまけシナリオ】
笹川先輩が元気そうで安心しました。話し方といい、笹川先輩が好きなのでビジュが欲しい。笹川先輩のビジュください。
笹川先輩をお見送りする時に後ろからじーっと見つめてくる蘇芳の可愛さたるや…。最後までほのぼのとしたカップルで可愛らしかったです。


萩之介√(おまけシナリオ込み)感想

萩之介は共通から割と天然たらしというか紳士感が溢れていたので、恋をしたらどうなってしまうんだと構えながら進めていきました。結果としては、ずるいよ~!この人~!(2度目)のルートでした。√入っても、頻繁に「かわいい」と言ってくるので油断なりません。恐ろしい。けど、言動のたらし感以外は普通の男子高校生という感じがして等身大の恋愛が繰り広げられている気がします。
 
正直、巫女さん姿の凛ちゃんが拝めただけで萩之介√はすでに満足していました。巫女さん姿の凛ちゃん可愛い。私の中で「あやかしごはん 完」になっていました。でも、その後にやってくる特大爆弾があったんですよね。「俺が、凛のナイトになりたかったんだよ」です。トキメキが溢れて止まりませんでした。個々の会話は、よく意味が分かっていない凛ちゃんが芸術点を高め、詠が凛ちゃんに「鈍感」ということで完璧になりました。女の子が鈍感さを発揮するの大好きです。じれたい!!ってなるのが美味しい。
 
父親と何やら壁がありそうな萩之介ですが、その原因であることを教えてくれます。母親が事故で亡くなったこと等を教えてくれます。母親の死をきっかけに家族とご飯を食べるのが苦手になったり、母親の死にあやかしが関係ありそうだからとあやかしを探したりしているとのこと。
 
この√最大の可愛い、それは謡・詠・蘇芳が凛ちゃんと萩之介を二人きりにしようと露骨に行動するところです。露骨に棒読みで言い訳して三人でその場を離れたり、帰り道では三人そろって忘れ物したと教室に戻って行ったりと凛ちゃん目線では不可解な行動を続けるんですよね。しかも、謡と蘇芳のせい(おかげともいう)で逢引することになったりと…三人のお節介がとってもかわいい。この逢引のおかげで萩之介が凛ちゃんのことを女の子だと認識したのでナイスアシストなのかもしれないです。ていうか、その瞬間まで女の子だと意識してなかったということ…?あの言動の数々はなんだったんだ…萩之介のたらし具合が分かって怖くなりました。
 
この後は家族の話になっていきます。産まれてきていないと思っていた妹があやかしの優しさで命を紡いでいたり、萩之介が母親の真相を知れたりしていきます。桜ちゃんが萩之介さん呼びからお兄ちゃん呼びになるところで感情爆発しました。再会できて良かった。
 
萩之介の凛ちゃんへの気持ちを聞いて凛ちゃんが泣きだしてしまうんですが、泣いた理由が「嬉しいから困る」なのが可愛い。その後にやってくる「バカ」も可愛さで溢れていて大好きです。
 
浅葱√後の差分として好きな会話が↓です

萩之介「はい、ごめんねのチュー」
凛「…っ!お、怒った!」 
萩之介「いてぇ!」

これです。凛ちゃんの「怒った!」の言い方があまりにも可愛くて悶えました。凛ちゃんは怒っても可愛い。
 
ベストエンドにて、自転車の二人乗りするのが青春って感じで素敵でした。凛ちゃんが二人乗りを法律違反って言っちゃうのもらしくて良い。
凛ちゃんが可愛くて、でも運転しているから何もできない萩之介が自転車のスピードを上げて「俺、今すげー幸せだーっ!」って叫ぶものだから私も感想書いてたメモに「青春だーーーーー!」って心の叫び書いてしまいました。あまりにも眩しい。
 
【おまけシナリオ】
油断していたんですが、すごかったですね…。語彙力なくなります。
萩之介なんて呼べません、萩之介”さん”です。FDどうなるんだ…(2回目)


詠√(おまけシナリオ込み)感想

人間編だと冷静で頼もしいので大人っぽく見えていましたが、あやかし編だと等身大で子供っぽいところもあり可愛さが溢れていたなと思います。なんかラブコメでありそうな展開があったり、ツンデレを満遍なく発揮していて「ひゅ~!楽しい~!」ってなりながら進めていきました。個人的に、詠みどの√でも綴くんとのやり取りでお兄さんのように振る舞っているのが好き。
 
