変わらないもの、変わりゆくもの
暑い最中、CLAMP展に行ってきた。前売り買ってほしかったキャラのカード貰える曜日で行ける有給期間のありがたみだね。
1人で行ったらめっっっちゃゆっくり原画を見たり行ったり来たりを繰り返しながらCLAMPさんの世界観を作品を堪能した。
子供のときに大好きだった親に初めて買ってもらった「カードキャプターさくら」改めて大好きだなあってなったし、これをなかよしで連載していた尊みに打ち震えた。
そのほかにも大好きなXやCLOVER、ちょびっツ、ツバサ、XXXHOLiCもたくさん展示されていて胸の高鳴りが抑えきれなかった。ちなみに古のBLOOD-Cのキャラデザ画なんかもあって懐かしさで胸が押しつぶされそうになった。なんたって、親に隠れて見てグロさに驚いたんだもん。
写真をたくさん撮ったんだけどまだ会期が残ってるからあまりあげるのはな…と思うのであんまりネタバレにならない1枚を。
セリフのシールを引いて貼れる部屋があって私はレイアースの空ちゃんの台詞だったの。その言葉が今の私の胸に響いて…
だけど実は未読の作品だから休み中に読みたいなと思ってる。ちなみにポストカードもレイアースを買ったよ。
人を思う気持ちやその形は正解も不正解もなくて、分かり合えなくても思うことは自由で。ただただ大事な人を大事なものを大事にできる人でありたいなと思った展示だった。
そして、どんな人と人の関係性も愛の形も否定せずにいたいと改めて感じた。受け入れることだけが正解ではないことも忘れずにいたいの。
展示を通して、小さな頃に何気なく読んでいたシーンも、好きで何度も読み返したシーンも全てに愛が散りばめられていて今までもこれからも私を救ってくれる作品たちだなと思った。感謝しかないです。
お昼頃に行ったのに見終わって外に出ると夜の帳が下りる時間になっていて。そのくらいにはどっぷりと展示に、いやCLAMP作品の世界に浸っていた。幸せだった。
幼い頃に好きなったものがこの時代にも素敵であることに感動だよね。
それから、無料で全話公開をしていた「ガラスの仮面」を読破した。いや〜すごい作品。引き込まれるように寸暇を惜しんで読んだのは久しぶりだった。
読む前から未完なのは知ってたけど、読破した最初の感想は「続き早く教えて!ていうか紅天女ダブルキャストでよくない?」だった。そして、亜弓は目の手術を早く受けてください、本当に。
でもそのくらい必死になって掴みたいものがある役者の気持ちも痛いほどわかる。それだけじゃなくて、その作品を手に入れたいと思うプロデューサーや監督、会長の気持ちもわかってしまうところがあった。それは、私が大人だからだ思うけど…
人は傲慢だから、手に入らない・届きにくいものほど恋焦がれてしまうという描写が鮮やかだった。
多分、少女の私が読んでいたら、マヤか亜弓のどっち派かという話題になってたんだと思う。こればかりはどちらも違った生い立ちと才能と魅力がある2人だから、私はどっちって決められないくらい2人とも大好き。
けれど大人だから、大人のキャラには色々と肩入れしちゃったかも。真澄の躊躇いとか不器用さ、秘書の水城さんの心配りや助言の素晴らしさ、月影先生の人生を賭けた愛と喪失のほうに心揺さぶられた。
あと、いつも見守ってくれるマヤの劇団のみんな、特に麗の包容力と思慮深さはマヤを救ってたんだろうなあと思った。
正直、真澄はいいかげんにしろ案件なんだけど、それでも年端のいかない少女が大人になったことや気持ちの変化に気づけないくらい鈍感で、自分が仕事でどう見られているかどう振る舞えばよいかは知っていても、自分の本心には気付けなくて聖と対立するシーンはめっちゃよかった。
遅すぎる初恋だから。恋のようなものと愛は違うから自分の気持ちも相手の気持ちも裏切っても、マヤを守るかと思いきやそうではない選択をしてくれそうな予感のする最後だった。続きはよですよ。
なのに10年以上新刊が出ていないらしく、いつになるやら…と思うのだけれど人生の楽しみがまた1つ増えたなあって感じたの。だから、美内先生こんな素敵な作品を描いてくれて、完結させるっておっしゃってくれていてありがとうございます。
気狂いな婚約者はちょっと引っ込んでいてほしいと思わなくもないんだけど、彼女も初恋なんだよね。世界を教えてくれた人が真澄で。
ただ、人を傷つけて自分も傷つけて手に入れた幸せは幸せではない形をしているよって教えてあげたい。それは全ての人に共通することだと思うけれど。
いくつになっても漫画が好きでたくさん救われてる。生み出してくださっている先生方には本当にありがとうと伝えたいです。
by noname
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