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モニター越しにワクワクさせてくれた!

配信・地上波放送まであと4日になりました。1月9日(木)深夜、ドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』https://www.ktv.jp/miren/
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私にとっては2013年春放送『幽かな彼女』以来11年ぶりのシリーズドラマ、ドラマ監督に至っては2012年秋放送『ポプラの秋』以来…12年ぶりの映像現場となりました。自称、すっかり演劇人のつもりです。
12年ぶりではありましたがその間、演劇・ミュージカルの脚本やら演出やらプロデュースやらと創作活動はしていましたので自身にブランクは全く感じませんでしたが!環境の変化には驚きがたくさんありました。

平たく言うと技術革新ですね!とにかくケーブルレス、ワイヤレス、ペーパーレスのオンパレード。台本を製本でなくiPadで現場に持ち込む演出部には思わず現場で『おぉー!!!』と奇声を発しました。とは言うものの演劇の現場でも照明部、音響部は10年前からiPadに台本を取り込んで卓でオペレーションしてましたけどね。それでもごちゃごちゃに書き込みまくってしわしわに丸めてポケットに台本をつっこんで現場を走り回った助監督時代を過ごした私には少しだけ技術の革新をさびしく感じられました。

さてそんなドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』ですが本作品は関西エリア、関東エリアの地上波に加えて第1話地上波放送終了後、第2話からはFODにて先行配信されます。こんな座組も今の時代ならでは!でもそんな座組だからこそ、作品に合った、脚本に描かれた登場人物に寄り添ったキャスティングを誰にも気兼ねなく進められました。
ここ数年来私には演劇、それもストレイトプレイで!ご一緒したかった若手の俳優が2人がいました。若手というには実績は申し分なく、でも年齢としてはまだ若い!そんな2人。それも会話劇、殺陣があるわけでもなく、ダンスもなく、歌わない…繊細な会話劇をこの2人で作りたいなぁ、と漠然とイメージしていた役者が2人。いやいや殺陣がバキバキできてそれを何度もスクリーンでも観ていて、ダンスはキレキレどころか!何度も客席から魅了されていて、歌なんてそれだけでも舞台の真ん中に立っているのだけれども…。演劇ではなかったのですが本作品で叶いました。
モニター越しで彼らの芝居にワクワクしすぎて、今がテストか?本番か?わからなくなるほど意識が何度も芝居に集中しました。
当たり前なんだけれども、しっかりと聞いて、触れて、見て、感じて、認識して、判断して、セリフが表情が動作が生じる。役者の年齢を論じることなんてナンセンスなんだけれどもそれでもこの年齢でこのスキルはなかなか、いやいや!楽しい!!と久しぶりのドラマ現場で気分が高まりました。
あーぁ、これか!スクリーンで観ながらなんで硬直した頑なな状況なのに、こんなに“抜け”を作られる!こんなに柔らかい表現になるのだろうか?と感じていた伊藤健太郎さん、そして愛希れいかさんの芝居。
そこに加えて、私が初めてプロデュースしたドラマ『グッドライフ』以来、舞台『それいゆ』『アップデート』とご一緒した信頼と安心の金井勇太さんの今回も手練れ満載な演技。
出演シーンこそ多くはないけれども硬柔自在な演技で存在感抜群!ミュージカル『浅草キッド』でご一緒した松下優也さん。
さらには、イキウメ時代から大好きで何度も劇場で拝見した伊勢佳世さん。

イキイキした若手俳優×バキバキの演技モンスターたち!そんな現場でおそらく緊張したであろう!瑞々しい文字通り若手の2人。クランクインまでに何度もワークショップを重ねてはじめてのドラマに挑んだ鈴木大河さん。これも当たり前なのですが現場に台本を一度も持ち込まない彼の姿勢はイイです!事前準備をしっかりとして現場に入る姿勢がイイです!素直です。一生懸命です。これからどんどん現場を経験して伸びて行けます!
そして…弓木奈於さん、役者ポテンシャルは高いです。いまは無意識で素直に表現しているだけなんだろうけど、これが理解して、自身で構築して、スキルとして身につけられたら。僭越ではありますが…うん、可能性をとても感じました。

そんな次代を担っていくのだろう、と感じされてくれたキャストのワクワクした、とても繊細でまっすぐな演技を是非ともご覧下さい。






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