クリスマスパーティー辺りで喧嘩したり、眠れない夜に2人で話して距離が近づいたり、初日の出を一緒に見に行ったりして仲良くなっていきます。詠、ツンってしながらも分かりやすくデレてくれるので可愛いんですよね。でも、喧嘩した辺りで「喧嘩しないで~」となりリアルで2日くらい期間が空きました。何をしていたかというと、無性に「神様はじめました」を読みたくなって読み返してきました。あやかしごはんと直接関連があるわけではないですが、読了後はあやかしごはんへの解像度が上がった気がします。
 
さて、ついに問題のシーンがやってきます。凛ちゃんが天狗紅蓮の嫁にされそうになるのです。正直「お前さんを嫁にするぜ」という展開は割と好きなのでテンション上がりました。嫁にされそうなヒロインを見て、ヒーローが自分の想いに気づいたり感情乱されている様子を見るのが好きなんですよね。そこから関係性が進展していくのが良き良き。
でも、振られた側にも幸せになってほしいので(色々と強引だったとはいえ)紅蓮の幸せも願っています。かといって、ヒロインを引きずり続けるというのも嫌いではないのでヒロインを想いながら生き続けてほしい気もします。幸せにしたい私と幸せにならないでほしい私の葛藤。
 
神様に詠の過去を教えてもらったことで双子がどうして片目であるか等を知ることができるのですが、凄い悲しいんですよね。時代が移り変わると人が変わっていくというのは理解はしているのですが、人の温かさを知ってしまったばっかりに冷たくされてしまった時のショックは計り知れないと思います。あやかし側を想うと切なくて悲しいです。
 
紅蓮の件は凛ちゃんと詠の想いの強さで乗り切ります。凛ちゃんは詠を守ろうと、詠は凛ちゃんを守ろうとお互いに行動していくとこが良かったです。守られる女の子も好きだけど、相手のことを守ろうと懸命に動く女の子も素敵。でも、お互いに犠牲にならなくてもよいんだよ…と思ってたら吟さんが代弁してくれました。流石、吟さん、大好き。
 
ベストエンド(1週目)は一緒にお昼寝していて素敵だったんですけど、如何せん、この後の展開が辛いのは分かりきっているので辛いんですよね。日付が表示されたときに「いやだ~~~~~~!」ってメモ書いてしまうくらいには進めたくなかったです。このまま仲良くお昼寝してて。頼むから。案の定、苦しくて号泣しました。凛ちゃんが生きていることに対して柔らかい声色で語り掛けるのやめてくださいよ…。
こんなにいやだとか苦しいとか言っていますけど、凛ちゃんに対する詠の想いが素敵だったので割と好きな終わり方でもありました。ただ心が苦しかったので2週目を回収する時は一番最初に詠の元へ向かうぞと強く決意しました。もちろん、ちゃんと有言実行して2週目をすぐに回収しに行きました。詠がきちんと隣にいること、そうして幸せそうに2人で笑っていて安堵です。永遠に幸せであれ。
 
個人的に詠√は謡に対する解像度が上がったような気がします。謡√でも優しかったんですけど、別の側面から男前というか精神的に大人で優しい人な面が見ることができて良かったです。詠は彼氏になってほしくて、謡は旦那になってほしいなという感想を抱きました。強欲ですけど。 

【おまけシナリオ】
おまけシナリオに関する私の感想が「とんでもない萌えの塊」「とんでもねえもんオマケにしたな」「特大”萌え”だった」しかなかったです。でも気持ち分かります。それ以外に言うことない。


浅葱√(おまけシナリオ込み)感想

やってきました、一番ミステリアスな浅葱くんが。どういう展開になるのかというワクワク感と不安感で進めていきました。浅葱くん√は各√で仄めかされていた真相への欠片を1つ1つかき集めていくような真相√なんですが、真相に気づいてくると進めるのが苦しいんですよね…。
 
クリスマスパーティーに倒れて凛ちゃんの部屋で休んでいる時に見かけたぬいぐるみの目を見て何かに気づく浅葱くんや紅葉村での生活が夢だったら君はどうすると凛ちゃんに問いかける浅葱くん等、トキメキの中に真相への鍵が散りばめられています。つ、つらい…。そして、浅葱くんがあまりにも儚すぎる…。
 
つらいので、可愛いポイントを書いてから泣いた箇所について言及していきます。可愛いポイントも全て知った上だとある意味苦しいという事実からは目を逸らします。浅葱くんと初詣に向かいながら雑談をするのですが、凛ちゃんがお餅を食べすぎちゃったことに対して浅葱くんは「凛は食いしん坊さんだね」と言うんです。食いしん坊でなく、食いしん坊”さん”というところが良い、可愛い。

