物語の終わりに
今ね、
とても幸せな後日談を
過ごしている気持ちになる。
永い物語の終わりには
いつもエピローグや後日談があって
ちょっとの幸せやしこりを残しながらも
必ず次のステージへの余韻があって
読後感が生まれるもの。
今ね、
とても長く眠っている間に見た夢から醒めて
カーテンの向こうの空を見て
良い朝だなぁってあくびをしているような
そんな気分だよ。
だけどね、
ちゃんと次どこに出かけるかわかってる。
支度をしたら扉を開けて街に出て
次の景色もちゃんと映せるよ。
夢のような時間の後で
ちゃんとわたしは
クイックルワイパーも今日はしたし、
明日はコールスローサラダを作ろうって
ハムも買ってきたよ。
泥臭く生活をするよ。
なるべく綺麗な言葉を紡ぐけど
そのために血反吐も出るよ。
時が流れてもわたしの望んだわたしをやるよ。
細く長く繊細に忠実に
尊く強く逞しく美しく。