身分証明書として小型特殊免許を取った話
小型特殊免許を取った。別にトラクターとかに乗る予定があるわけではなく、顔写真付身分証明書が欲しかったから。
こんな適当な人間が車なんて運転したら絶対事故起こす……と思っているので、私は車の免許を持っていない。マイナンバーカードはもうここまで作らなかったら義務になるまで作らない！という謎の意地で作っていない。
だからこれまで住民基本台帳カードとパスポートで本人確認を乗り越えてきたのだけど、
・住民基本台帳カード
マイナンバーカード登場により死を待つのみになったカード
知名度がなさすぎてたまに使えない
失効まであと1年／新規発行不可
・パスポート
持ち歩かないので緊急時には使えない
10月に失効／海外に行く予定がないので更新してない
やばい。今本人確認があったら死ぬかもしれない。
と思ったので、昔旧Twitterで安く取れる運転免許証として話題になっていたことを思い出して急遽取ってきた。一応、勉強時間2日、費用3,550円で取れました。（1週間は時間取った方がいい。理由は後述）
原付でもよかったけれど、運転する気がない（絶対事故起こす）のに＋5,000円になるのと実技講習受けるのが嫌だったので小型特殊にした。基本的に受ける人がいないので、あらゆる受付で「え、小特？？？」みたいな反応をされて面白かった。一応勉強方法と当日流れを残しておきます。
勉強方法
1. なんでもいいのでテキストを読む
最初、アプリの〇×やりながら覚えたらいいよ、と聞いたのでそうしていたが、普通に効率が悪い。今まで車に興味がなかった何の知識もない人間が解けるわけがないし、×だらけで気が滅入る。
本当になんでもいいので、テキストを使って大体の知識を入れるのがおすすめ。小型特殊免許用のテキストも問題集も存在しないので、原付用でOK。
私はkindle ultimateにテキストがあったのでそれを使った。イラストがわかりやすかったし問題集もついているし、買っても1,000円くらい。
2. ひたすら問題を解く。
アプリでもいいし、模擬試験をしてくれるサイトもあるのでそれでもいい。とにかく解く。
3. ひたすらテキストを読む
模擬試験って正直どのウェブサイトも似たような問題ばかりなので、こんな感じね～というのがわかったらあとはもう知識をできるだけ詰め込んでおけばいいと思う。私はこのターンが短すぎて、おそらくめちゃくちゃ簡単だろう問題数問で「いやこれどっちだっけ……」となり、合否判定までの30分で病みそうになった。たぶん1週間毎日読んでいればそんなことにはならない。
当日流れ
1.受付
12時まで受付で11時45分に行ったら本当にぎりぎりでやばかったので早めに行きましょう。行列なしでぎりぎりだったので、並んでたらアウトだった。
受験料払う→申込書がもらえるので書いて写真貼る→受付で確認してもらう→視力検査→最終確認
という結構長い工程があったので確かに15分は無謀だった。受付のおじさんがいい人じゃなかったら間に合わず泣いて帰る羽目になったと思う、ありがとうございました。
2.試験開始時間まで待つ
これが長い。開始は13時半だったので1時間半待ちぼうけ。
3.試験開始
試験時間は30分。マークシート方式で、鉛筆消しゴムは教室で渡される。
小型特殊は私だけで他にいた数人は仮免だった。
4.結果発表
試験終了40分後に窓口に行くと結果が分かる。窓口のお姉さんに聞いたら「小特？？？」と奥に引っ込まれ、戻ってきたと思ったら「受かってたので下行ってお金払って〇番の部屋行ってね～」と言われてびっくりした。仮免の人たちは結果の紙をもらっていたんだけれど……？？
5.免許証ゲット
小型特殊は当日に免許証がもらえる。お金を払って指定された部屋に行くとそのまま写真を撮られ、免許証の出来上がり。その際に引換証みたいな紙を一時的に渡されるのだが、しれっと点数が書いてあった。合格点ぎりぎり！危なかった。
おわり
手に入れた免許証は、普通の車の免許証と何も変わらないし即日手に入るので、本当に身分証明として使いたいだけの人間にとっては良い選択肢だと思う。
こんなすぐ手に入り、一発どりの人相の悪い写真がつけられたカードがなぜ最も一般的な身分証明書になっているのか、これで何が証明されるというのか……というもやもやはある。住民基本台帳カードの方が圧倒的に確かなものでは？？とも思うが、それの後継がマイナンバーカードだった。信用さえ、信用さえさせてくれれば……。
そう唸っていたのだが、先日ふるさと納税のワンストップ申請をしようとしたときに、マイナンバーカードであればオンラインででき、カードを持っていない私は住民票を6枚取ってこないといけないことが発覚して、やっぱりもうマイナンバーカード作ろうかな……と諦めそうになっている。
結局近いうちにマイナンバーカード取っているかもしれない。それならこの2日の努力とお金はいったいなんだったんだとなるけれど、運転試験場に行くという経験ができたり、ほぼ知らなかった車の交通ルールを学べたりしたのでこの先の人生で無駄にはならないだろう、たぶん。役に立つことがあるかは知らないけれど。
おわり。