美緒ちゃんの探し人を探すために浅葱くんと山道を歩くのですが、浅葱くんは紳士的で凛ちゃんが歩きやすいように草木を避けてくれています。浅葱くん!と叫ばずにはいられません。そして倒れた木を乗り越えるために凛ちゃんを抱き上げる浅葱くん。ここでも浅葱くん!!と叫ばずにはいられません。凛ちゃんも”線の細い印象だけど、男の子なんだよね…”と気づきます。私、女の子が対等だと思っていた男の子の逞しい一面をみて「男の人なんだ…」と気づくの大好き。こんな紳士的で男らしさをだしてきた浅葱くんが「肩に虫がいる」と嘘を言うのも子供っぽくておちゃめでかわいい。いたずらっ子にもほどがあります。
 
恋とは何かを考え始める浅葱くんですが、凛ちゃんに対しての想いは間違いなく恋で、愛なんですよね。時間がないとか言わないで凛ちゃんと二人で幸せになって…。体調不良にならないで、元気で幸せになって…。
 
ある日を境に浅葱くんは姿を見せなくなるのですが、凛ちゃんが怪我をして浅葱くんの名前を数回呟くと「君が僕に会いたいと思ったら、必ず、僕は現れるって言ったでしょ」と現れて凛ちゃんを抱きしめてくれるんですよね。確かに言ってました、会いたいと願ってくれた時に現れるって…。でも、この現れ方はかっこよすぎます。 
 
※ここから先、真相について明確に触れています。真相は、まだ知りたくないよという方はご注意ください。
 
ここから真実を知っていく展開になっていきます。結論から言うと、紅葉村は土砂災害によって壊滅しており現在の紅葉村は土砂災害を生き延びた吟さんたちが作り上げた虚構世界というわけです。そして、浅葱くんは桜の木が生み出したあやかしであり、紅葉村の記憶そのものであると教えてくれました。虚構世界のイレギュラーは凛ちゃんであり、紅葉村がループから抜け出すための鍵でもあるのです。紅葉村を救うために過去へ戻る凛ちゃん、浅葱くんが過去へと送り出してくれます。白い空間に二人きり、浅葱くんは優しく色々なことを語ってくれます。楽しかったことや今まで凛ちゃんを見守ってくれていたこと、凛ちゃんへの想い…色んなことを語ってくれたのです。
 
過去でのやるべきことを終え、現代へ凛ちゃんが戻る時に浅葱くんは凛ちゃんの望んだ未来へ送ってくれます。でも、そこに浅葱くんはいないのです。ループが生み出した存在である浅葱くんは、過去が変わると存在できなくなるのです。ここからはずっと浅葱くんの優しい声で想いを語っているシーンが続きます。凛ちゃんと一緒に入れて幸せだったから、どうか凛ちゃんが幸せであるようにと願い続けるのです。この一連の流れは、ずっと泣いていました。なんなら自分のメモに残していた一連のセリフを見て、思い出し泣きしました。凛ちゃんへの想いを抱えながら、凛ちゃんの幸せを願う浅葱くんの儚さと優しさと美しさは語ろうと思っても語れません…。
 
クリアした後に、あなたが望む未来へと案内しますという文字が表示されました。浅葱くんと別れて直後の表記でしたので、「浅葱くんは!!」と心の中で泣きながら叫びます。私が望む未来は浅葱くんがいる未来で、私が幸せにしたいのは浅葱くんなのに…浅葱くんはどこですか…。そこになければ、ないです…浅葱くんはそこにはいません。どうかFDの方で浅葱くんを幸せにさせてください…頼みます。
 
かなり心が苦しいんですが、物語としては最高に美しい終わり方だと個人的には思っています。本編中に奇跡が起きて浅葱くんが消えないまま存在し続けても「良かった」とはなるんですけど、ここまで心に余韻が残らなかったのかなって。だから、「あやかしごはん」を彩るうえではこれで良いのだと思います。
とはいえ、それはそれ。オマケやFDではハッピーなその後を見てみたいので、お願いします。幸せそうに2人が見れますようにと星に願うばかりです。
 
【おまけシナリオ】
信じてました!ありがとうございます!桃源郷はここにあった!
「よろしくね」という言葉だけで泣くことは後にも先にもここだけかもしれません。その一言が重くて儚くて尊いです。


その他のおまけシナリオ 感想

おまけシナリオに関しては、感情面の感想だけ書きます。というわけで、そこまでネタバレはありません。
【あやかし編】
綴くんの成長に涙が溢れます。すくすく元気に大きくなってくれ。吟さんの綴くんに対するセリフに泣かされる人間はここにいます。
【人間編】
凛ちゃんにあるお願いをする綴くんがとにかく可愛いです。あと、皆から愛されている凛ちゃんが愛おしい。
【神様】
上記の感想では文字数が多くなることを懸念して書かなかったんですけど、神様もかわいいですよね。プリチーです。足音がぴょこぴょこして好き。
【吟さん】
でました!本編含めて考えても、一番泣かされたシナリオが!浅葱√で号泣の最高潮かなと思って油断しているところにやってきたシナリオです。
色んな人の温かさと想いが繋がって吟さんは今ここにいるんだなと知ることができたお話でした。優しい吟さんもまた、誰かの優しさに助けられていたんだなと思うとしみじみします。


綴くんについて

綴くんが大好きなので、可愛い・好きポイントを最後に書かせてください。すべての√からピックアップしてくるので、全体的にネタバレ注意です。頑張って厳選していますが、それでも長いので注意です。

【人間編 共通】
・今までご飯を食べていなかった凛ちゃんがご飯を食べているので珍しそうに見ている綴くん。凛ちゃんに「…おいしい?」と問いかけて「おいしい」という返事を貰うと「…えへ」と言ってくれる綴くん。
・みんなで餃子作り。餃子を包む時の「…むぎゅ」という声の可愛さと餃子を食べている時の「ぱりぱり…」の可愛さ。
【あやかし編 共通】
・おててぱっちんしているスチル、笑顔の吟さんときょとんとした顔が可愛らしい綴くん
・凛ちゃんがご飯だよと呼びかけると「はぁ~いっ」と返事してくれる綴くん
・みんなでカレー作りするときに「…おねえちゃん…にんじん、入れないで」とお願いする綴くん。
・可愛い百ちゃんと可愛い綴くんが生み出す激きゃわ空間
【謡√】
・ハタ揚げが楽しかったのか、一生懸命に吟さんにお話ししている綴くん
・グッドエンドにて、目を覚ました謡に「うーちゃん、元気になって、よかった」という綴くん
【真夏√】
・バレンタインデーに興味津々な綴くん。凛ちゃんに「おねえちゃんはボクにチョコレートくれるの…?」と聞いて「もちろん」と凛ちゃんが答えると「ふへへ~うれしい…」とはにかんでくれるところ。
・目を覚まさない凛ちゃんを想って、凛ちゃんが早く元気になるようにとお見舞いの絵を描いてくれているところ。
【蘇芳√】
・大きなカブみたいに蘇芳を引っ張るときに「はなちゃんひっぱるの、たのしそう」と言って、皆と仲良く引っ張るところ
・エビ食べたがる綴くんとエビの殻むくのを手伝ってあげる吟さん
【萩之介√】
・お守り販売している凛ちゃんの元へやってきた吟さんに抱えられている綴くん
・ぼーっとしている凛ちゃん、その凛ちゃんの分のデザートを取る謡に対しての「うーちゃん、よこどりはメッだよ」という一言
【詠√】
・雪を運ぶ綴も可愛いけど転ばないか心配だしと甥っ子バカを発揮させた真夏さんに対する「ボク、ころばないよ?ころんでも、今はゆきがあるからいたくないもん」という返事。
【浅葱√】
・浅葱くんと凛ちゃんが作った料理に対して「にんじん、苦手だけど…おねえちゃんとあーちゃんが作ったものだから、頑張って食べる」と言ってくれて、「…甘い。おいしい!」と言ってくれる綴くん。
・ご飯を作ってくれたお礼に絵をプレゼントしてくれる綴くん


最後に

初めてメモを取りながら遊んだ乙女ゲームでもあり、内容的にも好みだったので個人的に印象深い作品でした。普段はオトメイトさんの作品を遊ぶことが多くhoneybeeさんの作品は初めて遊んだので、そう言った意味でも思い出深くなりました。honeybeeさんの作品だと「Starry☆Sky」や「死神彼氏シリーズ」等が気になっていますので、いつか入手して遊べたら良いなと思っています!   
 
FDにあたる”あやかしごはん おかわりっ!”の方も手元にあるので、プレイしたらいつか感想まとめてみたいなと思っています。
感想を書く予定はないですが、トキメキの過剰摂取が起きそうで視聴していなかった”もぐもぐシリーズ”も少しずつ手を出していこうと思います。心構えしなくては…。
それでは、最後に!

あやかしごはん最高~~!!全人類やってくれ~~!!

ということで、拙い文章での初めての感想記事でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

公式サイト:あやかしごはん (honeybee-cd.com)


次回:多分、白と黒のアリス(Vita)感想です

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